8月26日（土）@浅草演芸ホール下席昼の部
笑福亭羽光「悲しみの歌」
三笑亭可龍「初天神」
仲入り
コントD51
桂枝太郎「アンケートの行方」
古今亭寿輔「自殺狂」？
松村邦洋/漫談、モノマネ
桂歌春/漫談
仲入り
BOOMER
春風亭昇也「明石飛脚」？
雷門小助六「？」寄席の踊り「奴さん」
北見伸＆ステファニー/マジック
桂竹丸/漫談、寄席の歌と踊り「落語家の本分」
大喜利
チケットをいただいたが、チャンスはこの日しかないので向かうことに。
ただかわら版を見ると特にお目当ても見当たらず、何の先入観もなくふらりと入る人の気持ちで。
羽光「悲しみの歌」
この話の途中から入るが、新作＆上方落語の喋りに引き込まれる。噺は命とファーストキスを天秤にかけた中学時代の自伝的なアホ話。途中で羽光くんだと判るが、彼は2、3年前にその会唯一の創作落語でNHK新人落語大賞を獲ってます。
孫に寝る前のお話をせがまれて、登場人物が話の中でまた別の話をして…という多重構造の噺。面白い設定を思いつくなぁ＆落語の落とし穴と場面展開の速さをうまく使った面白い話だった。今回の噺はくだらなかったが、喋りはうまく、今回のプログラム彼に間に合ってよかったひとつ。
可龍「初天神」
この日の客席には子供が3人ほどいた。んなわけで、寄席のセオリー通りまずは手堅く「初天神」。「こんなことなら父ちゃんなんか連れてくるんじゃなかった。」の魔法ワードで、団子の蜜後でサゲ。
枝太郎「アンケートの行方」
噺家がなぜ子供にウケる噺をするのか？を説明してくれる（子供に）。あと30年よろしくね♡だが、新作の持ちネタがある枝太郎は、子供とお父さんがそれぞれ持ち帰ったアンケートを入れ替えてしまう「アンケートの行方」を好演。子供もよく笑ってくれていたが「ソープランドでストレス解消」的なところでも笑っていたことに、枝太郎も汗。
こういう子供にも大人にもわかりやすい噺を一本持ってると、学校寄席でも鉄板でしょうな。
寿輔「自殺狂」
「シャボン玉」の出囃子で寿輔師匠の登場。この日は差し色でも眩しいオレンジ色の襦袢に、蛍光黄色にホロメタリックの波模様プリントの着物、そしてトレードマークの口髭。…スゲーな！「子供の好きそうなネタをやろうかと思ったんだけどやめた！甘やかすとつけあがるからね。」で「自殺狂」。これは子供は分からん…大人も笑うのはマニア、流石媚びないにも程がある！
松村邦洋/漫談、モノマネ
可龍が「楽屋で一番緊張してる、芸歴40年なのに！たけしの練習してましたよ。」って言っていいのか？まぁ、だから出るのはわかっていたが、寄席に出るのは意外だったので客席がどよめく。タイガースファンの松っちゃんは、好調で嬉しそう。で、野球選手のモノマネ→大河ドラマ→松村プロジェクトX。やっぱ生で観てもそっくり♪
歌春/漫談
歌春師匠はほとんど白いロマンスグレーのふさふさ！いつまで経ってもお若いですね、73歳だそうです。歌丸師匠の惣領弟子だそうですから…の思い出→昇太との話→九官鳥でサゲ。
BOOMER
仲入り開けにBOOMER！プログラムによると、松村邦洋、山田邦子の3組で交代だったようだが、この日は松っちゃんとBOOMERの両方が出演した。ラッキーなのか？BOOMERといえば、ウチらの世代は「ボキャ天」頃に全盛だったのでネタはコントのイメージだったが、この日のネタはマジック！と言ってもすぐにタネが判る宴会芸みたいなものがいくつか。寄席の出演に合わせて談志のモノマネ！これがビックリするくらいそっくりで、笑いと歓声に包まれていた。モノマネだけで言うと松っちゃんに勝ってたぜ！寄席だけに。
昇也「明石飛脚」
演目は初めて聴くので多分ですが、「明石飛脚」は上方落語のようです。こっちに持ってきたので舞台は日本橋から鎌倉までと変えているようです。「あまり演らないようなネタを」なんであまり演らないかというと「分かりにくい」「面白くない」だそう。とは言え、聴いてみると中々に実験的な落語で、�々掌様邯譴覆里縫魯瓮皀里�入る、��短いフレーズだが、それが繰り返し時間経過のお約束となっている、��ハメモノ明けに二言ぐらいあってサゲに聞こえ、観客が落ちたと思って拍手してしまう、�い修譴�続くので毎回サゲかわからなくなる…噺だった。ただ設定では「日本橋から鎌倉まで十五里」となっているのに、飛脚が「日本橋から鎌倉までは？」と聞くから毎回「十五里」と答えるところに「？」となってしまう。。
調べてみると『縁無坂縁起』と言う大分に似た話があって、小倉から宇佐八幡へ向かう人が「ここいらから宇佐八幡までなんぼ？」と聞いたのを相手が「小倉から宇佐八幡までなんぼ？」と聞き間違えどこで聞いても「十八里」と言う答えが返ってきてしまったと言うのが、元の話のようだ。うん、これならどこで聞いても距離が縮まらない謎が解けるのだが、ここ考えた方が良くない？
竹丸/漫談
この前に出た小助六がやったネタを失念してしまった。ただ寄席の踊りで「奴さん」をやったのが印象的。
でマジックを挟んでの竹丸師匠。あんまり観た記憶が無い。この日は2階席まで入っていたようで、やたら客席に気を使って喋っていたが、主任なのにほぼ漫談。と思ったら「落語家の本分」というCDを出したようで、先ほどの「寄席の踊り」ならぬ「寄席の歌と踊り」が始まる。それも寄席にCDを流すので、竹丸師匠は自分の歌に合わせて舞台上でたっぷり踊る。何を見せられているのやら。。。
大喜利
まぁ、本当の主任はこちらの大喜利か？竹丸先生に、本日の出演者やら竹丸一門が出演。大喜利と言っても色々なコーナーがあるわけではなく、謎掛けコーナーのみ。お客さんからお題をたくさんもらって、一つずつに複数回答をして消してゆくパターン。その場でお題をもらっているので、笑点のようにあらかじめ考えているわけではなさそう。だからこそ、それぞれの即興力と経験、慣れなどの実力差が出るところ。
「猛暑」のお題に歌春師匠の答え。「猛暑とかけて北朝鮮のスパイと解く、その心は…38度を行ったり来たり」まぁ、何度もやってるのかもしれませんが、秀逸です！
流石年の功、歌春師匠はここぞという時に安定の答え。昇也くんも鍛えられているのか場数踏んでいるのか、中々良い答えを連発！反対チームの若手笹丸くんは相手から教わったことも多いと思うので、頑張って！
ログインしてコメントを確認・投稿する