台風7号が接近中の準夜勤からの朝。
風はビュービュー雨はザーザーですが、どうやら我が香川県からやや東の兵庫県を縦断する模様。
雨は強いですが、10時にケーズデンキ春日店にて洗濯機を購入後・・・
街中に向かって
前回の献血時から行きたいと思っていた
高松市美術館の地下駐車場に停めます。
実は、台風の影響で香川県内の交通機関はもちろん、美術館や博物館も臨時休館を表明している所が多々あったのですが、高松市美術館は開館している様で雨に濡れにくい街中と言う好条件と人も少ないであろう穴場と言う理由からの訪問でした。
まずは美術館に併設された2021年3月21日(日)にOPENの「食堂&喫茶たかまつ」にてランチとします。地下駐車場から上がってきた東口から入るとしましょう。
ん?コックさんが持っているのは、店頭メニュー?
800円の本日のランチが良さそうですね〜。
知らずに席で待っていると店の方が来て、レジカウンターまで案内され、先にオーダーしての先払い形式とのことで「本日のランチ・夏野菜たっぷり鶏もも肉南蛮漬定食(800円税込)」を注文、ペイペイで支払います。
では、待ち札を持って席で待つとしましょう。
カウンターの目の前には塗り絵や絵本の棚があって、癒されます。
呼ばれておかず本体をお盆で頂いて、小鉢を一種類、セルフのご飯と味噌汁コーナーにてセッティングして漬物の小皿も一人一個で持って行きます。
ご飯をモリモリ入れました(笑)カブとそぼろの小鉢をチョイスしましたが、野菜も味噌汁もメインのおかずも美味しそう!
食堂&喫茶
たかまつ
【住】香川県高松市紺屋町10-4 高松市美術館 1F
【電】087-822-0355
【営】午前10時30分〜午後5時
【休】月曜(高松市美術館の休館日に準ずる)
【席】15席
【駐】高松市美術館地下駐車場(有料)
栄養のバランス良くランチを摂取した後は・・・
美術館の一階大ホールへ!「
さくらももこ展」以来となります
上田薫特別展示券(1200円税込)をEdyで購入後、二階へスロープを登って行きます。
受付到着!
メインの高松市美術館開館35周年記念の94歳で現在も作品を出されている上田薫特別展です。作品の動画撮影はNGですが、写真撮影はOKとの事です。
1950年頃から抽象画家としてキャリアをスタート。
その後、グラフィックデザイナーとして活躍。
1960年代に再び絵画制作に取り組んだ初期のハンバーガーやつぶれた空き缶もすでに写実的ですが、写真ではなく脂絵で描いた目の錯覚を狙ったものだとか!
1970年代には、ゼリーや・・・
アイスクリームも写真のようですが、これも近づいてみると油絵のザラザラした表面が目立つ作品なのです。
そして有名な玉子シリーズは1970年代後半から1990年代にかけて多数。
このトロッとした黄身や白身の質感と流動感・・・たまらんですよね!
ナイフとフォークの輝点と液体玉子の輝点との相違に殻の質感も見事!
本当に絵なのでしょうか?
倒れたカップから流れ出す珈琲液に受けるスプーンとソーサも絶妙です。
こんな広告の絵も描いてらしたようです。
やはり普通の絵も当然上手いですな!
皿の上の炎はメラメラと燃えている動きを感じますね〜。
そして極めつけは原子爆弾の炎を連想させるヒロシマという作品。
男の子と紳士の親子と思わしき写真が物悲しいです。
そんな表題にもある“誰も見たことのないリアル”と言うべき瞬間を描いた美しさに圧倒されるエリアでした。
さらには、もう一つの“誰も見たことのないリアル”としての透明な題材。
この撮影者がバブルの中に写り込んだ場面がいいですな〜。
2000年代に入ると自然を捉えた作品が多く特に空に魅了されていたようです。
2010年代は写実的なサラダなども健在ですが・・・
老いた手で握った、コップに手や・・・
原点回帰の自分が写り込んだデンキュウなどリバイバルされたような作品が多々見られました。
最近はと言うと2021年の若い時と老いた時の自画像が面白いです。どちらも後ろ向きなんですよね〜
ちなみに前から描かれた壮年期の自画像はこちら!
写実的に見える絵の錯視効果は、きっとこんなデッサンからもヒントがあるのでしょうね!
最後に「画家 上田薫75年の記憶を辿る」という動画を美術館で観ましたが、画家の脳内の凄さを感じられるものでした。YouTubeにアップされていたので貼っておきます。
その他は特別企画「小川信治展 Better Half 回帰の手法」がありました。
名画から主要人物だけを抜き取り精密に模写した〈Without You〉、観光名所などの風景を元に建物や人物など同じモティーフを2つ並べて描く〈Perfect World〉など、精緻な描写と感覚を揺さぶる表現で独自の世界を確立するアーティストとの説明あり。
帰りには・・・
「食堂&喫茶たかまつ」近くにある・・・
ミュージアムショップにて、クラフト紙で作ったお城(各1320円税込)を・・・
ペイペイで二つ購入(支払いは食堂コーナー)。
帰って開いた二城は地元讃岐の「
丸亀城」と「
高松城」でした。
飾るの楽しみ〜〜・
ログインしてコメントを確認・投稿する