…「TRUTH」/JEFF BECK GROUP
ジェフ・ベックを最初に聞いたのは高校生の頃でした。
当時の僕は、ヘビーメタルにどっぷりハマっていた高校1年生から、THE ROLLING STONESの「LET IT BLEED」に衝撃を受けて、60〜70年代のロックに完全に沼になっていた時期。
いわゆる名盤と呼ばれているものを、口コミや雑誌で調べて、レンタルや友人から借りるなど手段を駆使して聴き漁っていた頃でした。
ご多分に漏れず、TSUTAYAで「BLOW BY BLOW」を借りて聴いたのが最初だったと思います。
今ではこの名盤、大好きでよく聴いているんだけど、当時の僕は爆音感の強いロックや、サイケデリックなロックにハマっていて、いわゆるフュージョン路線の「BLOW BY BLOW」は綺麗に纏まりすぎている気がして、イマイチ、入り込めませんでした。
そんな話を、僕にロックの魅力を教えてくれた従兄に話したら、紹介してくれたのが第1期JEFF BECK GROUP。
「TRUTH」と「BECK-OLA」を借りて聴いたのですが、完全にぶっ飛びました。
これぞ、俺が求めていた音だ!!みたいな感じで何十回も聴きながらガッツポーズをしたと思います。
どちらも、ジェフ・ベックのブルースをベースにしたハードなギターが鳴っていて、これがとにもかくにもカッコいい。
さらに、ロン・ウッドの走り回るベースがジェフ・ベックのギターに真正面からぶつかり合って、この絡み合いが生み出すグルーヴが最高。
更にはロッド・スチュワートのボーカルがとにかく凄まじい。
ハードロックのボーカルの理想像のような名演。
第1期JEFF BECK GROUPに関しては、ジェフ・ベック1人が凄いというよりも、バンドとしての力量がハッキリ言って凄まじかった。
LED ZEPPELINにもCREAMにも負けない、凄いバンドだったと思います。
その後、第2期JEFF BECK GROUPをコージー・パウエルが参加しているというのもあって超期待して聴いたら、思いっきりファンキーなポップアルバムで、思いっきり肩透かしを食らった、というのは余談です(現在では第2期JEFF BECK GROUPも好きですけど)
僕がハマったロックの沼に引きずり込んだ存在のひとつとして、第1期JEFF BECK GROUPの存在は大きかったし、ジェフ・ベックという人は、それだけでも大好きなミュージシャンでありギタリストです。
ご冥福をお祈りいたします。
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