10月26日、水曜日。
部屋の整理を進めていたのだけれど、夜になってガサゴソするのは近所迷惑になるので切り上げた。日を跨いで27日、木曜日。
DVDで『アラクノフォビア』を久方振りに鑑賞。
一番最初に出たDVDソフト版で、再生すると、本編はビスタサイズ収録で、画面上もビスタサイズではあるのだが、四方を黒枠に囲まれた、いわゆる箱ビスタになってしまう。画面が小さくて非常に見辛い。困ったもんです。
さて、『アラクノフォビア』。
【ある日、南米・ベネズエラのジャングルでアメリカ化学探検隊に同行したカメラマンが新種の猛毒蜘蛛に刺され死亡する。そして、その蜘蛛は死体と共にカリフォルニア郊外の町へ運ばれていった。一方、その町に家族と越してきた医者のロス（ジェフ・ダニエルズ）は開業医を始める。だが、診断した人たちが次々と突然死してしまう。原因は、例のクモから繁殖した毒蜘蛛によるものと判明。クモ恐怖症のロスは、蜘蛛専門博士（ジュリアン・サンズ）や害虫バスター（ジョン・グッドマン）らの助けを借りて蜘蛛退治に取り掛かるが……】というスジ。
監督は後に『コンゴ』や、リメイク版『南極物語』を手掛ける事になるフランク・マーシャル。製作総指揮はフランク・マーシャルとスティーヴン・スピルバーグ。
これは中学校2年生の時に、お年玉の残りを利用して一人で劇場まで観に行った。ちなみに、当時は、学校が開いている内は、親から1日500円を学食代として貰っていたので、それを貯めて映画に行くかボウリングに行くかしてもいた（学食を利用した事も何度もあるけれど。あ、あと煙草も買ってたなあ……＾＾；） 懐かしい。
『アラクノフォビア』を観に行ったのは、同じくスティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めたコミカル・タッチのホラー『グレムリン』を小学生の時に家族で観に行って、とてもとても気に入ったからだ。クリスマス・シーズン公開だった『グレムリン』だが、鑑賞後、親は「こんな映画だとは思わなかった……」とぼやいていたっけ。僕はとても面白く観て満足だったのだが。そのため、『アラクノフォビア』と同じく中学生の時に公開された『グレムリン２／新･種･誕･生』も、僕は劇場で観ている。この時は、親に「アレの続きをやるらしいから観に行こう」と言ったのだが、親は「……一人で行って来なさい」という事で、鑑賞料金と交通費をくれたものだ。今は無き森小路ミリオンで一人で観た。『グレムリン２／新･種･誕･生』は世評は低かったけれど、一部ではカルト・ファンを生み出した。僕も楽しんで観たものだ。
おっと、話が逸れた。『アラクノフォビア』についてだ。これもコミカル・タッチ。蜘蛛パニック映画である（尚、蜘蛛パニック映画だとエロリー・エルカイェム監督作『スパイダー・パニック！』もオススメだ）
この作品も、僕は気に入って、後に地上波で放送された際はビデオ録画し、何度も繰り返し観たものだ。当時のTV放送版は無論4：3にトリミングされていたけれども。
終盤、毒蜘蛛の巣が有る家のあちらこちらから蜘蛛が湧き出て来るシークエンスは『クリープショー』の第5話（ゴキブリのヤツね）を連想させる。排水溝や蛇口からもワラワラと蜘蛛が出て来るし…… イヤーっ！！！(‐‐;)
といって、今回は中学生・高校生の頃程にはノレなかった。「まあ、こんなもんか」といったところ。ラストの地震（←巨大蜘蛛の襲撃か、と思わせる）もあまり効いていないし、他にも首を傾げるところが幾つかあったし。けれども、まあ飽きずに観られた。ほどほどに面白い作品だと思う。
特筆すべきは、ジョン・グッドマンの好助演振りだ。現在となっては大好きな俳優であるが、彼の存在を僕が初めて知ったのが、何を隠そう、この『アラクノフォビア』なのである。本作製作の翌年＝1991年には、彼の主演作『ラルフ一世はアメリカン』と『夢を生きた男／ザ・ベーブ』、怪助演振りが印象的だった『バートン・フィンク』が作られ、彼は一躍映画ファンに、その存在を広く知られる事になる。いやあ、やはり好きだ。彼も米アカデミー賞とは縁の無い俳優の一人だ（特に『フライト』で助演男優賞にノミネートされなかった際には「なんでや！？」と憤慨したものだ）が、実に巧い俳優だと思う。彼の存在を知る事が出来たのは収穫であった。
鑑賞後、YouTubeの公式配信で『孤独のグルメ』を数エピソード視たら、もう朝。寝そべって『それでもドキュメンタリーは嘘をつく』（森達也：著、角川文庫：刊）を読み始めた。元本の『ドキュメンタリーは嘘をつく』は読了済だが、結構に加筆しているというので。半分程を読み終えた時点で昼。そこからあれやこれやがあって、夜、2日振りに就寝。今回は数度目が覚めたものの、概ねどっぷりと眠られた。嬉しい。
というわけで、現在、28日の夕刻。昼間の内に、PCのバックアップを取った。一安心。
さて、今日は夜中に映画を観に行こう。明日は血液検査だから、夜21時以降は絶食。水分は水かお茶のみしか摂られない。苦行である。この3か月程で10�垓瓩�体重が落ちた（というか、やつれた）ので、各種数値が改善されていると良いのだけれど。
以上である。
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