10月11日午前中に右眼の白内障の手術のために、以前の病院に入院した。
前回の経験があるから余裕だ。
入院前の検査も問題なく入院手続き。
今回こそ個室かと思いきや、またもや4人部屋。
しかも前回と同じ病室。セレブな入院には縁が無い。
病棟で、PCR検査をして昼食を摂るという。
なんと、個室がPCR検査室になっていた。空かない訳だ。結果は陰性。
それから、30分おきの目薬。2時からは点滴が始まる。
そして、4時に手術室に呼ばれる。
今回は片眼が治ったので院内の様子がよく見える。
そうか、手術室は3階全フロアなのね。広い訳だ。
テキパキと準備され、まな板の上の魚になった私。
今回も傍らに、スマホとメモ帳を持っている研修医がいた。
眼を固定して見開く装置をつけられ、麻酔をじゃんじゃんかけられ。
手術開始。
強烈な光がガンガン点滅し、やっぱりミッキーマウスが現れた。
前回より手馴れた感じの執刀医。
手術中に医師と看護師の会話が聴こえる。
前の手術の患者の話題を話している。
ヤバい!下手な行動したら、次の手術時の話題になっちゃう。
ひたすら良い子にしようとすると、体が固まる。
「はい、ちょっと体を楽にしてね。深呼吸しよう」
と言われてしまった。
そんなで、麻酔のせいもあり痛さも感じず20分ほどで手術終了。
「はい、うまくいきましたよ。お疲れさま」
お礼を言って、右眼を覆われ病室まで車椅子で帰った。
それから1時間は点滴を受け、安静にしていた。
6時前に点滴が終わり、動けるようになった。
間もなく夕食が運ばれてきた。
薄味、少量、低カロリーの夕食だが、空腹だったので完食。
それからは横になって過ごす。
同室の人たちが明日外科手術で、夜に浣腸をされてトイレはいつも使用中状態。
9時の消灯後も右側を上にして横向きに寝なければいけなく。
朝になったら、めっちゃ腰が痛かった。寝た気がしない。
8時30分の眼科の診察までに、朝食・着替えを済ます。
眼科に行ったら、すぐ呼ばれた。
隣に座った人は同じく入院手術を受けた人だった。
年齢は80歳。お上品な物腰のご婦人だった。
二人して眼帯を外され目薬をさされる。
「わあ、よく見えますわ」と、ご婦人。
私は、遠くの焦点がずれて物がダブって見えた。
あれれ〜!これは失敗なの?
すると検査技師さんに「今は脳が戸惑っているので、段々見え方が一致していきますよ」
と言われた。
主治医の診察を受けて、よく視力が出ているので慣れればもっと見えやすくなると言われた。
退院許可が下りた。
先に診察を受けたかのご婦人も退院許可が下り、どうやら誉田まで帰るとのこと。
それなら、一緒にタクシーで帰りませんか?と提案した。
誉田は土気の手前だ。
よろしいんですか?どうぞどうぞ。で、ご一緒することになった。
ご婦人の方が先に手続きをするというので、玄関で待ち合わせすることに。
「それでは、お先にごめんあそばせ」と挨拶された。
久しく聞いたことのない言葉、ごめんあそばせ。
リアル阿佐ヶ谷姉妹だわ。
昼ご飯用のおにぎりとホットほうじ茶を買いに売店に寄ったが、ご婦人の分も同じものを買った。
きっと、お腹空いているよね。
自動精算機で医療費の精算をした。
トータル32万円也。カード支払いにした。
それでも個室じゃなかったので、2回で5万円は浮いた。ま、いいか。
その後、玄関にご婦人が居たので、タクシーに乗り込んだ。
お昼ご飯パックを渡すと、めっちゃ感激された。
なんでも、50代にご主人を亡くされたが、困ることなく楽しく過ごされて来たらしい。
なんて、幸せな方。
多趣味で、書道や読書やお茶のお点前などもなさるそう。
そのお話し方が、お上品だあ。わたしじゃなくわたくしと言うような。
あすみが丘の交流プラザにも、たまに来るらしい。
連絡先を交換した。
80歳でも、車の運転は続けるつもりで、白内障の手術をしたとのこと。
めっちゃ前向きのおばさま。
誉田のご自宅まで送り、あすみが丘までタクシーは向かった。代金7,500円。
ご婦人からは半額出して頂いた。ちょっと得した気分。
家に帰って室内を見たら汚れが目立つわあ。
そして、見え方も自然になってきた。
ボ〜ッと見ると二重に見える風景も、しっかり焦点を合わせると画像が一致する。
多焦点レンズは脳が慣れないとよく見えないというのは、これね。
そして、両眼で見ると、携帯画面や新聞が読めた。
ただ、よりハッキリ見るには老眼鏡が必要かも。
右眼の乱視が補正されたので全然見え方が違ってよく見える。
心からお医者さまに感謝。お世話してくださった看護師さんに感謝。
見えることに感謝。
白内障手術やってよかったわあ。
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