朝、通所。
昼に新作映画チラシ収集のため映画館3軒を回った。
梅田ブルク7にて1本鑑賞。
実を言うと、シアターセブンで上映中の長編ドキュメンタリー映画『私のはなし 部落のはなし』を観たかったのだが、スケジュールが折り合わず。おまけに、来週空いている日は休映日と来たもんだ。なので、これは泣く泣く諦める事にした……
●『破戒』（2022年版）
【被差別部落出身で、「出自を隠し通せ」という父の戒めを守りながら小学校の教壇に立つ青年・丑松（間宮祥太朗）が、理不尽な差別と尊厳ある生き方の狭間で苦悩し、葛藤を深めていく……】というスジ。
原作は島崎藤村の同名小説。過去に2度劇場用映画となっている。1948年・木下恵介監督版と、1962年・市川崑監督版である。今回の監督は『発熱天使』の前田和男。尚、全国水平社創立100周年記念映画＆文部科学省選定作品である。
148席のスクリーン2が満員の盛況。前方座席のやや見にくい席しか空いていなかった。大阪市内では、ここ1館のみでの上映なので観客が集中したのだな。
出演は間宮祥太朗の他に、石井杏奈、矢本悠馬、高橋和也、大東駿介、竹中直人、本田博太郎、田中要次、石橋蓮司、眞島秀和といった面々。
丹念に撮られた映画だ。演出、脚本、撮影、演技。何れもプロの仕事だと思う。（特に後半で）丑松の苦悩煩悶振りが些か描き足りていない憾みがあり、更にクライマックスの教壇での告白シーンの後が些か長すぎると感じはしたものの、一定の水準には充分に達している。原作や過去の映画作品と比べてみるのも、また一興。エピソードの出し入れも巧い。やや行儀が良すぎる嫌いもある（←なにせ文部科学省選定作品だものなあ）が、本作の端正な佇まいも悪くは無い。
間宮祥太朗、熱演。矢本悠馬、好演。助演陣も揃って巧い。
たまにはこういう作品も良いものだ。
帰宅後、マイミクさんからの新作映画チラシ宝箱が届いた♪ また、ぼちぼち整理を再開するとしよう。
以上である。
＜添付画像使用許諾：(C)全国水平社創立100周年記念映画製作委員会＞
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