昨日(15日)は、習近平の満69歳の誕生日でした。
この秋には5年に一度の中国共産党大会がありますが、この大会がある年に67歳以下であれば共産党総書記に留任し、68歳以上であれば退任する(「チーシャン、パーシア=七上、八下」といいます)のが、2002年(江沢民の時)に定められた内規です。江沢民は自分の引退と道連れに、68歳の政敵だった李瑞環(政治局常務委員)をも道連れにしました。
元来は、毛沢東が終身中国共産党主席だったことで、彼が死ぬまで文化大革命が収束しなかったことによります。毛沢東の死で「中国共産党主席」というポストは無くなりました。
「七上、八下」が慣習として存在してきたことは紛れもない事実なので、習近平だけがそれを無碍(むげ)にすることが出来るのかどうか、それをすれば明らかに対立の種を残すことになります。多数決で決まる民主政治ではないだけに、中共政治局内の空気がどうなるかによります。
誕生日の昨日、習近平に電話をかけたのは、たった一人のお友達ウラジーミル・プーチンでした(6月16日の朝日新聞朝刊7面)。
「ぼくら二人、とうとう世界の嫌われ者になってしまったね。嫌われ者同士で、いついつまでも頑張ろう。もっともっと嫌われよう!」と慰め合ったとかなかったとか。
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