音楽ソフトの話。
レコード時代、
レコードの音は製造メーカーの違いが当たり前でした。
具体的には、製造国での音作りの差がはっきりしていました。
国民性で好みの音質があり、それに沿った微調整が行われたと思います。
物理的に複製する為、プレス原盤が劣化すると音質が落ちます。
コストを下げるため、レコード材質を中古の再生品にしたり、
量を削って薄いペラペラの盤も駄目でしたね。
更に、RIAAカーブ等の、記録時の周波数特性が有り、
製造と再生でカーブが一致しないと音質が激変したようです。
カセットテープだと、テープの種類設定、
ノイズリダクションの有無やその種類、それを間違えた状態で
再生するのはアウト、でしたが…
レコードは、製造時のカーブをユーザーに開示せず、
それがまかり通っていたようです(苦笑)
自分では確認は出来ませんが、音が悪いと感じたレコードの幾つかは
それに該当していたのかも。
さて、CD時代になると、盤質の差は…やはりあったりします(苦笑)
後に、高音質材料等が出て、改善されましたな。
でも、オリジナルのマスターテープをデジタル化する際の
音作りが肝ですね。
優秀なエンジニアやプロデューサーが手がけるCDは音が良い。
以上、前置きでした。
英国、グラスゴー出身の男性ボーカリスト&プロデューサー:故クリス・レインボウ。
彼のCDを集めたのですが、2020年に再発されたセカンドアルバムの音が気に入らない。
刺々しく、耳障りに感じたのです。
同じメーカーから出たファーストはそう感じなかったので、
ファーストとセカンドでは、CD化のスタッフや音作りの環境が違うのかもしれませんね。
で、2007年に日本ユニバーサルの「ロック・レジェンド・シリーズ」で
出た中古盤を探して確保しました。
◎上:2007年日本ユニバーサル盤、下:2020年韓国BIG PINK盤(日本2021年発売)
◎foobar2000でのリスト
曲数は同じ、時間もほぼ同じ。
◎周波数特性を見る
上:2007年日本ユニバーサル盤、下:2020年韓国BIG PINK盤(日本発売)
殆ど区別が付きませんね。
◎スペクトラム表示
これで違いが視覚的に見えます。
上方向に周波数が高くなります。右方向が時間軸。
明るい部分が音量が高く、青色が低いです。
◎2分10秒当たりから抜粋
左上、白い線が違います。真ん中辺も白線が多いですね。
つまり、高域の強調が違います。これで尖って感じるのかな。
ま、CDにもいろいろ有り、
好みの音作りがされたCDを探してみたくなる、そんな事もあるって事で。
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