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2022年03月12日08:09

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昨日は東日本大震災から早11年目



テレビでは,どの局も特番を組んで、又津波の惨状とか原発爆発の様子とかの映像が
流され、当時見た胸の詰まる思いが又するばかり。
未だに行方不明の人々が2000人以上あり,身内の人は、今尚悲しみの中に暮らして
みえる事は、他人事とは思えずテレビを観るのも避けたくなるほどだ。
そんな中、昨日、事実に基づいた,ドラマ「星影のワルツ」を観た。
3月11日、3時45分過ぎ、NHKニュースが東北岩手から茨城、群馬、東京まで震度
6〜7の揺れに見舞われ甚大な被害を被っている状況を刻一刻と伝えている。
南相馬町の二人世帯の、大谷たかし「遠藤健一」恭子「?」夫妻が昼過ぎ、卵焼きで
お互いに焼いた卵焼きをコメントっしながら楽しそうに過ごしている時、
ニュース第一報が入る。「相馬町の海岸には3メートルの津波が予想されていますので,
高台他に至急避難してください」遠藤は初め、それを聞いて大したことはないと考え、
特に避難行動を取ることもなかった。二人の家は海岸に近く最近新築したばかりだった。
が、突然窓の外を見ると、ゴーという音と竜の様に盛り上がった津波が窓をめがけて
進んで来る。たかしはとっさの機転を利かせ台所にあった細いひもでふたりの体を
しっかりと縛り、襲われる瞬間に備えていた。
ついに津波が猛烈な勢いで二人の身に襲い掛かってきた。ああ〜海に投げ出された
たかしは必死で恭子の名を呼び続けていた。近くで離れて暮らす娘夫婦も震災に
合っていたが、幸いにも津波の被害も家の倒壊も免れていた。けれども電話もネットも
通じず、たかし夫妻の事が気がかりのままじっと耐えていた。映像は過去の二人が
歩いた近所の、川辺、二人で出掛け、歌「星影のワルツ」を歌いながら登った山での
楽しい一時などとベニヤ板に乗って海で流されているを交互に映し,殊更明暗をくっきりさせていて印象的な映画の創りになっている。
今たかしは海の中に沈んだ激流に揉まれながら必死に海面まで浮上し、四角い板の端を
掴んで這い上がり、そこでの上に孤独な姿で乗っている。べにヤ板には一緒に流れ着いた様々な木材やプラスティックデブリなどに囲われているが,勿論、食糧、灯り取り、携帯など一切ない。とても心細くこのまま助からないかもしれないと悲観的なことを考えて
いると、又突然東の海岸近く原発から白い煙がもうもうと立ち上っているのが見えた。
と同時に、今自分が乗っかっている白いベニヤ板は、新築したばかりの玄関の部材だと
気付く。ベニヤ板はゆっくり海面の上にふわふわ浮かびながら流されていく。
夜間から朝にかけて風は一段と強く吹き気温は肌を刺し耐えられなくて縮こまっている。そんな中、海面を眺めていると何やら白いものが浮かんでいるのを発見、流れ着いた
棒切れを差し出し引き寄せてみると、なんと布団!全く奇跡としか言いようのない出来事と思うが事実だから女神が隆に微笑んだとしか思えない。
更にすぐ工事用ヘルメットまで手元まで届きたかしは手に入れる事が出来た。
包まって夜の帳が明けるまで過ごせる有り難さを、たかしは噛みしめていたに違いない。ふと沖の方に目をやると、漁船が水面を滑っていくのが見えた。たかしは、やっと
生き残りができると叫びたいような希望の灯を見つけた思いでお〜い!助けてくれと
必死で叫んでいた。が、その願いもむなしく漁船は走り去っって行った。程なくして又、巡洋艦のような大型船が沖を静かに進んでゆくのが見え、同じように叫んでいた。すると巡洋艦は舳先の向きを変え、自分の方に向かって来る。たかしは、初めて助かったと安堵した。もうこのまま誰にも闘った己を知られることなく海の藻屑と消えるかもと思ったこともあったたかしに満面の笑顔が戻り、観ている側の自分も涙なしでは見られなかった。艦長に一通りの質問を受け陸地に上がったたかしは、恭子の姿がないかと流された海岸の
波消しブロックのあたりをあちこちと一縷の望みを掛け捜索した。が徒労に終わった。
暫くして海上保安庁から呼び出しがあり、行ってみると色々な遺品が展示されていた。
人々の日常の暮らしと思い出の数々を奪い去っていった憎き地震、津波を味あわされた人々は誰しも、そういう思いを胸に抱くに違いない。座って順番を待っていると女性係官から声を掛けられ行ってみると、恭子の服の切れ端を示された。恭子の死がリアルの目前に示されて、たかしは自分だけ助かった後ろめたさで一杯だったが、きっと恭子は自分を許してくれていると思い返すことにしていた。
葬儀の日を迎え、娘の美穂夫婦も参列お互いの無事を喜び合った。
このドラマを観て自分は何も備えをしていない事がとても心配になってしまった。
住まいの周りは明治に、明治村近くの入鹿池が大洪水に合い、支流の川に流れ込んで
洪水を引き起こした歴史があるものの津波はなかったので、最低限の防災グッズを
近いうちに準備しようと思う。日本は自然に恵まれ、将に風光明媚な所が全国にある。
けれども地球は古代から幾度となく地震と津波の襲われ、大災害を引き起こし
おびただしい人命が奪われて来た。
一般に地震は500年〜600年ごとに発生しているという話だ。今は北海道から
沖縄まで海岸線を中心に毎日の様に発生していて心配この上ない。
中部地方で200年程前の濃尾地震以来、大きな地震が発生していないが岐阜、美濃地方
では時々震度2〜4程度の地震は頻発しており何となく不気味だ。
関東では富士山が600年前の地震以来大きな噴火がなく近い将来溜まりに溜まった
マグマが東京、神奈川を襲い、免振装置の備え付けられた都心の高層マンションさえ
危ないという情報もよく聞く。という事を考えると少なくとも1・8ℓ飲料水、
長期保存の効くレトルト食品、携帯用トイレ、LED付き携帯懐中電灯、ヘルメット、
割れたガラスでのけが防止用スリッパは少なくとも用意しようと考えている。

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