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日本語アレコレの索引（日々増殖中）【27】
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mixi日記2022年01月●日から
テーマサイトは下記。
【「〜の手前」使い方】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/12763183.html
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝引用開始
質問者：booreas質問日時：2022/01/17 22:18回答数：4件
たまに「〜の手前」というワードを聞きますが、今一使い方が分かりません。
「教師の手前、人間です。こんなスケジュールでは過労死してしまいます」
みたいな文は合っていますか？ 間違っていますか？
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝引用終了
質問者の「手前」の使い方がおかしいのはわかる。
おそらく、No.4のかたの想像が正解だろう。
「教師である前に、人間です。こんなスケジュールでは過労死してしまいます」
「の手前」と「である前に」の混同？ なんでこんな使い方が出てきたのかわからない。
さらにわからないのは、コメントを入れた4人のうち3人が「教師の手前……」という例文を作っていること。
おそらく「教師の立場上」「教師である以上」のような意味で使っている。そんな使い方するの？
辞書をひく。全文は末尾に。
この場合の手前は〈３ 人の見る前。他人に対する自分の立場・面目・体裁。「少しは世間の―も考えなさい」「言い出した―、とても断れない」〉だろう。そうなると、「教師の立場上」で問題がなさそう。
でも、この「手前」は下記のように使うのでは。
〈普段から（教師の立場で）ウソをついてはいけないと子供たちに言っている手前、ウソはつけない〉
≒「子供たちの手前、ウソはつけない」
つまり、少数派のNo.2の「子供たちの手前、あまり強くは言いたくありませんが･･･」が自然では。
辞書の書き方は不十分だけど、〈他人に対する自分の立場〉とある。用例も「世間の手前」。「の手前」の前に来るのは、「自分」ではなく「他人」の類いだろう。
ちなみに『日本国語大辞典』の記述だと、もっとわかりにくい。
https://kotobank.jp/word/%E6%89%8B%E5%89%8D-576793
〈�� 他人の目の前。人の見る前。多く「…の手前」の形で、他に対する気がね、体裁、面目などの意で用いる。※虎明本狂言・武悪（室町末‐近世初）「さてたのふだ人の手前は何といたさうするそ」〉
この用例ではなんのことかわからない(泣)。
「教師である手前」≒「教師の手前」のような使い方ができるのだろうか。
下記を見ると、できるみたい。やはり当方の感覚がおかしいのだろうか。
【何々の手前 という言葉の使い方。】2004/06/22
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/901461.html
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%89%8B%E5%89%8D_%28%E3%81%A6%E3%81%BE%E3%81%88%29/#jn-152396
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝引用開始
手前（てまえ） の意味
出典：デジタル大辞泉（小学館）
て‐まえ〔‐まへ〕【手前】 の解説
［名］
１ 自分の目の前。自分のもと。「―にある本を取る」
２ 自分に近い方。また、目標とするものの前。こちら。「―の交差点を右折する」「採用の一歩―の段階」
３ 人の見る前。他人に対する自分の立場・面目・体裁。「少しは世間の―も考えなさい」「言い出した―、とても断れない」
４ 腕前。技量。手並み。「お―拝見」
５ （「点前」とも書く）茶の湯で、茶をたてたり炭をついだりするときの所作や作法。→御手前 (おてまえ)
６ 自分ですること。自前。
「―の商ひをして、大方は仕損じ」〈浮・永代蔵・二〉
７ 自分のものであること。自分の支配下であること。
「―の人足、数千人出て」〈浮・武家義理・三〉
８ 暮らし向き。生計。経済状態。
「一代のうちにかく―富貴になりぬ」〈浮・永代蔵・二〉
［代］
１ 一人称の人代名詞。自分のことを謙遜していう語。わたくし。「―の生まれは信州です」
２ 二人称の人代名詞。
㋐対等または目下の相手をさしていう。おまえ。→てめえ
「おれは―を憎くて殺したのでねえんだぞ」〈賢治・なめとこ山の熊〉
㋑（「おてまえ」の形で）対等の相手をさしていう。あなた。
「お―の大切にしらるるものをおれが伐るものか」〈咄・鹿の巻筆・一〉
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝引用終了
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