【天文】レナード彗星の写真(の失敗作)

★…あ、忘れてましたが、先週は天文ファンの間でいま話題の「レナード彗星」も撮っています…が、失敗作です(笑)。


★これなんですが、12月4日の明け方にとったもの。画面の右に写っているのは球状星団のM3です。一応撮れてはいるものの、画面の左半分だけピンボケです。これは、撮った望遠鏡の光軸が狂ってしまったから。天体写真マニアとしてはあるまじき失態ですが、これにはちょっと訳があります。

★この日は3日の暮方から徹夜で撮影していました。彗星が見えてくる明け方近くになってから、徹夜撮影の仕上げに、60cmの大望遠鏡の下につけた16cm望遠鏡(ε-160)にカメラをつけ、恒星でピントを出して望遠鏡をそちらに向けたんですが、そのタイミングで見る見るうちに雲が…。これでは構図が決められません。薄明が迫ってくる中、望遠鏡の向きの関係で機材の隙間に体を滑り込ませるような苦しい姿勢で、雲の切れ間の僅かなチャンスを使ってなんとか構図を決められたのですが、焦ってやっているうちに望遠鏡の本体に頭をぶつけてしまいました。その結果望遠鏡内の鏡がちょっとずれてしまったようです。とほほほほ…。

★翌日の昼間に光軸を調整し直して、6日の明け方に再挑戦。ところがまた、撮ろうとした頃合いにまた雲が…薄明ぎりぎりまで待って10コマほど撮ってみましたが、その間に雲は切れず、全部真っ白でした…まあ、いいフラットフィールド(画面の陰り補正のためのサンプル写真)にはなるかも…(泣)

★そんなわけで、レナード彗星の撮影は今週に持ち越しです。明後日は晴れそうだから、そこで再挑戦するか…。