10/24(日)東急シアターオーブへ行ってきました。
もう一カ月以上前の事ですが
どの役も、ダブルキャストだったり、クワトロキャストだったりで、
一体、どの組み合わせで見るか、悩みました。
でも、どうしても、見たいのは、市村さんとspiさんの回だったので、
それに加えて、行ける日となると、更に減る
この日のキャストは、この方々。
オリバーを見る前に、何ヵ月か前に、ケーブルテレビで映画「オリバー」をやっていたので、見たのですが、主役の男の子の声が、まるで天使のような声で…
その子が、まさか、「小さな恋のメロディ」の男の子だったマーク・レスターだとは
もっとも、「小さな恋のメロディ」を見た事はないのですが
今回、市村さんは、イメージ通り、ちょっと面白くて、子供を使ってスリを働くような、
ずるい大人で、器の小さな奴なんだけど、どこか憎めない。
子供たちに対しての態度も、子供たちもなついているから、
ある意味、本当に優しい心は持っているんだと思う。
そう、プロデューサーがキャメロン・マッキントッシュだし、
「ミス・サイゴン」のエンジニアにも通じる要素が沢山あるんだよね。
一方、ソニンさん演じるナンシーは、もう元気いっぱい。
お互い、恵まれない境遇の中、生き抜いてきたビルとは、恋人というより同志みたいな雰囲気がした。
オリバーに対しての気持ちは、母親というよりは、大きいお姉さんって感じがした。
そして、ビルに対しては、怒らせないようにビクビクしてる所もあるけれど、
オリバーを助けたい気持ち、自分が信じる、人としてあるべき道を選んだがために、
哀しい最期をむかえる。
そのシーンは、見えないんだけど、「そんな目で見るな!」(確かそうだったはず
)とビルが言いながら、打ちつけるたんだと思うと、あまりにもむごい。
spiさん演じるビルは、まぁ、怖い事
「寄らば切るぞ」くらいの勢いだし、目つきがとにかく怖い。
体も大きいから、子供にとったら、相当怖いと思う。
演出家に、稽古場では、あまり子供と接しないように言われたらしく、
公演が始まってから、ようやく話しかけたと、イベントで話してました。
ビルは、不幸な生い立ちゆえに、社会も人も、ナンシーに対してさえ、信じきれない感じが漂っていた。
自分の行くべき道を邪魔する奴は、誰であっても許さないという、
心が、トゲでおおわれているように見えた。
そうそう、この日は
を買って、しばらくしてから
イベントが決まって、ラッキーでした
それは、舞台装置デモンストレーションイベント。
舞台監督さんの解説付きで、色々動かしてみせてくれたんです。
そして、スペシャルゲストとして、spiさんが登場。
spiさんは、服のあちこちに、どれだけ盗んだものを仕込んでるのか見せてくれて、
服の重量も相当なもので、何キロって言ってたかなぁ〜
ハッキリ覚えて無いけど、8キロくらい?もっとだったか…
それと、物を取りだしやすいように、クリアファイルをボケットに入れて、引っかからないようにしたりだとか、ダブルキャストの原さんのアイディアで、うーんと…
手袋だったか、いや、靴下だったか…何かに細工をしたとか(覚えてなくて、すみません
)
手品の種明かしのように、教えてくれました。
この日のオリバーは、越永君。
とても、小柄で、か弱そうに見えるオリバーで、引っ込み思案にも見えて、
周りが助けてあげずにはいられない風情。
声は、透き通るような声でした
一方、ドジャー役の酒井君は、映画でみたドジャー同様、
ポジティブで、兄貴って感じがして、陽気なオーラがいっぱい。
どんな環境であっても、前を向いて、力強く生きていこうとする様子は、
見ていて、とても元気づけられる
ミスターサワベリーの鈴木さんと、ミセスサワベリーの伊藤さんは、
「レミゼラブル」のテナルディエ夫妻を彷彿させる。
子供たちとアンサンブルの歌い踊るシーンは、圧巻ですね。
とにかく元気いっぱいだし、喜びと希望に満ちてる感じがする。
酒場で、ナンシーがみんなと歌い踊るシーンも、
どん底で生活が苦しくても、お酒を飲んで憂さを晴らして、
日々を生き抜いていく人達の強さを感じる。
くよくよしたって、始まらない。とにかく生きていかなくちゃという強さ。
どんな風に生きても、1日は1日。
ふつふつと、何かが湧き上がってくる感じがしました。
言い忘れました。
舞台監督さんのお話で、確か一番大きなコンテナで14個分?を2ヵ月かけて
船で運んできたそうです、舞台装置を。
そして、その舞台装置を動かす様子をみせてくれたのですが、
「○○、××に、GO!」という掛け声で、動かしていたりする。
自動の機械式も一部あるけれど、手動もあるとか…
とにかく、見ていると、それがずれたら、舞台の景色がかわってきてしまうし、
しみじみ、まさに裏方さんあっての、舞台だと思いました。
普段見る事ができないから、見て聞いていて、面白かったです。
どうりで、色々な企業が組まないと、そうそう簡単には上演できない作品です。
舞台装置も、キャストも、何もかもが大がかり。
小さなお子さんも観客に多かったし、子供たちの笑い声も聞こえた。
子供たちは、これを見て、何をどう感じるんだろう。
ちょっと聞いてみたい気がしました。
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