mixiユーザー(id:2958687)

2021年10月07日10:28

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理系嫌いの独り言

 これまでに幾度となく、そして方々で語ってきたが、昔から理数系、特に理科が苦手だった。
 数学はある程度、やる気になり一から積み立てるように勉強をしていけば、ある程度苦手意識を克服してきたこともあるが、理科になるとそのような成功体験はグッと少なくなる。
 また、数学は教科書を見れば、それなりに理解できる部分もあるが、理科になるとなぜか教科書の内容が非常に乏しく、それだけでの独学がほぼ不可能で、足りない部分は授業その他で補うことを余儀なくさせる。
 そして理科の教師というのが、大抵面白くない退屈な授業しかしないというのが、僕の過去の記憶に関する限り、ほぼデフォルト。後から考えると、理系の大学は大抵技術職へ進むことになっていて、あえてそこで教職に進もうというのは、よほど教職に意欲があるか、もしくは技術職への道に進むことができなかった落ちこぼれという2パターンにほぼ収束され、そして割合的には後者のタイプが圧倒的に多いという事情があるように思える。
 話は前後するが、とにかく授業は面白くない、教科書を読んでも殆ど役に立たない。学習参考書は詳細すぎたり、わかりにくかったりして、これまた独習には向かないという八方塞がり状態で、小中高と一貫して理系科目の成績はすこぶる悪かった(因みに中学校時代はテストで一桁台なんてことはザラだったし、高校でもなんとか赤点を免れたという塩梅だった)。
 それでも…というか、それゆえというか、理系に対してはコンプレックスと同時に少なからず憧れや興味も少なからずあり、特に高校では選択不可能だった物理は、後に廣松渉からの影響もあり、ただ興味があるだけでなく、一般向けの物理入門書も何冊か読んでいる。
 また講談社ブルーバックスから出ている『発展式 中学理科の教科書(上下)』を読んで、中学時代にこの本を読んでいたら、理科アレルギーが多少なりとも払拭できたのに…とい何ともいえないもどかしさを覚えたこともある…
 とここまでいかに自分が理科に対して苦手意識を抱いていたかを延々と書き綴ってきたが、その苦手だった理科について改めて思考を回らしていると(?)ふと思い当たることがある。
 もしかすると、国の為政者にとって、科学者というのは基本的に国の管理下にいないとまずい存在なのではないか?仮に独学で理科を研究し、国の支配下以外のところで、発見や開発などをされると国家にとって脅威になり得ると危惧しているのでないか?そのためにあえて、理系の教科書をわかりずらいものにして、一部の理系エリートのみがその専門知識にアクセスできるようにしているのではないか…と。
 実際、文系インテリが多少活字媒体を通じて国に反抗するようなことを言っても、あまり脅威にはなりえない。しかし、高度な理系専門家がその知識を駆使して国に歯向かうとなると甚だ厄介な存在になる。
 日本の公共教育における理科のあり方にはそのような意図が潜んでいると思うのは、僕の邪推にすぎないだろうか? 
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