マンハッタンは、ちょっと甘い。
ギムレットは、ドライ・マティーニの次くらいに良く飲んだ。
サイド・カーは、ほんのりと香るし、
カルア・ミルクで、別人を気取る。
何気にジンフィズを頼んでいたら、
「挑発してんの？」
とか言われて、「いえいえ、それは誤解もはなはだいい。」
ジン、
と、
レモン果汁、
と、
シロップ、
と、
炭酸。
それだけのシンプルなカクテルがジンフィズ。
生れて初めて飲んだのは、中学3年生の時。
場所は、渋谷の桜丘、住んでた実家からほど近い「喫茶店ルノアール」！
わー、思い出すと懐かしいなぁ。
無駄に広々としていて、喫茶店のくせに、アルコールを、しかも見るからに未成年の、
私、と、大西（共々に渋谷区立松濤中学の同級生。）
二人とも、高樹町の中澤塾に通っていて、その帰り道。
いつからか、
寄って、飲むようになっていたのでした。時々、バイオレットフィズとかもね。
しかし、
ジン、
と、
レモン果汁、
と、
シロップ、
と、
炭酸。
たった、
これだけで作るからって、黒服のりかならば、なんと、炭酸をシェイカーにいれてから、
タンブラーに注いでくれるって、当時としてもなかなかに神業。
ルノワールで飲んでたジンフィズなんかと、口が滑っても比較なんかしてはならない、
と言う掟。
そもそも、年月がかなり流れ果てているので、比較なんて忘れていたんだけれどもね。
涼しげに炭酸を注いで、
シェイカーに。
それでもってさ、良く破裂しないもんだね、シェイカーがさって、何度もただ、
繰り返して言いたかっただけの事。
いつ見ても、同じだけの見事さは、魅力だしね。
良く破裂しないもんだな、まったく！
今、言えば、
「これが、オーソドックス」
とか言われて、きっと、夢路は迷い道にと彷徨い果てるし。
全くそのようなオーソドックスの基準が、果てしなく疑問に思えて一人悶々とする様な、
刹那。
ふと思い出して、また、古めのロックでもいいんじゃないだろうかと思いつくめでたさ。
と言う訳で、
Nirvana - Smells Like Teen Spirit (Official Music Video)
良かったら聴いて観てね♪
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