第23話「笹舟の謎!歩いてきた幽霊」（1993年）
※時代劇専門チャンネル
エバタンは茂造。材木問屋木曽屋の番頭。
川で男が斬られて死んでいた。
木曽屋の手代らしい。
番頭のエバタンが身元確認に来た。
遺体は手代の平吉。
悲しむエバタン。
平吉は死ぬ直前に北町奉行所の前をうろついていた。
木曽屋は3年前にも手代の文七（丹波義隆）が大川で身投げをしていた。
文七も死ぬ直前に南町奉行所に出向き、
同心にご公儀普請に使う材木の入れ札について聞いていたらしい。
ただ死体はまだ上がっていない。
金さんはお菊（山本みどり）と正太親子と知り合いになった。
話を聞くと亭主は身投げをした文七だった。
略
エバタンが水沢松之進（有川正治）と話をしている。
エバ「掛け取りの帰りだなんて出鱈目を簡単に信じましてね、
手間のかからぬ役人でございますよ」
水沢「それにしても平吉メ。黙って使い走りをしていればよいものを。。」
エバ「ところで水沢様、富士見櫓の修理の見積もり、
ご公儀評定ではおいくらで・・」
水沢「これが御前からの書状だ」
入札目録を読むエバタン。
「ほおお〜へっへっへ・・」
略
文七の幽霊を見たと同心小西博之が大騒ぎ。
話を聞きつけた木曽屋善右衛門（中田浩二）がエバタンを交え会議。
「幽霊などこの世にいるはずないわ、
文七のやつ3年前口封じを恐れて
身投げの狂言をして行方を消したのかもしれぬ」
木曽屋「その死にぞこないの文七、本当にあの世に送ってやるしかありませんな」
エバタンセリフなし。
しかし光の加減で白く浮き上がっている顔がちょっと面白かった。
シジミ長屋を木曽屋の一味が張っていると文七がやってくる。
確かに文七と確認、襲い掛かるが金さんに邪魔される。
身投げは狂言だった。
略
正太が拉致される。
返して欲しければ、木曽屋根岸寮に文七を連れてくるように要求。
木曽屋に悪人ドモが集まっているところに文七とお菊。
略
島田監物（北町嘉朗）「久しぶりに人が斬りたくなった」と刀を抜く。
「死ね」
クルミが飛んできて島田の顔に当たる
金さん登場。桜吹雪を出して戦う。
エバタンは後ろの方に控えていた。
金さんが刀を振り回している。
男をバシッと刀で叩いて、男が横に消えていく。
もう一度バシッと叩くと障子の横から
「いやあーっ」と両手を上げて悲鳴を上げたエバタンが出てきて
また横に消えていった。
略
お白州
木曽屋手代平吉殺害ならびに
シジミ長屋の住民、正太かどわかしの件にて吟味。
ゲストに作事奉行の島田監物。
金さん「材木問屋の木曽屋善右衛門、公儀普請の材木請負に関して不正を働き
その事実を訴えようとした平吉をそこなる村上平蔵ならびに源次に
殺害におよびしことすでに明白、相違ないか」
木曽屋「滅相もない、私はまっとうな商人、
不正などとは関わりないし
平吉を殺したなどとまったく身に覚えがなございません」
木曽屋の横に座っているエバタンが
大きく体ごと頷く。
金さん「ならば公儀普請の材木を半分近く落札したことは何と申開きする」
島田「作事奉行の私から言うと何の不審もない」
金さん「ならば文七お菊の一人息子、正太をかどわかしたのは何故じゃ」
手下「恐れながらお奉行、正太なる子供は
木曽屋の寮にどこかから迷い込んできた迷子。
かどわかしなどと甚だ迷惑」
エバタンは後ろの手下を少し振り向いてからゆったりと頷く。
お菊「うそです！
木曽屋の旦那たちは正太をかどわかし人質にし
文七を誘き出して殺そうとしたのでございます」
文七「お奉行さま、私は3年前まで木曽屋の手代をしていまして
ご公儀普請の材木落札のカラクリを知ったのでございます。
島田に賄賂を贈りその見返りにご公儀決定の材木の見積もりを
教えてもらっているのでございます。
云々
訴えたら女房子供を殺すと脅し挙句の果てに私を殺そうとした」
略
木「文七なる手代、3年前店の金を使い込み
御仕置きを恐れて身投げした。
ココにおるのは文七ではございません」
文「私は使い込みなどしていません」
木「文七でもないのに何を言う」
菊「この人は私の亭主文七でございます信じてください」
手「へえ、だったらそれは幽霊化化け物だろうぜ
おう、足が本当にあるかどうか、立って見な」
エバ「金を使い込んでおきながらでたらめ言うんじゃないよ」
木「幽霊は昼間からこんなとこに出てきちゃいけないね」
みんなで大笑い
金「いい加減にしないか悪党 云々」
桜吹雪だす。
みんなビックリ！
エバタンは一瞬膝立ち。
首謀者打首獄門。
エバタン他終生遠島。
水沢島田切腹。
(2021年5月8日)
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