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2021年04月18日16:48

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2021年冬アニメ統括感想(後編)

2021年冬アニメ統括感想の後編になります。
(前編はこちら⇒https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1979001494&owner_id=42317362)


それでは早速。


・リゼロ 2期 2クール目
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コロナで分割になってしまった影響をモロに受けてしまったという印象で、初っ端からそれが表れていた。

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スバルとエミリアが全て吐き出し、信じさせてやると唇を重ねた果てに通じ合う…最高に青臭くて良いシーンなんだけど、これが2話でなく15話であったならもっと感慨深くなっていたように思ってしまう。

間が空くというのは本当に厄介で、ただでさえややこしい話は頭から抜け落ち、"溜め"にあたる1クール目でのモヤモヤを晴らすカタルシスが得られるはずの2クール目のインパクトがどうしても薄まっていた。

あと分割の話以外にも2期で全体的に気になったのは、回想シーンが多かったこと。
各キャラがどんな過去を抱えているかというのは確かに重要な要素なのだが、それにしたって多過ぎて話の進みが遅く感じた。
変に省くと話が飛んだりして難しいんだろうけど、主要キャラに焦点絞ってもう少し上手く捌いて欲しかったな。


2クール目で好きだったのは49話のベアトリス救出回。

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400年待ち続けたベアトリスに対し、待ち望んだ"その人"であると言うのではなく、ただ素直に飾り気の無い本心をぶつけるスバルに胸が熱くなった。
エミリアとの喧嘩シーンの時もそうなんだけど、スバルは泥臭くても真っ直ぐに想いを伝えてくれるのがいいよね。

しかし全部解決してめでたしめでたしみたいな感じ出してたけど、レムは結局目を覚まさないままなんだよなw
何かモヤモヤが残るし3期やって欲しい。



・ゆるキャン△ (2期)
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ゆるゆるで癒されるキャンプアニメの第2期。
見てるだけで全身の力が抜けて心が浄化されていく感じはこの作品ならではの持ち味でしょう。

改めて、この作品はBGMがいいね。魅力の半分ぐらいはこれだと思う。
陽気かつほのぼのとしたメロディーが癒し空間を醸し出していて、心地よく見ることが出来るんですよね。

あと表情もいい。
作画が良いとかでは全然ないんだけど、ここでも癒される画面作りが意識されている。

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作画労力を抑えつつ視聴者もほっこり出来るWin-Winアニメだと思う。


ストーリー的な面で言うと、2期ではソロキャンに挑戦するなでしこと、反対に皆でのキャンプに参加するリンが印象的でした。
未知の経験をして、キャンプの新たな魅力を知る…こういう世界が広がっていくってのはいいもんですね。
またそんな二人を支える家族の温かさも素敵だった。

1期がどうだったか忘れちゃったんだけど、観光地紹介の比重が多くなってたような気がするのが唯一引っ掛かった点かな。
この雰囲気が保たれる限りゆるキャンは揺るがないように思う。



・バックアロウ
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谷口悟朗監督×中島かずき脚本という豪華タッグが贈るオリジナルロボットアニメ。

周囲を壁に囲まれた地・リンガリンドのエッジャ村に突如現れるバック・アロウ。
記憶を失っているが自分は壁の外からやってきたと言い放つその男は、レッカ凱帝国とリュート卿和国の争いに巻き込まれながら、記憶を取り戻す為に壁の外を目指す…という話。


ロボアニメということで、まずはロボについて。
人の強い信念とバインドワッパーにより機装顕現(具現化)した機装体・ブライハイト。

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各々が抱く信念が技に反映されていて、それで戦うのが面白い。いちいち信念を高らかに叫ぶのも謎の勢いがあるw

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展開の熱さも相まって、ギガンレップウが好き。
忠実な部下であるレンがカイを叱咤し、迷いが晴れて合体するのはテンション上がった!


続いてキャラについて。

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主人公・アロウは自由奔放ながらも快男児で、ここぞというピンチに颯爽と現れて助けてくれるのは見てて気持ち良い。

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自由さは戦い方にも表れていて、本来1つである信念を持たないが故に分身して攻撃したり、剣に変形して攻撃したりと縦横無尽に暴れ回る。
ただ安定感のある一方で、シリアス展開はあまり想像できないキャラなので、今後盛り上がることが出来るかは若干不安。

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あとレッカを裏切ったシュウと、カイ&レンの対立も見所。
何となく最終的には味方になってくれそうな気もして、2クール目でどうなるか楽しみ。



・アイカツプラネット
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初代・スターズ・フレンズ・オンパレードと続いたアイカツシリーズの最新作は、まさかのアニメと実写の融合という新境地へ。
事前特番で発表された時は数多のアイカツファンが不安を抱き、自分も例に漏れずその一人だったのですが、良い意味で裏切ってくれたんじゃないでしょうか。

トップアイドル・陽明咲が失踪し、そのマネージャー・綿貫いずみの目に留まった主人公・音羽舞桜が代役を務めることになるところから物語は始まる。
作中において、現実(実写)の人々はアイカツプラネットと呼ばれる仮想世界(アニメ)でアバターとなってアイドル活動をしており、明咲はハナというアバターで活動をしていた。

舞桜がそのハナというアバターを受け継ぐことになるんですが、外見だけトップアイドルのまま中身はド素人というアベコベ状態になってしまうのが面白い。
当然最初は先代ハナのように上手くは出来ず、周囲のファン達も違和感を覚え始める。

そして迎えた第10話、正体を打ち明けることを決意する舞桜。
もし陽明咲ではないと知ったら皆を傷付けたり嫌われてしまうかもしれないという恐怖は勿論あって、それでも悩んでるファンの力にもなりたいと勇気を振り絞る。

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舞桜に感情移入してたから不安を抱きながらの告白シーンはこっちまで泣きそうになったし、何よりファンの皆がハナを通じてちゃんと舞桜の魅力を感じ取っていたのが最高に熱かった。

先代ハナの大ファンで正体判明にショックを受けた敬人が、懸命に練習する舞桜に輝きを垣間見て「舞桜のハナも良い」と言ってくれるのも泣けるんだよな…

"舞桜がハナになって離れていったファンもいるが、舞桜の魅力に惹かれて新しくファンになった人もいる"と述べられるが、これはアイカツプラネットという作品とアイカツファンの関係にも当てはまると思う。

プラネットが実写になったのがどうしても受け入れられなくて離れた人もいると思うんだけど、この作品の魅力は確かに存在していて、見ている人には伝わってるはず。
そういう現実面とも内容がリンクしてるのも相まって10話は感情揺さぶられまくりだった。制作陣からしても間違いなく勝負の回だっただろうし、期待を大幅に上回る出来でアイカツおじさんもニッコリ。


10話以外なら響子先輩回(4,8話)も好き。

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現実世界では理想のお嬢様な響子先輩だが、プラネット世界ではロックなアイドル・ビートとして活動している。
そんな色んな人の願いを乗せたギャップも自由なプラネット世界は許容してくれるのだ。
「ここは誰でも自分の好きな自分になれて、自分らしくいられる場所」という台詞は2つの世界を行き来するこの作品ならではの世界観を表していて面白い。

とは言えそんな響子先輩も親に自分がビートであることを受け入れてもらえるかは不安で、勝負に勝って認めて欲しかったのに、負けてしまい重い足取りで帰宅する。

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こんなのじゃ駄目だと落ち込む響子先輩に対し、父親が食い気味に「カッコ良かったよ、ビート」って言ってくれるシーンが温かくて泣けるんだよ…


1クール締めの13話では先代ハナを務めていた明咲が舞桜の前に現れ、再びアイドルになると宣言するこれまた熱い展開!
明咲をライバル視している現No1アイドル・キューピットの動向も楽しみ過ぎるし、今後も目が離せない。




・のんのんびより のんすとっぷ(3期)
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緩やかなテンポを保ちつつ、独特なワードセンスを持つれんちょんや止まらないバカっぷりを見せつける夏海など鋭いギャグを展開するのが持ち味の本作。
その魅力を3期でも如何なく発揮していのんのんシリーズが遂に終わりを告げました。

サザエさん時空的に続いていくのかと思いきや、時間の経過による変化を描き、きっちりと終わらせて来たからしんみりとしてしまった…タイトルの"のんすとっぷ"ってこういうことなのかと。
同じ道は続かない…でもそれは別れだけじゃなくて、新しい出会いが生まれることでもあるんだよな。
「今日もいつもと違うお天道日和なのん」というれんちょんの台詞は正にそういうことで、寂しさだけじゃなくて前を向く力強さを感じるラストだった。



・五等分の花嫁ff(2期)
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五つ子ラブコメの2期ということで、ますます加速する恋模様にニヤニヤさせてもらいました。
原作既読ですが、やっぱ五等分はこの辺りが一番面白いね。

漫画では本当に分からない五つ子トリックがアニメは声で即バレしてしまうという不可避の残念さはあるものの、それでも声がつくというのは偉大なもので、あらゆる感情が増幅されることで可愛さに磨きがかかっていた。

2期で印象深かったのは一花かな。

自らの想いを成就させる為、手段を選ばず他の姉妹を蹴落としてでも風太郎と距離を詰めようとする一花。
これまでの余裕あるお姉さん的な振る舞いとは打って変わって、なりふり構わない悪女となった姿を見て困惑した人も多いのではないでしょうか。

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ただそれで魅力が半減したかと言えば逆だと思っていて、上手く制御出来ずに暴走してしまうのは想いの強さとそのぶつけ方に慣れていない証拠。
お姉さんから女の子に変わった一花は愛おしく感じられた。感情移入し過ぎちゃって、最後にちゃんと素直に謝れたシーンはこっちまで泣きそうになってしまった…


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まぁ僕は三玖派ですけどね!姉妹想いな二乃も好きなんだけど可愛さなら三玖が一強。
自意識過剰君って言われたい人生でした。

続編やるとのことなので完結までアニメ化するっぽい?
噂では劇場版らしいけど、結末知ってるから流石に映画館まで見に行く気はしないなw



・おそ松さん3期 2クール目
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自由奔放なダメダメ6つ子達のギャグアニメ。ここまでくると流石に語ることがないw
何か3期は全体通して1,2期と少し笑いの方向性を変えてきたというか、下ネタとか危ないネタが少なかったような気がするw
個人的にはやり過ぎぐらいのギャグが好きだったから3期はちょっと物足りなく感じたかも。
ネタとしてはやりたい刑事とかが好きでした。ああいう下らないの大好きw


・IDOLY PRIDE
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選りすぐりのキャストが集結した(らしい)オリジナルのアイドルアニメ。

主人公・牧野航平は芸能事務所・星見プロダクションのアイドル達を担当するマネージャーを務めている。
3年前に担当かつトップアイドルである長瀬麻奈が交通事故で亡くなるという悲しい事件がありながらも仕事を続けていた。
そんな時、麻奈の妹である琴乃や麻奈の歌声によく似たさくらが事務所に入ってきて…という話。


端的に言うとつまらなかったんだけど、何がダメって出てくるキャラがモブレベルなのが多い。
アイドルアニメだから沢山出て来るのは宿命なんですが、1クール見切っても名前も性格もよく分からんメイン(と言っていいのか不明だが)キャラがいるのは致命傷。
主要キャラ以外はいわゆる担当回のような掘り下げが全くないので、最後まで「いや君誰?」状態。
1クールだと厳しいところがあるのも分かるが、前クールの虹ヶ咲なんかは丁寧にやってくれたしああいうので良いと思うんだけどなぁ。

あと死んだはずの麻奈が幽霊として出て来るという1話は強烈なインパクトがあったんだけど、物語中盤は話相手ぐらいの扱いであまりこの作品特有の強みに昇華されてなかったのは勿体無かった。

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序盤と終盤の学園でのやり取りだけ見たら名作感出てるから尚更そう感じる。
サニーピース&月のテンペストが「No1アイドルのマネージャーになる」という要素を満たす為だけの存在になっていて、キャラに思い入れが出来ないから勝ち上がってもカタルシスを全く得られないのが問題だったかなと。


音楽面に力入れてるのは数やクオリティから伝わってきて、楽曲自体は悪くなかったと思う。
と思ったら後日音ゲーの?アプリが出るらしい。アニメは正直アレな出来だったから本当にやるのか?って感じ…まぁバンドリみたいな例もあるからアプリだけ流行るかもしれんがw



・シャドウバース 4クール目
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ここまで見てたから惰性で見てた感じ。
各クラスリーダーとの対戦は順番にやるのが消化試合感出ててよくなかったように思う。
終盤はカードの能力自体を絆の力()で改変し始めて笑ってしまったwやってること遊戯王のバンデットキースがやったイカサマと同レベルw
結局4クールやって主人公のヒイロが一回も負けなかったのも凄い。流石に敗北の味は知っておくべきだった。



―ショート枠―

・PUI PUI モルカー
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モルカーと呼ばれる可愛らしい車型モルモットが動いてあれやこれやする3分弱のストップモーションアニメ。
台詞は一切ないんだけど、モルカーの動きが可愛らしくて癒されると同時に、絶妙な表情をするのが面白かったw



以上20作品(内30分作品は19)でした。多過ぎぃ!



続いて段階別評価を。
いつもの如く個人的かつ感覚でつけてるので参考程度に。


☆5(歴代上位):BEASTARS
☆4.5(クール最上位):ワンエグ > 進撃 sk8 ひぐらし業 無職
☆4(上位):呪術 Dr ダイ大 > バック リゼロ ゆるキャン アイプラ
☆3.5(中の上): のんのん 五等分 > おそ松
☆3(中): 該当無し
☆2.5(中の下): > 約ネバ IDOLY
☆2(下の上): > シャドバ


期待の更に上をいってくれたBEASTARSが今期のMVP。
4.5越えが6作と上々な一方で、約ネバのような上位と成り得る作品が大コケしたのは残念。

評価の元になる各話の点数表はこちら。

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ベストエピソードは…BEASTARS 2期 9話「ぶっ壊れてる扇風機」でした!

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レゴシとルイの再会シーンが最高なのは言わずもがなですが、Aパートのタオとキビの和解シーンも泣けるんだ…


そして栄えある今期No.1ヒロインは…

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無職転生より、エリス!
初登場時の印象はツンデレ暴力系ヒロインだったんだけど、意外と無邪気で素直なところが可愛過ぎる。

No.1主題歌は…



BEASTARS 2期ED「優しい彗星」でした。
本編と深くリンクした歌詞とMVで泣けてくるんだよ…。(fullはネタバレ含むので敢えて通常ED)



大体こんなところでしょうか。
超長くなってしまいましたが、ここまで読んで下さりありがとうございました!
次回はもう少しコンパクトにまとめれるようにしたい(するとは言ってない)。

それではまたの機会に。
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