フランス語講座のフランス映画『パリの調香師』が話題になりました。
私は香水にはあまり興味ありませんが、二人の登場人物のいわゆる「バディもの」ということで期待して観に行きました。
調香師のアンヌはかつては天才調香師として有名な香水を作っていましたが、ストレスから鼻が効かなくなって今では臭い対策の仕事をこなしています。彼女が運転手のギヨームを仕事で雇います。横柄でお礼を言わないアンヌに反発しますが、彼と出会って少しずつアンヌは変わっていきます。
香りを消すのではなく、複数組み合わせることで新しい香りを作るという説明があり、二人の掛け合いや変化に期待していましたが、演出が不十分でちょっと残念な作品でした。それぞれのキャラの作り方に問題があったように思います、マダムと呼ばれるといちいちマドモワゼルと訂正させる演出は、フランス語先生に言わせると面倒くさい女性を表現しているということですが、ちょっと理解できませんでした。
この作品のフランス語の原題は<<Les Parfums>>「香水」です。フランス語のタイトルは直接的で時に素っ気ないと常々感じていました。例えば『大人は判ってくれない』の原題は<<Les Quatre Cents Coups>>「400回の殴打→無分別な生活を送ること」、『パリ20区、僕たちのクラス』は<<Entre les murs>>「壁の中で」です。邦題に比べると、このタイトルで観にくるのかなと思っています。
フランス語の先生にフランス語のタイトルの特徴がフランス人の美的感覚によるのか質問しましたが、よくわからないとのことです。
ちなみに、『千と千尋の神隠し』のフランス版タイトルを先生に尋ねると、
<<Le Voyage de Chihiro>>「千尋の旅」と教えてくれました。、フランスではヒットした作品ですが、このタイトルで伝わったのかな気になるところです。
写真は『パリの調香師 しあわせの香りを探して』
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