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2021年03月01日20:32

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よりぬきジストリアス 2月編

 2月に1回も日記書かなかった失態よ。というわけで2月ダイジェスト。

●planetarian雪圈球(アニメ)

 クラファンで作っていたプラネタリアンの新作OVA。丁度コロナショック前後あたりに出資して、無事に完成したものがこちら。人類滅亡系泣きのアニメ(ゲーム)の前日譚で、平和だったあの頃、という内容。これだけでもう泣く。

 新人アンドロイドのゆめみちゃんが派遣されて数年、プラネタリウムの職員やお客さんとの一幕を描く30分程度の短編だが、何か大きなドラマが起こるわけでも、本編につながるような直接的な事件(人型ロボットへの抗議活動という社会情勢は描かれている)が出てくるわけでもない。ただ、作品本編を観ていると「これがどうしてああなった…」という無情観に打ちのめされる。本編チラ見せで出てきたスノードームにあんな由縁が…!

 出資はブルーレイ&おまけつきのコースだったのだが、おまけの星座カードがかなり良いデキで、キュートなゆめみちゃんを見る度に本編のラストを思い出して、胸が締め付けられる今日この頃。


●樹海村(映画)

 仕事で鑑賞。ホラー映画ってあんま見ないから不安…と思ってたが、いざフタを開けてみたら「え、これがホラー?」という印象。「樹海で死ねなかった人たちが住む幻の村(死ぬ死ぬゾーン)」は分かるとして、そこに「コトリバコ(人間の指や虫を入れた呪いの箱)」という別のアイテムをねじ込んで、この惨状はコトリバコのせいじゃ…というかタイトル詐欺やんという戸惑いが勝ってしまった。

 あと怖いっていうか痛い。死亡シーンとは別に指の切断描写が多いので、目は背けたくなるが心理的怖さとはちゃうだろと。亡霊というよりゾンビ系の猛威だし、後半のギャグっぽい死に方も水を差し、結局主役の双子の姉妹可愛かったなあというふわっとした感想に。

 んで、その後前作にあたる「犬鳴村」がテレビでやってたので観たところ、「犬を殺して生計をたててた村」と「深夜に鳴りだし出ると死ぬ公衆電話」というカオスな組み合わせで、結局「続編の樹海村はよく出来てたんだなあ」という謎の再評価に繋がりましたとさ。全部で三部作らしいので、三つ目出たら義務で観ちゃうかもしんない。


●ウマ娘(ソシャゲ)

 サイゲームズが満を持して放った新作アプリ。3年前にやってたアニメは結構好きで、最終話のあとは「よっしゃ、アプリ出たら遊んだる!」と気合も入れてたのだが、開発が難航し3年間ずっと事前登録中という事態に。並みのプロジェクトなら打ち切られても仕方ない停滞っぷりだったが、コミカライズやらアニメ2期やら好評だったのか何とか首が繋がった印象だ。

 熱は冷めてたのだが、レース動画が気になったのでインストしたところ、あまりの面白さに時間がみるみる吸い取られる事態に。ダメ! あたしにはアリスギアがあるのに…しかしサービス開始間もないコンテンツ量と圧倒的な完成度に、体は正直に…という事態に。

 ゲーム内容は簡易育成もので、やる事はダビスタだがテンポの良さやキャラのやり取りはパワプロのサクセスモード風。選んだウマ娘(この世界にいる足の速い人型種族。キン肉マンで言う所の超人みたいな存在)ごとに専用のシナリオがあり、それぞれ与えられた目標(規定レースで結果を残す)目指してトレーニングを積む。その間に最新鋭のCG美少女がヌルヌル動き、青春の汗と涙を流すって寸法だ。

 そしてレース。馬が走る代わりに美少女が走るシュールな光景だが、本編のノリに慣れてくるとこれが熱い。険しい顔して全力疾走する少女たちに、本場競馬さながらの実況がなだれ込む。金はかかってないが手塩にかけたウマ娘の順位に一喜一憂し、それが実力の伯仲した強敵とのレースであればスマホを握る手も力が入る入る。

 また、出てくるウマ娘は全て実在する馬がモデル(許可を得られたもののみ登場)で、その個性漬けやレースも史実を反映させたものだけに、魅力的なウマ娘を見るとついつい元ネタをググってしまうことも。リアルでハチャメチャをやらかした結果、電波でも不思議ちゃんでもないボーボボ系女子になってしまったゴールドシップや、全く勝てないゆえに「遠い1勝を目指す」とシナリオがよりドラマチックになったハルウララ、圧倒的な強さを誇りつつもリアルではレース中に負傷し、予後不良で安楽死した悲劇の名馬・サイレンススズカ(ウマ娘はifルートで生存)と「事実は小説より奇なり」と言わんばかりの劇的なキャラが目白押しだ。

 ソシャゲの観点で言えば、スタミナ制だが1プレイ(育成)が早くても1〜2時間程度は要するので、デイリーこなそうとしても結構重めなのと、無課金でも攻略は可能とはいえ、上を目指すならガチャ(プレイアブルのウマ娘追加&育成用のサポートカードの入手)はある程度必須なのだが、それでもこれだけ良く出来たゲームをタダで遊ぶのは忍びない、というか初期投資ぐらいは必要だろうという事で、少し触ってハマりそうであれば初回ガチャぐらいは回して良いと思う。

 ちなみにアイマススタッフが関わってるとの事で、アイドル要素として1着を取れるとウイニングランならぬ「ウイニングライブ」が拝める。ぶっちゃけオマケ要素でアニメ本編でも浮いていたのだが、いざ自分が育てたウマ娘が、大きいレースに勝った時のライブの感動はデカい。育成・レース・ライブ、取り留めのない組み合わせのゲームだが、単なるイロモノでは終わらない確かな熱量とクオリティは、長い3年間が無駄ではなかったと思わせてくれる傑作には違いない。
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