『テスラ エジソンが恐れた天才』
3月26日公開
昨年ベネディクト・カンバーバッチ主演で公開した
『エジソンズ・ゲーム』は、アメリカの電気戦争を
発明王エジソン側から描いた作品だったが、
今回は、ライバルになった孤高の発明家ニコラ・テスラ
の苦悩に満ちた半生を描いたドラマ。
主演は『6才のボクが、大人になるまで。』のイーサン・ホーク。
1884年のアメリカ。ニューヨークへやって来た移民のテスラは
あこがれのエジソンの元で働き始める。ところが
エジソンは超ワンマンで、しかも考案した直流方式の送電に固執し、
交流方式の安全性を主張するテスラとは真っ向から対立。
袂を分かってしまう。莫大な資金を投じ、
宣伝戦略にもたけているエジソンに対し、
テスラは貧乏学者で研究に明け暮れていた。しかし、
有る縁から実業家ウェスティングハウスと組んで
シカゴ万博でエジソンを叩きのめし、貼って選所建設など
一躍時代の寵児となる。大財閥J・P・モルガンの娘アンと近しくなり
モルガンの莫大な資金で次は“無線”の実現に挑むテスラ。
しかし、やがて立ち回りの不器用なテスラは
実業界や社交界とも不協和音を立て孤立し始めるのであった。
監督・脚本は『ハムレット』のマイケル・アルメレイダ。
『ツイン・ピークス』の刑事で名をはせたカイル・マクラクランが
白髪で神経質なエジソンを演じている。
ストーリーをさらに客観的な女性目線で描き、時々、
虚偽の演出をみせて、それを指摘したり、時々、
大自然や建物などの背景が写真(当時の画?)などになったりと
ただの伝記ドラマにはない不思議な演出がなされている。
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