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2020年12月31日17:33

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「きよしこの夜Vol.20」(東京国際フォーラム)12/16

今年も恒例のクリスマスコンサート。何もかもが昨年と変わってしまったけれど、こうして1年の終わりにいつものようにフォーラムで締められるというのは、年末感もクリスマス感もなかったのがようやくそんな気分になってきました。「いつもと同じこと」って大事ですね。とはいえ、もちろんいつもと同じではなくて、消毒に検温、1席おきの客席ももう慣れたし、きよしコールもなし、も淋しいけどしかたない。それでもこのご時世にこうして無事に幕が開くだけでありがたくも幸せなことです。

オープニング。ブルーの衣装はサンバかカーニバルか、と思っていたら、まさかのアマビエ様でした。それは気づかなかった(笑)。だから最初マスクしてたのか!曲のアレンジもサンバとかそんな感じのノリの良いテンポで楽しく幕が開き、そこへ「星空の秋子」を久しぶりに聴けたものですから、星空席でしたけど(笑)それだけでもなんだか幸せになってしまいました。

次は黒のタキシードでシックにきめて、こういうシンプルなのも素敵です。1年歌ってきた「母」はやっぱりしみじみと聞き入ってしまいます。ここでアルバムに入っていた曲であまり歌ったことのないものを、となかなかマニアックな?選曲。それでもストーリーになった流れで、残雪の町を出た主人公が黄金岬にたどりつき、岬から湾岸列車に乗って、フェリーに乗り換えて、着いた先が東北で、二度泣き橋からの石割り桜。そこから、「母」つながりのなかにし先生作品の「出発」「櫻」ですが、「出発」を歌いながら突然泣き出してしまうきーさんにちょっとびっくり。

袴姿は、青色の着物ってなんだか新鮮な感じがしました。「生々流転」聴いて、やっぱり弦先生のメロディーは良いなあ。心が躍ります。「半次郎」「音次郎」で手拍子きよしコールもだいぶ慣れたけど、いつになったらまた本当にきよし!ってやれるのかなあ。

次の真っ赤な衣装は炎のイメージかな。背景のスクリーンにも炎の映像で、見ていてなんとなく速水御舟の絵を思い出しました。埋もれてていきなり起き上がったのは最初びっくりしました。そんな炎のような激しさの「枯葉」は狂おしいほどの恋を歌って、ただ迫力に圧倒されるばかり。その歌い方、喉は大丈夫?って思っちゃうくらい。続けての「恋、燃ゆる。」も激しい恋の歌。舞台の主題歌で、その舞台での演出の蛍が舞うような映像を取り入れていて素敵でしたが、この曲がなんだか急に心にものすごく刺さってきて、我ながらびっくり。魂を削るように歌うきーさんの姿に、消えない炎がそこにあるんだって感じて、この人は身を焼くようにして歌い続けていくんだろうなあ、なんて思いました。

ピンクと白のポップなカラーの衣装はステッキに帽子もキュート。それで「Call me Kii」をキュートに歌うのが、人形じゃないって言ってるわりにお人形さんみたいに可愛い。そこから「不思議の国」で挑発的になるギャップがまた楽しいし、そんな今のKii様の世界にいきなり「きよしこの夜」元祖のクリスマスソングを入れてくるところがすごいな。久しぶりに聴けてすごく嬉しかった曲です。やっぱり「きよしこの夜」ではこれ聴きたいですもの。自ら作詩した「Never give up」は初めて作詩して大変だったようですが、その分思い入れも特別な様子。諦めない気持ちって、ずっと大事にしてきたものですね。

「限サバ」は毎回度肝を抜いてくれますが、今回も衣装にびっくり。レースをあしらった黒の衣装は片足のふとももレースが絶対領域かなりギリギリまでで、あれどうなってるの??(笑)片腕は二の腕が出ているけれどその腕がまた美しいのなんのって。肩からのラインがめっちゃきれい。もはやどこを見て良いのやら(笑)。同じ岩崎さんの作品で「限サバ」からの「白い衝動」の流れは気持ち良かった。

アンコールは白い衣装で「ボヘミアン・ラプソディ」ここへ持ってくるのがなんだか意外ですが、ここまでの流れを見てると、ここにしか入れられない感じですよね。この1年、ツアーでたくさん聴けるはずだった曲。またツアーで歌ってくれるかな。ラストが「碧し」ってなんだか不思議な感じでしたが、これもきーさんの思い入れの強い曲。歌いながらやっぱり感極まっちゃいますね。

伝えたい思いも歌いたい曲もたくさんありすぎて、やむを得ず削った曲も色々あったみたい。MCで布袋寅泰さんに作ってもらった「I Don't Wanna Lie」をBGMで流していたけれど、これもいつかライブで歌いたい曲ってことで。今年はポップスのライブが中止になってしまったことを、西寄さんが「残念でしたね」って言ったのを「残念じゃないです。全部意味があったことだと思うので、次に進んでいく」ってまっすぐに答えていたのが印象的でした。本当に前だけを見ている人なんだなあ。そして、こんな状況下でもコンサートができて、みんなが来てくれることへの感謝とともに、来られない人たちのことも思いつつ、それでも「エンターテインメントの灯を消してはいけない」と、この業界に携わる人間として、と強い気持ちを持ってそこに立っているきーさんの姿がとにかく印象的でした。
今年はコンサートツアーがほとんどなくなって、それでも劇場公演で再開して、こんな状況でも年末まできーさんに逢いに行くことができたのは幸せでした。それでも、周囲に東京行くとかあんまり言いづらい雰囲気だし、来年はもうちょっと心穏やかに色々出かけられるようになると良いなと思います。


♪大丈夫2020
♪きよしのズンドコ節2020
♪星空の秋子

♪母
♪残雪の町
♪黄金岬
♪湾岸列車
♪最終フェリーで着いた町
♪二度泣き橋
♪石割り桜
♪出発
♪櫻

♪生々流転
♪箱根八里の半次郎
♪大井追っかけ音次郎
♪ちょいときまぐれ渡り鳥
♪一剣
♪白雲の城

♪枯葉
♪恋、燃ゆる。

♪Call me Kii
♪不思議の国
♪きよしこの夜
♪Never give up

♪限界突破×サバイバー
♪白い衝動

♪ボヘミアン・ラプソディ
♪碧し

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