ワタシは里芋を炊いたのが好きだ。
子どもの頃から。
いくらでも食べられた。
ところが。
上の子は里芋が嫌いだと言う。
給食に出て。
給食の里芋か。
そいつは小さくて時々スジ張ったのが混じってやしないかい。
イエス。
やっぱり。
アレを里芋と言われたらそりゃ嫌いにもなる。
頼む。
我が子に本当の里芋を教えてやってくれ。
ワイフは里芋を食べるのは普通に好き。
しかし調理で手が痒くなってしまう質で。
そんなワイフがついに立ち上がった。
筑前煮に里芋を入れてきたのだ。
これをもって完成形。
さて。問題は上の子が受け入れるかだが。
食べた。
「おいしい。」
うれしかった。
そうだ。我が子よ。
これが里芋だ。
独身時代に自分で作るおでんには必ず入れた。
おばあちゃんが仕込んだ醤油でおかんが炊いた里芋は格別だった。
今は我が子と分かち合う味がある。
それだってやっぱり幸せの形。
幸せの里芋。
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