魂の分割

人格または意識または魂はどこに存在するのかな？
現代医学が発展するに連れて、それは脳の中にあると考えられていると思う。
昔は心臓に心があると思われた。
でも、心臓移植が可能な現代において、それは否定される。

では次に・・・
脳を分割したとする。
意識はどうなるのだろうか？
それを実証するのは難しいから思考実験になる。

脳の中にある多くの脳神経が相互に絡み合い意識が発生しているとすれば、その脳を分割した瞬間、つながりが切れてしまった脳神経とは別個のものとなる。
つまり、脳を2つに分割した瞬間に意識は2つになる。
そして、お互いの意識は似ていても非なるものとなる。
脳神経の集団に意識は一つだけ。

言葉を変えよう。
脳の中に魂が入っていて、脳を分割すると魂も分割される。
そして、その分割された魂は元の魂には似ているが別のものなのだ。
分割されてしまっては相互につながることはできない。
脳神経が電気信号でつながったとしても微弱で、近い距離でなければつながりはできない。


分割があれば、逆の結合はどうだろうか？
全く関係のなかった脳神経同士をつなげたとする。
２つの意識が１つになるだろう。
では２つの内のどちらかが主の意識になって他方が消えてしまうのか？
交じり合って、２つの意識は記憶を共有し合うのだろう。
そして、意識はあくまで元々１つだったと認識する。
２つの意識が同居することはない。

１つの殻（脳）に魂が２つ入れられたらどうなるのか？と同義で、その結果はどうなるのか？
魂は１つになるのだろう。元々１つであったような振舞いを取る。


タイムマシンがあったとしよう。
現在にいる人間が過去に行き、自分にあったとする。
その過去の人格と現在の人格は同じなのか？
違うだろう。
１つの肉体に１つの人格で、逆に１つの人格は１つの肉体なわけだ。
つまり、その過去の場において現在の人格は過去の肉体とはつながりがない。
だから別個の存在と言える。
あくまで脳神経のつながりがなければ、その二つの人格は全く同じ物質で構成されていようが違うもの。

だから、脳が死ねば、その中の魂も消えて、復活もしない。