８．１６　サザンオールスターズ

録画していた、サザンの無観客ライブを観る。

友人に、日向学院（宮崎では最優秀高校で、東大や京大や早稲田へ進学する学生が多い）卒業の奴が居て、そいつと宮崎の街を徘徊していた時に出会ったのが、後にサザンオールスターズで活躍するギターとドラム（だったと思う。何せ、昔の事などでね）の兄ちゃん達。

当時バンドをやって居た身としては、先輩として意見をせずには居られず、プロのミュージシャンになり、それで生活出来る事の難しさを説いてしまったのだが、何の事は無い、向こうはプロになり大成功し、こちらはアマチュアのまま。
あぁら、恥ずかしい。

当時、ジャンルは違えど先輩や同輩の何人かがプロのミュージシャンを目指し、少数は成功したものの、あくまでそれは少数の話でね。
一時、テレビにまで出るようになったのも居たが、後は鳴かず飛ばずのまま、自分で自分の人生を終わらせたのも居るしね。
ま、プロの世界は本当に厳しい訳だ。

何て言いながらも、当時、同じバンドでやっていた年下のギターがプロになり、スタジオミュージシャンとして売れっ子のバックで演奏して活躍したのには、正直嫉妬したし、焦りも覚えたもんだ。
自分のドラムの才能すら把握出来ずにね。

ドラムと同時進行してやっていたモータースポーツもそう。
偶に上位入賞しただけだ舞い上がり、ドラムが駄目ならこっちが有るじゃないかと希望的観測。
人様より飛び抜けて速く走れた訳でも無いのにね。

おっと、サザンの話だった。

桑田って、ギターが上手いんだよね。
それを思ったのが、桑田バンドで演っていた曲を聴いた時だったんだが、ボトネックが上手い。
あれは、相当ギターをやっていないと出来ないからね。
（＊ボトルネック、昔のギタリストは本当に酒瓶のボトルを使っていた。）

サザンオールスターズと言うバンドは、色んなヒット曲を残したが、いろんな実験的な曲を残したバンドでも有るんだよね。
う〜ん、そこいらはビートルズっぽいいとこでも有るのかね。

ビートルズの代表的実験的アルバムの一つが、「ザ、ザージェントペパーズ、ロンリーハーツクラブ」と言うものなのだが、彼らが意図したものかどうかは不明だが、結果的には商業的にも大成功し、ビートルズと言う４人組バンドの懐の深さと解釈されてしまった。
深読みし過ぎかも知れないが、果たして、それが評価される事で彼らは満足で来たのだろうかね？

ジャズ界の巨匠と言われるマイルス・ディビスやジョン・コルトレーン。
後半はフリー・フォームジャズと言うか、かなりアバンギャルドな世界に行ってしまうのだが、世間は、迷う事無くそれも評価した。
それが正当なモノかどうかは、ど素人のオイラにゃ未だに分からないが、有名な人がやって居る事だから間違いないと言う部分が評価する側に有ったのは無いかと、ふと思ってしまう。
例えば、マイルスが大変身する「ビッチェズブルー」という作品。
殻を破ったと言えば聞こえ良いが、聴き様にとっては、体力の衰えたトランぺッターが電気に頼って足掻いているとしか思えない訳でね。

やっぱさ、マイルスは「マイルス．トーンズ」（これ、一マイル塚とマイルスの音を掛けた駄洒落ななんだよね）とか、ミッドナイトとかが一番だし、コルトレーンもさ、マイフェバリットシングスだの至上の愛だのが最高な訳よ。

って、サザンから随分と離れちゃったね。

はぁ、今夜も酔ってるぜ。