mixiユーザー(id:67431564)

2020年08月06日18:29

36 view

純粋であることの哀しさ。

世の中にはもの凄く純粋な人が存在する。
でも、その純粋さから取る行動が必ずしも、その人が望むことに繋がらない
ということが、ままある。
ファストファッションで服は買わないという人がいる。
その人の理論では、ファストファッションがあれだけ安く商品を販売できる
のは、安く物を作っているから。
そして、なぜ安く物が作れるのかと言うと、アジアの国々で低賃金で奴隷の
ように人を使っているからだと言う。
だから、自分は同じようなシャツが例えばファストファッションで2.000円
ならブランドで10.000円の物を買うという。
これは絶対とは言わないが、かなりの確率でブランドの術中にはまっている。
僕はアパレル関係の会社を経営していたことがある。
いわゆるメーカーだ。
中国に工場も持っていた。
僕の経験から言うと、ファストファッションで2.000円で売られている商品と
ブランドで10.000円で売られている商品が、同じ工場で作られている可能性
は十分ある。
これは生活していて廻りを見回せば理解できる事例はいくつもある。
ペラペラのナイロンみたいなバックが普通に2.000円程度で売られている。
しかし、それとたいして変わらないバックに数万円だして買う人がいる。
違いは数万円のバックに付いている金具にはP〇ADAと刻印されている。
別にP〇ADAのバックが2.000円の工場で作られていると言ってるわけじゃない。
そのあたりのブランドはちゃんと管理した工場で作ってるけど、品質的に
何万も差があるわけではない。
値段の差は、ブランドの商標使用料だ。
全てのブランドがそうだとは言わない。
もちろん、自国で自分の会社が抱える、職人が作ってるというところもある。
しかし、ある程度の数を捌くブランドなら、まず外注している。
本当にそういったシステムに抵抗したいなら、自分で生地を買ってつくるか、
ハンドメイドの商品を販売しているお店で買うしかない。
しかし、その元になる生地がどういう場所で作られているかは、わからない。
世界の闇は限りなく深い。
2 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する