死去が、数日前の新聞訃報欄で報じられていた。
弘田三枝子のヒット曲と言えば バケーションだ。 とてもリズミカルなテンポの良い曲なのだが、小学生だった私には 不可解な部分が多い作品でもあった。
例えば「夏休み」「冬休み」「春休み」はともかく、「秋休み」ってなんじゃらほい。 さすがは米国だ、秋休みってのがあるのだろうと、羨ましかったぞ。
特に訳が分からないのが、「マッシュポテトを水辺で あの人と踊ろう」って件。 たぶんマッシュポテトを食べながら もしくは食べた後で踊ろうって意味かしらと、無理矢理納得していたっけ。
10年ほど前にネットで知ったのだが、その昔「マッシュポテト」というダンスがあったのだそうだ。
ツイストやチャールストンは知っていたんだけれど、マッシュポテトには驚き、流行していたのかなぁ。
私が記憶していたのは「バケーション」だが、最近では「ヴァケーション」と表される。 と、思ってたら 当時に発売されたレコードに「ヴァケーション」と書かれていて、あれまぁ の気分。
昭和の30年代までは「ヴァ」で、40年代以降は「バ」、平成からは「ヴァ」に戻ったという流れかな?
「ヴェニス・ベニス」「ヴェルサイユ・ベルサイユ」「ヴァイオリン・バイオリン」などと同じ位置にある。
弘田三枝子は、一言で言えば 「元気いっぱいの お姉さん」である。 そのころの言い方で表せば「パンチのきいた歌い方」が賞賛されていた歌手だ。
だから後年、細っそりしてイメチェンした時には 本当にビックリした。「人形の家」はヒットしたけれど、一般的には好評・不評に分かれた。
私の母も「以前のぽっちゃりしてた頃の方が良かったわねぇ」と受け入れがたく感じていたようだ。
戦争を経験した年齢層には、「ぽっちゃり」は幸せの証みたいなイメージなんだろう。
ログインしてコメントを確認・投稿する