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2020年06月30日23:55

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春アニメの適当な感想。

2020年春アニメで一番良かったアニメ作品は? 2位は「かぐや様」「フルーツバスケット」、気になる1位は…
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=50&from=diary&id=6139390

この春はコロナ禍のせいで、幾つものアニメが途中打ち切りになってしまいました。シーズンをずらしてオンエアされる作品もありますが、その分だけ夏アニメがスライドしてしまうので、痛し痒しなのが現状です。しかもまた感染者が増え始めており、アニメ制作の場にも暗い影を落としていて、油断は許さない状況…取り敢えず見た作品で思った事を述べて行きましょ🙂。

「天晴爛漫」

メカ好き少年の心を滾らせる、カーレースアニメ。時は19世紀、沖へ流れてそのまま渡米した発明少年と侍のコンビが、日本へ帰る為の資金稼ぎの為に大陸横断レースに出るという王道展開。「るろ剣」同様、昔の時代なのに一部の技術が異常に発達著しいパラレルワールドですが、最近はこういうアニメもそう多くないので非常に楽しめそうな作品として視聴しました。主人公の天晴は歌舞伎役者の様な変なメイクですが、これは歌舞伎の由来である「かぶくもの=変わり者」という意味に基づいていると思われ、要は若くてパワーのある少し変わった若者が世界を切り拓くというテーマと連動したデザインである訳ですね。演じるのは花江夏樹、個人的には若手イケボ声優の中でもナンバーワンだと思います。渡米して、次々と仲間が出て来た所で放映中断してしまいました。続きは円盤で…ってのは勘弁して欲しい一作CD

「アルテ」

世界名作劇場アニメを思わせる良心的な作品。中世ヴェネツィアを舞台にしており、当時の絵描き等の生活や、その生業の日々を分かりやすく描いている所に好感を持てました。漫画原作というのも驚きで、最初は海外作品が原作かと思った程。主演は本作放送中に御結婚された小松未可子で、女性役で聞いたのは久しぶりな気が。尚、アルテはヒロインの名前ですが、これがドイツ語だと「古い」という意味になります。昔のイタリアが舞台なので「古い」というドイツ語をキャラに付けたか否かは、作者でないと分からないのですが。このアニメもワンクールで終わらせるには勿体無いですね、一年くらいフジテレビの日曜の晩にやって欲しいくらいですTV

「ギャグと恐竜」

あの「ポプテミミック」を作った神風動画のアニメ。やはりサイケかつアートな展開と目まぐるしいながらもシンプルな演出で、前半だけでも様々な形のアニメーションで楽しめます。後半はなんと実写になっており、一体全体何を言いたいのか分からない展開。見栄晴や蒼井翔太が出て来たり、突然6話では「ゆうキャン□」のパロディをやったりと、全く見る人を飽きさせません。主人公の恐竜は何処か昭和のマスコットキャラ風の顔立ち、調べてみたら作者は藤子不二雄作品のファンだそうで、それらに影響されている部分もあるとの事。一言も言葉を発さず、表情とリアクションだけで演技する恐竜には、かの「トムとジェリー」を思わせるものがありました。それにしてもヒロインの楓ちゃんと、アパートの大家さんが連れてる猫さん達は可愛いですね。このまま打ち切られてしまうのでせうか涙

「球根」

女の子達によるスポ根アニメで、似た作品としては既に「大正野球乙女」や「八月のツンデレラナイン」があります。注目すべきは、これらのアニメに有りがちな『萌&可愛さ』を避けており、キュートなキャラが目白押しの原作よりも土臭い絵柄になった代わりによりリアルさを追求しているという事です。美少女キャラ特有の華奢な御御足ではなく、筋肉質のがっしりした脚付き。また練習シーンや試合展開、投球フォームなどもしっかり描かれておりました。おっと来たのが、主題歌が『世界のASAEADA』とも称されるマルチ・クリエーターの麻枝准が作詞作曲している事。一時は健康不安説が取り立たされましたが、秋からは氏の新作アニメがパ・ワークスの制作でオンエアされるとの事。これは要チェックですね

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」

厳密には関東と関西とネットでの再放送作品ですが、この数年間のアニメの中でも最高に泣ける物語です。京アニが発刊しているラノベが原作で、もちろん同プロダクションの制作。架空の大陸での戦火の中、超人的な戦闘力を持つ孤児の金髪碧眼の名無しの美少女は、人間としてではなく「兵器」として扱われます。唯一、保護してくれた紳士的な士官のギルベルト少佐は彼女を大事に扱い、花の名前である「ヴァイオレット」と命名するのです。最後の作戦で両腕を失い、少佐とも生き別れた彼女は、終戦後は同僚だったブーゲンビリアの経営する郵便社で、自動手記人形と呼ばれる手紙代行業務に就く。軍隊しか知らず感情にも乏しい彼女は、仕事の中で人々の想いや愛を知り、そして行方不明の少佐を案じつつ成長してゆく…という粗筋でした。本作は少し反戦がテーマになっているのか、軍国時代に懸命に生きた人間が、価値観の変わった戦後はどの様な感情で生きるのか…そういう見方もあるのかなと思った次第です。11話で戦死してしまう兵士の想いを遺族に手紙で伝えるラストは、余りに悲しい展開でした。モデルになった時代は100年前の第一次大戦直後のロンドンと思われ、劇中には複葉機やT型フォードらしき乗用車が出てきます。圧倒的な色彩とリアルな街並み、そしてキャストは石川由依や浪川大輔、子安武人など演技派揃い。また京アニ作品ではお馴染みの遠藤綾、茅原実里、戸松遥らも脇を固めておりました。完結編の映画も初秋には漸く公開されるとの事、大いに楽しみでありますフキダシ

最後に…京アニは去年の悲惨な放火テロ事件で、数々の優秀な人材を喪いました。本当に起きた事件なのかと、未だ信じられません。恥ずかしながら事件後になって本作を知ったのですが、忘れ様にも忘れられない事件故に、劇中の台詞が何か予感めいたものにも聞こえてなりません。私はそう沢山同プロの作品を知らなかったので、また色々と観て思いを馳せたく存じます
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