どうも。2年前の今頃、医院の年賀状を作成するにあたり、
可愛いへびがリンゴの木の上で笑っているイラストを選んだところ、
院長から「ヘビが気持ち悪いのぅ」と文句をつけたことをいまだに根にもっている葉桜です。
仕方ねえだろうが!ヘビが6着で神様のもとに辿り着いちゃったんだからよぉ!
文句があるならレースの前日にタイムスリップしてネズミみたいにヘビをちょろまかしてみろってんだ!
さて、2014年最後の日記。
今回の日記を書き始めるにあたって、ワタクシはみなさんに問いたい。
「干支、全部いえますか?」
『はあ?何いってんだ。こちとら18歳以上でお馴染みのmixiユーザーだぞ。
義務教育だってとっくに終わってんだ。
最近“読書メーター(読書家SNS)”ばっかでmixi放置しやがって、
たまに戻って日記書いてきたんで読んでやろうかとこっちが仏心を出せば
わけわかんないディスり方しやがって、なめてんのかこの野郎』
と思われた方いらっしゃいましたらすみません、そのようなつもりはございません。
これは私の母の友人の話です。
数年前、年明けの年賀状を用意しようとしたある主婦が、
「はて来年は何どしだったか」とふと思い、「ねー、うし、とら、うー…」と数え始めたところ、そばにいた旦那に「なんの呪文?」と尋ねられたそうだ。
「いろはにほへと」「ABCの歌」と並ぶあの節をそっくりそのまま知らない人がいる!
しかも、ゆとり世代でもない人が!
私は驚き、職場の元同僚、吉川さんにその話をした。
吉川「へぇ、そんな人いるんだ」
私「ほんとにねぇ!」
吉川「でも私も全部いえるか自信ない」
私「え!?」
吉川「最初はネズミだったよね?」
私「そ、そこからですか!?ちょっと、どこまで言えるか、言ってみて下さい」
吉川「ねー、うし、とら、うー、たつ、みー、ヤー…」
私「ヤー!?」
突然のダチョウ倶楽部。
しかし、身近にもいるのか、『干支言えない人』
私は家に帰り、母にその話をした。
母「へぇ、そんな人いるんだ」
私「ほんとにねぇ!」
母「でも私も全部言えるか自信ない」
私「え!?また!?」
母「ねー、うし、とら、うー、たつ、みー、うま、パンダ…」
私「パンダッ!?」
まさかのカタカナ動物混入。
予想以上にいるもんだな。
そして、上記の「干支を言えない人」の話をすると、意外と話が膨らむ。
もしかしたら私はなかなか良い花を咲かせる話の種を手に入れてしまったのかもしれない。
この種を手に、私は友に会いに行った。
北斗「葉桜、ひさしぶりー」
彼は北斗くん。大学からの友人であり、マイミク。大分県出身。
何の権限もないのに、葉桜が何ヶ月もmixi放置していると
「最近、日記書いてないじゃ〜ん。何サボってんの。それでもネットアイドル?」と絡んでくる癖がある。
瀬戸「お〜、葉桜ちゃ〜ん」
彼女は瀬戸ちゃん。同じく大学からの友人。広島県出身。
私を本名で呼んでくれる数少ない友人。
先日、ふと「葉桜、葉桜とばかり呼ばれているけど、私のこと本名で呼んでくれる友達って、いま何人くらいいるんだろう…」と数えてみたところ、瀬戸ちゃんを含め2人しかいなかった。
今日は大学時代の友達3人でごはん会。
最近できたばかりのお店に入り、まずは近況報告。
北斗「葉桜、最近、ネタの方はどう」
私「私は寿司屋か」
瀬戸「院長相変わらず?」
私「先日、生理痛でうずくまっていたところ、『耳鼻科に行ってくるか?』と言われました」
瀬戸「なんでっ!?」
私「わからねぇ。あのオヤジ、よくわからねぇ」
北斗「あとは?」
私「う〜ん、やたらと私のせいにするなぁ。ヨメ子と喧嘩しても、『あなたがイライラさせるからヨメ子さんと喧嘩になるんだ』とか言われたり」
瀬戸「うわぁ、最悪」
私「はざの〜せいなのね♪そうなのね♪ウォッチ♪いま何時?クソオヤジ♪♪」
近況報告しているあいだに料理が運ばれてくる。
3種のおかずとごはんと豚汁。
瀬戸「ねぇ、この豚汁、ちょっと濃くない?」
北斗「うん、ちょっとね。美味しいけどね」
私「ズズズ…。あ!この豚汁、うちの中学校の給食の味噌汁の味がする!」
私と同じ中学の人、もしよかったら一緒に行って確かめましょう。岡山駅近くのお店です。
私「話は変わって干支の話なんだけどさ、
数年前、年明けの年賀状を用意しようとしたある主婦が、
『はて来年は何どしだったか』とふと思い…(以下省略)」
瀬戸「なにそれ、ゆとり世代?」
私「御年オーバー50でございます」
瀬戸「わ〜お」
私「そして驚いた私はそれを元同僚の吉川さんに話したところ…(以下省略)」
北斗「ヤーって…」
私「これは私の推測なのだが、途中から『ひー、ふー、みー』のやつと混同したんじゃないかと…。
そしてこの話をうちの母に話したところ…(以下省略)」
瀬戸「さすが葉桜ママ」
北斗「…でも僕も干支全部言えないかもしれない」
さすがだな、友よ!こういう展開になることを期待して私はキミの前でこの話を振ったんだよ!
※北斗くんは21歳まで、泣ける映画でお馴染みの『火垂るの墓』の節子の死因を『泥団子の誤飲による窒息死』だと思っていた逸材。
私「言ってみて言ってみて!」
北斗「ねー、うし、とら、うー、たつ、みー、うま、ひつじ、さる…
あと分かんない」
思いのほか惜しいところまで辿り着く北斗くん。もっと言えないかと思っていた。
みくびっていたようだ、すまない。
北斗「次、なんだっけ?」
私「コレ」
鳥のから揚げの入った小鉢を指差す私。
北斗「とり?」
私「正解。次のは『北斗くんの嫌いなヤツ』」
北斗「犬?」
これは早かった。
北斗くんは犬嫌い。
買い物をしている途中、犬連れのお客さんが向こうからやってきていたのだが、
北斗くんがいつまでたっても気づかないので、そのまま教えてあげずにいたら、
犬まで10cmというところでようやく気づき、
「ギャー!なんでこんなところに…!」と悲鳴をあげかけたが、
途中で飼い主の顔が怖かったのか「…ワンちゃんがっ」と微妙に気を遣ったことがある。
最後はイノシシだ。このヒントは難しい。
ためしに『ぼたん鍋』と言ってみたが、「何それ」という顔をされた。
洋服についているボタンを思い浮かべていないことを願う。
瀬戸「猪突猛進」
私「それ難しくない?」
北斗「イノシシ!」
私「それ分かるんかい!」
ひとまず干支の話は終了。
瀬戸「でも北斗くん、火垂るの墓もラストの方、覚えてなかったし」
私「マッチ売りの少女も知らなかったし」
北斗「マッチ売りの少女ってどんな話だったっけ?」
私「少女がね、マッチを売るのよ。全部売るまで、お父さんに家には入れてもらえないわけよ。それでね…」
北斗「ちょっと待って。お父さんって出てきたっけ?」
私「そこからかっ!」
少女は寒さに振るえ、売り物のマッチに火をつけます。
私「するとどうでしょう。お腹のすいた少女の目の前にご馳走が現れます。
ローストビーフ、フライドチキン、七面鳥の丸焼き、
トンカツ、湯豆腐、ミソスープ…」
北斗「嘘だっ!」
さすがに気づいたようだ。
北斗「う〜ん、聞いたとこあるような、でもラストはハッピーエンドだったような気がしていたんだけど…」
瀬戸「あと、何を知らないの?桃太郎や浦島太郎は?」
北斗「知ってる」
瀬戸「かちかちやま」
北斗「知ってる」
私「『かわいそうなゾウ』」
瀬戸「童話じゃないじゃん」
私「『ちいちゃんのかげおくり』」
瀬戸「なんで戦争縛りなの」
北斗「その話、知らない」
私「なんでっ!?」
瀬戸「教科書に載ってたでしょ」
北斗「九州にはその話、上陸していないのかも」
九州地方全域を巻き込む北斗くん。
とんでもないいいわけだが、妖怪のせいにされるよりはよかったか。
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