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邦題は”黒い司法”となっているが原題は”慈悲というもの”という感じであろうか。
人種差別による冤罪で死刑や終身刑にをうけている黒人同胞を救う、ハーバード大学出身の弁護士の実話であるが、驚いたことに1980年代から1990年代のお話である。
私もこのころNYやSan Diegoに駐在していたが、こうしたニュースには全く気が付かなかった。しかし欧米に住んでみると痛感するが、欧米社会はキリスト教ベースの国家ではあるが、実態は白人のものであり白人以外には厳しい現実を随所で突きつけられる。
弁護士を演じるジョーダン氏は、クリードで演じたボクサーとは全く異なる知的な雰囲気を身に着けている。また冤罪の死刑囚を演じるフォックス氏も従来の気取った嫌味な雰囲気を排し、南部の田舎者を演じているが、皆凄い役作りであり役者である。
感じる事はこの様な露骨な階級社会に比べれば日本は実に素晴らしい国である。映画メッセージとは異なった部分で感心した一作であった。
All racism is wrong, and denying that it exists does not make it go away - A. Lincoln
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