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2020年02月29日11:22

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荒川留学

仕事を辞めてから、早1ヶ月。

今まで、次の仕事までの合間や、研究で仕事をオヤスミしていた時期は幾度かあった。
ほとんどは「退屈だなぁ」というのが本音で、
松戸にいた頃なんか、たった1ヶ月なのに(しかも2回)
家にいるのが苦痛で苦痛でならなかった。
隣近所がよくなかったってのもあるんだけど。。

今、快適!
今のお家に引っ越してきて今まで、家でゆっくりするっていう時間がほとんどなかった。
オヤスミが楽しみで楽しみで、いつもそれはそれはあっという間に終わってしまって、
今まで満喫した感がさほどなかった。ほぼなかった。
いつか「何日もゆっくりできる時が来るといいなぁ」そう思っていた。

そして今、あっという間に1ヶ月。
先月末に、ずっとやりたかった重症児デイケアのバイトを見つけ、
これは私の現場仕事の集大成だなとありがたく、ノコノコ週1〜2ペースで出かけ、
時々センセイのところで治療してもらって、
こないだから地域活動にも参加するようになり、
やっとこの辺の地域の人として少しずつ馴染んできた。
楽しい。超楽しい!!




センセイがこの前、自分は一側聾だというのを教えてくれた。左が聞こえていないという。

話してても一時間ぐらいで落ち着かなくなったり、山小屋や泊まりの時が眠れなかったり、妙に神経質で細かい音に敏感だったり、メニエールがあって立ちくらみがしやすかったり、あれ?と思うことが何度かあった。

一側聾は、片側が聞こえていないということだけではない。
片側が聞こえないことで、どこから音が発生しているか同定できないだけではなく、
眩暈があったり、絶えず耳鳴りや耳閉感があったり、ほんの少しの雑音がとてつもなく不快な音に聞こえたり、普通両耳で情報を捉えることを片耳でやるもんだから、聞こえる情報、平衡感覚、危険察知がごっちゃになってしまったりする。

ワタシは突発性難聴を2回やって耳は元々弱めだが、
聞こえなくなる時は、水の中から音を聞いているような、
何か膜が貼られた中から聞いているような感覚になる。

感覚、感覚なのだ。だからわからない人にはまったくわからない。

どんな感じなんだろう?
飛行機に乗るときにワタシは航空性中耳炎になるので飛行機用に耳栓を持っていて、
それを片方だけ入れて、過ごしてみた。
時々補聴器を嫌がる患者さんがいるが、補聴器は音を拡声するだけで、聞きたい音も雑音も全て大きくしてしまう。
聞きたい音だけを寄り分けて聞くというのは、人間の聴神経が為せる技なのだ。

片側から聞く音は、やっぱり雑音も集積して拾っていた。
耳栓をしている側からは、自分の体内から響く雑音のような、すっきりした音はしていない。いつも不快、不快音の中で生活する。
そして耳栓を外すと、すっきりクリアな音になる。
雲の切れ間が晴れたようになる。

センセイがリズムを大切にして生活しているのは、
食事や、運動や健康に異常に気を遣って生活しているのは、
とにかく自己と向き合い、一人の時間を大切にして生活しているのは、
いわれもない不快感と共に生活しているからなんだ。
イヤーマフして生活する障害の子供もいるもんね。
入ってくる音で、精神が落ち着かなくなったりするもんね。
センセイはなるべく不快感を軽減して、生活したいんだよね。

手や足は、動かしたくなければ止めればいい。
見たくなければ、目はつぶればいい。
でも音は、そんなわけにいかない。否が応でも、情報が入ってくる。
それが片耳から、しかもごちゃごちゃ入ってくるって・・

一見無駄なことは、無駄なようでいて、そうではない。
自分の人生が豊かになるのだ。体感するって、大事だよね。
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