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2019年12月23日23:01
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ミニチュアゲーム日記 Vol.136
2019年12月15 日(日)、江戸川区の小松川さくらホールで開催されたゲーム会にて、久し振りに『ブラッドレッドスカイ』の対戦を実施。
とは言え、この日の参加者は自分だけなので、一人で両軍を使っての一人対戦。
注意:この日記は上記の『ブラッドレッドスカイ』という、第二次世界大戦における空戦をテーマとしたゲームの対戦レポートです。
紹介のためにある程度はルールを解説していますが、1から10まで書くわけにもいかないので、書かれていない部分については何となく雰囲気で察して下さい。
とりあえず一つだけ知っておいて頂きたいのは、このゲームにおいて最も重要と言える要素は『高度(※)』だという事です。
このゲームでは、基本的に自分より低い高度の相手しか射撃できず、特殊な移動を実行するためには高度を消費する必要があります。
機体の状態は『アドバンテージ(高高度)』『ニュートラル(中高度)』『ディスアドバンテージ(低高度)』のいずれかになります。
なお、ミニチュアゲームをやっているにも関わらず、ミニチュアの写真は一枚もありません。ご了承下さい。
※:厳密には、高度を含めた諸々の要因を含む、互いの有利・不利な状態をひっくるめて、このゲームでは『高度』という要素として表現している。
この日のゲームで使用したのは、『A6-M5 ZERO(零戦五二型)』と『SPITFIRE �供戞�
零戦とスピットファイアというのは、自分にとっては奇異に感じる組合せなのだが、世の中の知ったかぶり共が有ること無いこと書き連ねているウィキペディアによると、オーストラリアで交戦しているそうな。
バトル・オブ・ブリテンでルフトヴァッフェ(ドイツ空軍)を退けてイキっていたRAF(イギリス空軍)だが、『零戦の5機喪失（未帰還3機）に対し、スピットファイアは喪失42機（未帰還機26機）』(wikiからの引用)という損害を出し、その後も零戦の特性とパイロットの技量を思い知っていた米軍から『奴等とドッグファイトするなよ！絶対するなよ！』と言われたものの、さすがはモンティパイソンの国、お笑いに厳しい英国人はこれを振りと受け取って格闘戦を挑み続け、損害を出し続けたとの事。
このゲームにおける両軍の性能評価はと言うと、速力、機動性において同等、火力で零戦が1上回るのだが、零戦にはマイナス面の特徴である『Vulnerable』があり、射撃を受けた時に敵の火力が1向上するので、実質、同条件となる。
また、上記以外の機体の特徴であるトレイトカードは両機とも『Tight Turn』で、ここでも違いが無い。
違いがあるのは『最高速度』と『コスト』で、前者は零戦が354mph(マイル毎時)、スピットファイアが357mph、後者は零戦が33ポイント(※1)、スピットファイアが31ポイントとなっている。
最高速度は、行動順序を判定する際に使用される。このゲームでは、まず上の『高度』にある機体から、パイロットの熟練度の順に行動するのだが、この二つが同じ場合は最高速度が速い方が先に動く。
このゲームに登場する機体は、ヘリコプターでもVTOL機でもないので、基本的に(※2)自分の番には最低限の距離を移動しなければならず、置かれた状況によっては先に動く事が必ずしも得ではないのだが、ゲーム全体で言えば先に動ける方が有利であろう。
ポイントがほぼ変わらない(むしろ安い)のにスピットファイアの方が有利とか、釈然としない気もするが、ルールであれば仕方が無い。
※1:カードの裏面に記載されたポイントは『42』だが、キャンペーン用のルールでは『33』に変更された。この2機の性能を比較する限り、こちらが妥当と思われる。
※2:熟練度5の『エース』のみが使用できるカードで、機体の最低移動距離より短い距離で止まれる(動かなくてもいい)というものがある。
編成
●日本海軍
戦闘機:
零戦五二型�� 熟練度4(ベテラン)
零戦五二型�� 熟練度3(アベレージ)
零戦五二型�� 熟練度3(アベレージ)
零戦五二型�� 熟練度3(アベレージ)
アクションカード(手札):
『Tight Turn(急旋回)』×4:エアクラフト・トレイトカード(※1)。通常の移動では直進後に左右45°旋回しかできないが、この能力を使うと、移動中のどこでも一回、左右45°旋回できる。
『Vulnerable(脆弱性)』:エアクラフト・トレイトカード。射撃を受けたとき、敵機の火力を+1する。常時場に出たままで発動。
『Seasoned Pilot(歴戦のパイロット)』:ドクトリンカード(※2)。失敗した『マニューバテスト(※3)』を振り直せる。
『Radar Support(レーダー支援)』:シアターカード(※4)。初期配置時に全ての機体で『マニューバーテスト』を行い、成功した機体は『アドバンテージ』になる。通常、『高度』はD6の結果でランダムに決定される。
『Poorly Trained Opponents(訓練の足りない敵)』:シアターカード。敵が『パイロットアクション(※5)』を実行する際、『マニューバーテスト』に成功する必要がある。
※1:戦闘機の特性を表す。
※2:戦闘機が属する国・時代の戦術や戦略を表す。
※3:戦闘機が回避等の機動をする時に成否を判定するためのテスト。パイロットレベルと機体の機動性を足した数のダイスを振り、一つでも6の目が出れば成功。
※4:その戦闘に於ける状況を再現する。
※5:機体の移動後に選択できる行動。『射撃』『アウトマニューバーリング(※6)』『高度を得る』の何れか。
※6:周囲9インチ以内に居る敵機の高度を下げさせる事ができる。対象となった機体のパイロットの熟練度が仕掛けた側より低ければ自動成功、さもなくば対象が『マニューバーテスト』で失敗すると高度を失う。
RAF(イギリス空軍)
戦闘機:
スピットファイア�境� 熟練度4(ベテラン)
スピットファイア�境� 熟練度3(アベレージ)
スピットファイア�境� 熟練度3(アベレージ)
スピットファイア�境� 熟練度3(アベレージ)
アクションカード(手札):
『Tight Turn(急旋回)』×4:エアクラフト・トレイトカード
『Wall of Lead(鉛玉の壁)』:ドクトリンカード。『ブームチット(※1)』を受け取る事で、失敗した『射撃アクション(※2)』を振り直せる。
『Superior Armament(優れた武装)』:シアターカード。『射撃アクション』の際、判定のダイスを1個追加する。
『Bad Weather(悪天候)』:シアターカード。初期配置時に、雲(※3)を最大2つまで、好きな所に置く。更に、両軍は『ブームチット』を1個ずつ得た状態でゲームを開始する。
※1:機体のダメージと、弾薬や燃料の損耗を総合して表す。射撃に成功すると相手に与える事ができる。
※2:戦闘機が射撃をする時に成否を判定するためのテスト。パイロットレベルと機体の火力を足した数のダイスを振り、一つでも6の目が出れば成功。
※3:雲の中から外、外から中、雲を通過しての射撃はできない。また、雲に入ると『高度』は強制的に『ニュートラル』になり、雲を出たターンの『パイロットアクション』では『高度』を上げられない。
機体の性能はほぼ同じ、パイロットまで横並びでは緩急が無いので、両軍とも1名をベテランにした。
シアターカードとドクトリンカードについては、この顔合わせの背景を考慮して、日本が比較的優勢だった頃の『太平洋戦線(前期)』とした。
シナリオ:１．ドッグファイト
特別な条件の無いドッグファイトで、敵を撃退(※)した方が勝利する。
※:射撃を成功させた事により敵に与えた『ブームチット』が、敵の残存機体数を上回ると、相手を撃退できる。因みに、敵が回避に成功しても『ブームチット』は与えられるが、失敗すると高度が一段階下がり、『ディスアドバンテージ』の時に回避に失敗すると機体が取り除かれた上で、追加で『ブームチット』を与える。
展開:
●1ターン
零戦�，�牽制のために前進し、零戦�△�『Tight Turn』を使ってその背後をカバー。
零戦��と�い蓮悒瀬ぅ�(※)』で雲に入る。
スピットファイア�△蓮悒瀬ぅ屐戮任笋篝莵圈�
スピットファイア��は、『高度』を上げるスピットファイアと足並みを揃えて前進。
※:移動時の選択肢の一つ。高度を1段階下げる代わり、通常の移動距離を超えて前進できる。
●2ターン
零戦�，�前進してスピットファイア�△法悒▲Ε肇泪縫紂璽弌璽螢鵐亜戮鮖迭櫃韻董◆惺眦戞戮髻悒縫紂璽肇薀襦戮砲垢襦�
スピットファイア�い�『Tight Turn』を使って零戦�，稜惴紊鮗茲襪癲⇔軅鎰△頬験欧気譴董悒謄ぅ螢鵐�(※)』を果たせず。代わりに『アウトマニューバーリング』を仕掛けるも、零戦�，蓮悒泪縫紂璽弌璽謄好函戮棒�功。
スピットファイア��も零戦�，法悒▲Ε肇泪縫紂璽弌璽螢鵐亜戮鮖迭櫃韻襪癲⇔軅鎰，蓮悒泪縫紂璽弌璽謄好函戮棒�功。
零戦�△楼�き続き零戦�，稜惴紊鮗蕕襦�
スピットファイア�，脇┐仮譴魑瓩瓩同世鉾瑤唸�む。
スピットファイア�△脇┐欧襪里鯆�めて、せめて零戦�，瞭阿�を封じようと『アウトマニューバーリング』を仕掛けるも、零戦�，亘瑤癲悒泪縫紂璽弌璽謄好函戮棒�功。
零戦��がスピットファイア�△髻悒謄ぅ螢鵐亜戮靴銅遊癲¬臣�(ブームチット2個目)。スピットファイア�△浪麋鬚棒�功。
零戦�い�『Tight Turn』を使ってスピットファイア�△稜惴紊鯑佑い銅遊癲¬臣�(ブームチット3個目)。スピットファイア�△浪麋鬚棒�功。
※:自機が敵機の後方90°に入り、かつ射程に捉える(前方90°、6インチ以内)と、対象の敵機は『ディスアドバンテージ』になる。ただし、自機が他の敵機の射程に捉えられていると無効。
●3ターン
(実際は零戦�，�先なのだがイニシアチブを間違えて)スピットファイア�い�『マニューバー(※1)』を使い、零戦�△亮幼�範囲から外れて、零戦�，髻悒謄ぅ螢鵐亜戮靴銅遊發垢襪盂阿譟�
(同上)スピットファイア��も『マニューバー』を使って零戦�，稜惴紊鯑佑い銅遊發垢襪盂阿譟�
零戦�△�『Tight Turn』を使ってスピットファイア�い髻悒謄ぅ螢鵐亜戮靴銅遊癲¬臣�(ブームチット4個目)。スピットファイア�い浪麋鬚棒�功。
スピットファイア�，�雲から出て、『マニューバー』を使って零戦�，鮗幼�に捉えて射撃するも外れ。
零戦��が移動前にスピットファイア�△鮗遊發垢襪盂阿�(※2)。接近して再度射撃、命中(ブームチット5個目)。スピットファイア�△浪麋鬚房最圓靴瞳眥討気譴�(※3)。
※1:移動時の選択肢の一つ。高度を1段階下げる代わり、移動中に一回、自由に向きを変えられる。
※2:移動前に、自機よりも『高度』が低い敵機が射程内に居る場合、射撃できる。
※3:本来であれば撃墜された時点で更にブームチットを受け取るが、既にゲームの終了条件が満たされているので処理しない。
スピットファイアの受け取ったブームチットの数(5個)が、残機数(4機)を上回った時点で、ゲーム終了。
結果:日本海軍の勝利
3ターン目、スピットファイアの射撃が一発も当たらないのには、自分の賽の目ながら呆れた(※)。
それまでのロールは順当だったのに、ここにきて急に悪くなったのは、自分の潜在意識が零戦を贔屓したのだろうか。
まあ、そもそもこのターンに最初に動くべきだったのは零戦�，覆里如△修海魎岼磴┐覆韻譴仞茲法悒瀬ぅ屐戮鮖箸辰篤┐欧襪�、『マニューバー』を使ってスピットファイア�△稜惴紊鮗茲辰銅遊發靴討い燭世蹐Α�
※:具体的に言うと、ダイス5個を2回振って一つも6の目が出ず、更にダイス6個を振っても6の目が出なかった。
雑感:
・随分あっさり終わった様に感じるが、本来このゲームは延々とターンを重ねるのではなく、こんな感じに敵味方が交錯してサクッと片を付けて終わるゲームを何回も回すものなのかもしれない、と、今更ながらに思う。そういう意味では、一回のプレイを事細かにレポートにするのは、あまり意味が無い様な気もするが、まあ、これを書いていると振り返りになるし、もしかしたら、空戦を再現するシステムに興味を持つ人が居るかもしれない。
・位置取りが何より重要なこのゲームでは、他の機体の動きをあれこれ予想していると、相当長考する事になる。ゲームをさくさく回すためと、何よりこのゲームのシステムに長考は合わない気がするので、ある程度慣れたら1機あたりの時間制限を設けるのが良いと思う。
そんな訳で、去年の11月以来のブラッドレッドスカイだったが、一人二役でも楽しめた。二人用のゲームを一人でやると、次の手番の自分の行動まで考えが及んだりするのだが、このゲームはあまり先まで考えてプレイできない(それをするときりが無い)ので、毎回の手番で普通に悩む事ができるのは、新しい発見だった。
空戦特有の『高度』という要素を活かしながら、システムは簡潔で、かつゲーム内容は単純にならないという、良いゲームだと思う。
…レシプロ機は愛好家も多いはずなのだが、何故、このゲームは話題にならないのだろう。そういえば、何シーズンか前にはレシプロ機を題材にしたアニメもあり、自分なんかは毎回楽しく視聴していたのだが、盛り上がったという話を聞かない。…実はレシプロ機好きはマイナー勢なのか？
自分はかなり身勝手な人間なので、別に『面白い物を広めたい』とかは思わないのだが(おい)、あまり人気が無いと日本でのサポートが滞ったり(既に些か滞っている気もするが)、そもそも本国での展開が鈍るかもしれないので、来年はもう少し布教に努めよう。
とは言え、この日の参加者は自分だけなので、一人で両軍を使っての一人対戦。
注意:この日記は上記の『ブラッドレッドスカイ』という、第二次世界大戦における空戦をテーマとしたゲームの対戦レポートです。
紹介のためにある程度はルールを解説していますが、1から10まで書くわけにもいかないので、書かれていない部分については何となく雰囲気で察して下さい。
とりあえず一つだけ知っておいて頂きたいのは、このゲームにおいて最も重要と言える要素は『高度(※)』だという事です。
このゲームでは、基本的に自分より低い高度の相手しか射撃できず、特殊な移動を実行するためには高度を消費する必要があります。
機体の状態は『アドバンテージ(高高度)』『ニュートラル(中高度)』『ディスアドバンテージ(低高度)』のいずれかになります。
なお、ミニチュアゲームをやっているにも関わらず、ミニチュアの写真は一枚もありません。ご了承下さい。
※:厳密には、高度を含めた諸々の要因を含む、互いの有利・不利な状態をひっくるめて、このゲームでは『高度』という要素として表現している。
この日のゲームで使用したのは、『A6-M5 ZERO(零戦五二型)』と『SPITFIRE �供戞�
零戦とスピットファイアというのは、自分にとっては奇異に感じる組合せなのだが、世の中の知ったかぶり共が有ること無いこと書き連ねているウィキペディアによると、オーストラリアで交戦しているそうな。
バトル・オブ・ブリテンでルフトヴァッフェ(ドイツ空軍)を退けてイキっていたRAF(イギリス空軍)だが、『零戦の5機喪失（未帰還3機）に対し、スピットファイアは喪失42機（未帰還機26機）』(wikiからの引用)という損害を出し、その後も零戦の特性とパイロットの技量を思い知っていた米軍から『奴等とドッグファイトするなよ！絶対するなよ！』と言われたものの、さすがはモンティパイソンの国、お笑いに厳しい英国人はこれを振りと受け取って格闘戦を挑み続け、損害を出し続けたとの事。
このゲームにおける両軍の性能評価はと言うと、速力、機動性において同等、火力で零戦が1上回るのだが、零戦にはマイナス面の特徴である『Vulnerable』があり、射撃を受けた時に敵の火力が1向上するので、実質、同条件となる。
また、上記以外の機体の特徴であるトレイトカードは両機とも『Tight Turn』で、ここでも違いが無い。
違いがあるのは『最高速度』と『コスト』で、前者は零戦が354mph(マイル毎時)、スピットファイアが357mph、後者は零戦が33ポイント(※1)、スピットファイアが31ポイントとなっている。
最高速度は、行動順序を判定する際に使用される。このゲームでは、まず上の『高度』にある機体から、パイロットの熟練度の順に行動するのだが、この二つが同じ場合は最高速度が速い方が先に動く。
このゲームに登場する機体は、ヘリコプターでもVTOL機でもないので、基本的に(※2)自分の番には最低限の距離を移動しなければならず、置かれた状況によっては先に動く事が必ずしも得ではないのだが、ゲーム全体で言えば先に動ける方が有利であろう。
ポイントがほぼ変わらない(むしろ安い)のにスピットファイアの方が有利とか、釈然としない気もするが、ルールであれば仕方が無い。
※1:カードの裏面に記載されたポイントは『42』だが、キャンペーン用のルールでは『33』に変更された。この2機の性能を比較する限り、こちらが妥当と思われる。
※2:熟練度5の『エース』のみが使用できるカードで、機体の最低移動距離より短い距離で止まれる(動かなくてもいい)というものがある。
編成
●日本海軍
戦闘機:
零戦五二型�� 熟練度4(ベテラン)
零戦五二型�� 熟練度3(アベレージ)
零戦五二型�� 熟練度3(アベレージ)
零戦五二型�� 熟練度3(アベレージ)
アクションカード(手札):
『Tight Turn(急旋回)』×4:エアクラフト・トレイトカード(※1)。通常の移動では直進後に左右45°旋回しかできないが、この能力を使うと、移動中のどこでも一回、左右45°旋回できる。
『Vulnerable(脆弱性)』:エアクラフト・トレイトカード。射撃を受けたとき、敵機の火力を+1する。常時場に出たままで発動。
『Seasoned Pilot(歴戦のパイロット)』:ドクトリンカード(※2)。失敗した『マニューバテスト(※3)』を振り直せる。
『Radar Support(レーダー支援)』:シアターカード(※4)。初期配置時に全ての機体で『マニューバーテスト』を行い、成功した機体は『アドバンテージ』になる。通常、『高度』はD6の結果でランダムに決定される。
『Poorly Trained Opponents(訓練の足りない敵)』:シアターカード。敵が『パイロットアクション(※5)』を実行する際、『マニューバーテスト』に成功する必要がある。
※1:戦闘機の特性を表す。
※2:戦闘機が属する国・時代の戦術や戦略を表す。
※3:戦闘機が回避等の機動をする時に成否を判定するためのテスト。パイロットレベルと機体の機動性を足した数のダイスを振り、一つでも6の目が出れば成功。
※4:その戦闘に於ける状況を再現する。
※5:機体の移動後に選択できる行動。『射撃』『アウトマニューバーリング(※6)』『高度を得る』の何れか。
※6:周囲9インチ以内に居る敵機の高度を下げさせる事ができる。対象となった機体のパイロットの熟練度が仕掛けた側より低ければ自動成功、さもなくば対象が『マニューバーテスト』で失敗すると高度を失う。
RAF(イギリス空軍)
戦闘機:
スピットファイア�境� 熟練度4(ベテラン)
スピットファイア�境� 熟練度3(アベレージ)
スピットファイア�境� 熟練度3(アベレージ)
スピットファイア�境� 熟練度3(アベレージ)
アクションカード(手札):
『Tight Turn(急旋回)』×4:エアクラフト・トレイトカード
『Wall of Lead(鉛玉の壁)』:ドクトリンカード。『ブームチット(※1)』を受け取る事で、失敗した『射撃アクション(※2)』を振り直せる。
『Superior Armament(優れた武装)』:シアターカード。『射撃アクション』の際、判定のダイスを1個追加する。
『Bad Weather(悪天候)』:シアターカード。初期配置時に、雲(※3)を最大2つまで、好きな所に置く。更に、両軍は『ブームチット』を1個ずつ得た状態でゲームを開始する。
※1:機体のダメージと、弾薬や燃料の損耗を総合して表す。射撃に成功すると相手に与える事ができる。
※2:戦闘機が射撃をする時に成否を判定するためのテスト。パイロットレベルと機体の火力を足した数のダイスを振り、一つでも6の目が出れば成功。
※3:雲の中から外、外から中、雲を通過しての射撃はできない。また、雲に入ると『高度』は強制的に『ニュートラル』になり、雲を出たターンの『パイロットアクション』では『高度』を上げられない。
機体の性能はほぼ同じ、パイロットまで横並びでは緩急が無いので、両軍とも1名をベテランにした。
シアターカードとドクトリンカードについては、この顔合わせの背景を考慮して、日本が比較的優勢だった頃の『太平洋戦線(前期)』とした。
シナリオ:１．ドッグファイト
特別な条件の無いドッグファイトで、敵を撃退(※)した方が勝利する。
※:射撃を成功させた事により敵に与えた『ブームチット』が、敵の残存機体数を上回ると、相手を撃退できる。因みに、敵が回避に成功しても『ブームチット』は与えられるが、失敗すると高度が一段階下がり、『ディスアドバンテージ』の時に回避に失敗すると機体が取り除かれた上で、追加で『ブームチット』を与える。
展開:
●1ターン
零戦�，�牽制のために前進し、零戦�△�『Tight Turn』を使ってその背後をカバー。
零戦��と�い蓮悒瀬ぅ�(※)』で雲に入る。
スピットファイア�△蓮悒瀬ぅ屐戮任笋篝莵圈�
スピットファイア��は、『高度』を上げるスピットファイアと足並みを揃えて前進。
※:移動時の選択肢の一つ。高度を1段階下げる代わり、通常の移動距離を超えて前進できる。
●2ターン
零戦�，�前進してスピットファイア�△法悒▲Ε肇泪縫紂璽弌璽螢鵐亜戮鮖迭櫃韻董◆惺眦戞戮髻悒縫紂璽肇薀襦戮砲垢襦�
スピットファイア�い�『Tight Turn』を使って零戦�，稜惴紊鮗茲襪癲⇔軅鎰△頬験欧気譴董悒謄ぅ螢鵐�(※)』を果たせず。代わりに『アウトマニューバーリング』を仕掛けるも、零戦�，蓮悒泪縫紂璽弌璽謄好函戮棒�功。
スピットファイア��も零戦�，法悒▲Ε肇泪縫紂璽弌璽螢鵐亜戮鮖迭櫃韻襪癲⇔軅鎰，蓮悒泪縫紂璽弌璽謄好函戮棒�功。
零戦�△楼�き続き零戦�，稜惴紊鮗蕕襦�
スピットファイア�，脇┐仮譴魑瓩瓩同世鉾瑤唸�む。
スピットファイア�△脇┐欧襪里鯆�めて、せめて零戦�，瞭阿�を封じようと『アウトマニューバーリング』を仕掛けるも、零戦�，亘瑤癲悒泪縫紂璽弌璽謄好函戮棒�功。
零戦��がスピットファイア�△髻悒謄ぅ螢鵐亜戮靴銅遊癲¬臣�(ブームチット2個目)。スピットファイア�△浪麋鬚棒�功。
零戦�い�『Tight Turn』を使ってスピットファイア�△稜惴紊鯑佑い銅遊癲¬臣�(ブームチット3個目)。スピットファイア�△浪麋鬚棒�功。
※:自機が敵機の後方90°に入り、かつ射程に捉える(前方90°、6インチ以内)と、対象の敵機は『ディスアドバンテージ』になる。ただし、自機が他の敵機の射程に捉えられていると無効。
●3ターン
(実際は零戦�，�先なのだがイニシアチブを間違えて)スピットファイア�い�『マニューバー(※1)』を使い、零戦�△亮幼�範囲から外れて、零戦�，髻悒謄ぅ螢鵐亜戮靴銅遊發垢襪盂阿譟�
(同上)スピットファイア��も『マニューバー』を使って零戦�，稜惴紊鯑佑い銅遊發垢襪盂阿譟�
零戦�△�『Tight Turn』を使ってスピットファイア�い髻悒謄ぅ螢鵐亜戮靴銅遊癲¬臣�(ブームチット4個目)。スピットファイア�い浪麋鬚棒�功。
スピットファイア�，�雲から出て、『マニューバー』を使って零戦�，鮗幼�に捉えて射撃するも外れ。
零戦��が移動前にスピットファイア�△鮗遊發垢襪盂阿�(※2)。接近して再度射撃、命中(ブームチット5個目)。スピットファイア�△浪麋鬚房最圓靴瞳眥討気譴�(※3)。
※1:移動時の選択肢の一つ。高度を1段階下げる代わり、移動中に一回、自由に向きを変えられる。
※2:移動前に、自機よりも『高度』が低い敵機が射程内に居る場合、射撃できる。
※3:本来であれば撃墜された時点で更にブームチットを受け取るが、既にゲームの終了条件が満たされているので処理しない。
スピットファイアの受け取ったブームチットの数(5個)が、残機数(4機)を上回った時点で、ゲーム終了。
結果:日本海軍の勝利
3ターン目、スピットファイアの射撃が一発も当たらないのには、自分の賽の目ながら呆れた(※)。
それまでのロールは順当だったのに、ここにきて急に悪くなったのは、自分の潜在意識が零戦を贔屓したのだろうか。
まあ、そもそもこのターンに最初に動くべきだったのは零戦�，覆里如△修海魎岼磴┐覆韻譴仞茲法悒瀬ぅ屐戮鮖箸辰篤┐欧襪�、『マニューバー』を使ってスピットファイア�△稜惴紊鮗茲辰銅遊發靴討い燭世蹐Α�
※:具体的に言うと、ダイス5個を2回振って一つも6の目が出ず、更にダイス6個を振っても6の目が出なかった。
雑感:
・随分あっさり終わった様に感じるが、本来このゲームは延々とターンを重ねるのではなく、こんな感じに敵味方が交錯してサクッと片を付けて終わるゲームを何回も回すものなのかもしれない、と、今更ながらに思う。そういう意味では、一回のプレイを事細かにレポートにするのは、あまり意味が無い様な気もするが、まあ、これを書いていると振り返りになるし、もしかしたら、空戦を再現するシステムに興味を持つ人が居るかもしれない。
・位置取りが何より重要なこのゲームでは、他の機体の動きをあれこれ予想していると、相当長考する事になる。ゲームをさくさく回すためと、何よりこのゲームのシステムに長考は合わない気がするので、ある程度慣れたら1機あたりの時間制限を設けるのが良いと思う。
そんな訳で、去年の11月以来のブラッドレッドスカイだったが、一人二役でも楽しめた。二人用のゲームを一人でやると、次の手番の自分の行動まで考えが及んだりするのだが、このゲームはあまり先まで考えてプレイできない(それをするときりが無い)ので、毎回の手番で普通に悩む事ができるのは、新しい発見だった。
空戦特有の『高度』という要素を活かしながら、システムは簡潔で、かつゲーム内容は単純にならないという、良いゲームだと思う。
…レシプロ機は愛好家も多いはずなのだが、何故、このゲームは話題にならないのだろう。そういえば、何シーズンか前にはレシプロ機を題材にしたアニメもあり、自分なんかは毎回楽しく視聴していたのだが、盛り上がったという話を聞かない。…実はレシプロ機好きはマイナー勢なのか？
自分はかなり身勝手な人間なので、別に『面白い物を広めたい』とかは思わないのだが(おい)、あまり人気が無いと日本でのサポートが滞ったり(既に些か滞っている気もするが)、そもそも本国での展開が鈍るかもしれないので、来年はもう少し布教に努めよう。
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