麒麟がくる・向井理

今年の大河ドラマ
「麒麟がくる」

毎週楽しみに観ている。
今のところは悪くない。
戦国武将でも、明智光秀が主人公に取り上げられる事は
滅多にない。
ところで、昨晩で五回目の放映になったが、新しい登場人物も出てきて面白かった。
その内の一人が室町幕府13代将軍、足利義輝だ。
演じるのは向井理。
主役級を演じることが多い役者だが、今回は脇役で
しかも、それほど出番が多いとは言えない人物だ。
室町幕府も末期になってくると、将軍の力も衰えてくる。
戦国ドラマで名の知れた頻繁に登場する将軍は、最後の将軍である足利義昭だ。
信長を陰でさんざん翻弄するが、あまりカッコ良くない。「麒麟がくる」では滝藤賢一が演じる予定だが、まだ登場しない。
その義昭の兄が義輝だ。
あまりドラマには登場しないし、情けない？弟ほどの知名度はないが、なかなかの人物。
武将にしては珍しく剣の腕が達人に近いと言われていた。剣豪史上名高い塚原卜伝の愛弟子だったというから
かなりのレベルだったであろう。
義輝は最期は非業の死を遂げるが、言い伝えでは
その剣の腕前で、かなり奮戦して討ち死にしたと言われている。
ドラマでは、向井理がどのような剣さばきを見せるか期待したい。
実は、私はそれほど向井理は好きな役者でもないが
主役級の役者でありながら、脇役も淡々とこなし、主役を強引に食ってしまうような演技はしないので、その辺は好感が持てた。

向井の演じる義輝は、最初から品格と風格を漂わせていた。文句なしにカッコいい。
長谷川博巳の光秀と同様、その活躍に期待したい。