映画「すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」★★★☆

大学生の娘達、すみっコぐらし好きなのよね。11月に次女が友達とすみッコ映画見に行って、「すごく感動して私も友達も泣いたよ〜見た方がいいよ〜」と勧めるので、年末長女の卒論提出した翌日に久々に一緒に見に行きました。「小さい頃は、ずいぶん一緒に映画見に行ったよね」って話ながら、子育てが本当に瞬く間に終わったことが感慨深く、どこかセンチな気分の私。
そんな心の隙間をほんわか埋めてくれて、癒してくれる映画でした。

60分程度の短編ですが、ナレーションと文字の吹き出しだけで、表情も笑顔と泣き顔と白目位の本当に動きのない地味な映像なのですが、ネットスラングが横行し、他人を傷つけるエキセントリックな言葉が飛び交う社会の喧騒の隙間に隠れた、すみっこにある優しい世界が、まさに若い世代のニッチな日常を描き出してるようでほっとします。
このゆるさが現代に求められいてるのでしょう。異例のロングランになってるようです。

鮭オーケストラのバンパーキャッチバンケットでも思ったことだけど、今の若者たち、本当に優しくて、決して人を押しのけたり自分を強く主張したりしない、争ったり競ったりしないで、仲間の居場所を常に用意してあげてるような気遣いが、なんかいいな~って思える今日この頃です。



以下ツッコミ

これで泣ける次女は、純真なんでしょうね。汚れた大人の私は面白かったけど、ついついオタク心で色々ツッコみたくなりました。それがまた妙に楽しいのです。
まず、キャラ設定やが面白い。
パートナーデジモンがいる奴といない孤独なやつがいるんだね。白くまとふろしき、とんかつとエビフライのしっぽ、とかげとにせつむり、タピオカあたりは心通じあう友がいるんだけど（ねこは兄弟がいるらしい）、パートナーがいなくてぽつねんとしてるのはペンギンなんだよね。彼が比較的孤独な存在であることと、自分はペンギンでなくかっぱかもしれないととの疑念から自分探しをしているので、自分のいた童話世界を探している「ひよコ」と自分を重ねちゃって、「ひよコ」への仲間意識が一番深いわけ。よって、ペンギンが本編の主人公になったわけですね。
上手くキャラクターの設定を生かしたお話になってました。、
惜しかったのはUFOキャッチャーのアーム。あれを出す意味は異世界からの召喚と帰還を司る大いなる意思かと思ったら。。。。その設定が生きてなかったorz,,,
元の世界に戻る時、ペンギンだけは帰らないで「ひよコ」とここで一緒に暮らすんだーってペンギンが一人頑張って、でもアームが近づいてきた時、ひよコが健気にもペンギンにそれを付けて、「僕は大丈夫だから、さよなら」って泣き泣き別れるって方が設定が生きたし感動的だったのに。。。。
ペンギンには元の世界に戻るより、「ひよコ」を選んでほしかったなあ。。。でもそれはどうしても出来ないことなんだよって方が泣けるじゃん；；
ペンギンは不本意ながら、元の世界に戻って、みんなで「ひよコ」に絵本のお話の世界を豊かにしてあげるってオチが良かったあ~。
ごめんよ。さんざんファンタジーなれしてる私なのでした。
忙しい毎日、ほんの７０分隙間時間があったら、是非見てほしい映画です。
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あと、スターウォーズとアナ雪見に行かなくちゃ。
アラジンの実写は夏休みに見ました。その感想もそのうちね。