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2019年10月05日23:09

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【皇陵】仁徳天皇陵立入りの報道陣・16学協会の名簿開示を請求

平成30年11月22日、仁徳天皇百舌鳥耳原中陵(大阪府堺市)第一堤上の発掘調査現場に、午前に報道関係者数十名、午後に学術関係者数十名が、宮内庁書陵部職員の案内により進入し、また、それに先立つ同11日、堺市の竹山修身市長(当時)が同調査現場に「視察」と称して進入した件についてです。

宮内庁が管理する陵墓において、通常立入り禁止である区域に報道関係者の立入りを許可したのはこれが初めてのことであり、また学術関係者の立入りについては、従来いわゆる「16学協会」関係者に許可してきた「立入り観察」と比して、立入り人数が倍以上に拡大されたものです。また堺市長の進入については、学術等の専門家や工事関係者等立入りに一定の理由を持った人物以外の、陵墓の管理上何ら必然性のない一政治家が「視察」として進入したのもこれが初めてであると思われます。

当方からの質問書(平成31年1月7日付)に対する宮内庁書陵部陵墓課の回答(同17日付)が、「陵墓への立ち入りは,当庁が,陵墓の管理上必要と判断し,必要最小限の範囲で実施しているものです」と述べていることから、それが本当に「陵墓の管理上必要」かつ「必要最小限の範囲」のものであるかどうか検証するため、立入った報道関係者・学術関係者・堺市長「視察」随行者の氏名・所属等の記載された文書の開示を宮内庁長官官房秘書課情報公開室に請求しました(令和元年8月11日付)。

このうち堺市長の「視察」随行者については、文書記録が無いとの連絡が宮内庁情報公開室からあったため、同庁への公文書開示請求は取下げ、直ちに堺市市長公室広報部市政情報課に同趣旨の開示請求を実施しました(令和元年8月27日)が、堺市文化観光局文化部文化財課より「文書の記録はないが、記憶によると随行者は文化観光局長・文化部長・文化財課長・係長・主幹・主査2名・調査担当者だと思う」との情報提供を得て、開示請求は取下げました(同9月2日)。

報道関係者・学術関係者については、個人名を非開示とする旨の「一部開示」が決定され(令和元年9月9日)、開示申出書の提出を経て、開示文書の写しを受取りました。

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文書の内容を集計すると、報道関係者については、

朝日新聞:記者2名、カメラ1名
毎日新聞:記者2名、カメラ1名
読売新聞:記者2名、カメラ1名
共同通信:記者2名、カメラ1名
産経新聞:記者2名、カメラ1名
NHK:記者2名、カメラ1名、助手1名
日本経済新聞:記者2名、カメラ1名
日本テレビ系:日本テレビ記者1名、読売テレビ記者1名、カメラ1名、助手1名
TBS系:TBS記者1名、毎日放送記者1名、カメラ1名、助手1名
フジテレビ系:関西テレビ記者1名、カメラ1名、助手1名
テレビ朝日系:朝日放送記者1名、カメラ1名、助手1名
時事通信:記者2名、カメラ1名
テレビ東京系:テレビ東京記者1名、テレビ大阪記者1名、カメラ1名、助手1名
日刊工業新聞:記者兼カメラ1名
計44名

となり、16学協会については、

大阪歴史学会:3名
京都民科歴史部会:1名
考古学研究会:3名
古代学研究会:3名
(公益財団法人)古代学協会:3名
(公益財団法人)史学会:3名
地方史研究協議会:3名
奈良歴史研究会:2名
日本史研究会:3名
日本文化財科学会:3名
日本歴史学協会:3名
文化財保存全国協議会:3名
歴史科学協議会:2名
歴史学研究会:3名
(一般社団法人)歴史教育者協議会:2名
(一般社団法人)日本考古学協会:3名
計16学協会43名

となります。


ところで、16学協会の立入り者名簿(16学協会側から宮内庁に提出した文書)の表題に“大山古墳(「仁徳天皇百舌鳥耳原中陵」)”とあります。

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仁徳天皇陵を「大山古墳」と呼び捨て、公式の陵号を()内に追いやるだけでなくわざわざ「」まで付けて、「あなたがた宮内庁が勝手に『仁徳天皇百舌鳥耳原中陵』などと称しているだけで、あくまでも『大山古墳』なんですよ」と言わんばかりの態度、御陵墓に対する敵意がむき出しになった実に不遜な書きようではないでしょうか。

このような、陵墓が陵墓であることを全否定する者達を宮内庁自らが陵墓に招き入れることは、「陵墓の管理上必要」どころか、きわめて不適切な対応と言わざるを得ません。賢明なる陵墓管理行政を宮内庁に強く求める次第であります。
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