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2019年12月04日12:51

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勝新ジュニア〜華はあったが、時代遅れだったか。

勝新の周辺は、映画馬鹿と怪しい金持ちと半分ヤクザと本職ヤクザ(笑)ばっかり。

鴈龍太郎さん死去 勝新太郎さん中村玉緒夫妻の長男
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=5888420

常識外れの現ナマと、これまた常識外れの借用証文が飛び交う、そんな人外魔境で幼少期を過ごせば、毎月のお給料で暮らすカタギの社会人に育つのは、不可能に近い。

両親が爆破され、難民キャンプでカラシニコフを相棒に眠るような、そんなアフガンのタリバン少年を、オタ芸が得意なAKBファンに育てるのと同じくらい、奇跡に近い話である。

三田佳子とその息子、坂口良子とその娘、芸能人の親は「普通」に育てているつもりでも、その「普通」が、すでに「カタギの普通」ではない。
中学高校の子供に、お小遣い1回10万円は普通ではない、という説明から始めなければならないのである。

勝新ジュニア、鴈龍=奥村雄大のデビュー作の1989年松竹「座頭市」は、ぶっ壊れてるけど(笑)、勝新らしさ全開の映画。
勝新は、役者としても天才だったが、演出家としても天才だった。
特に、クライマックスの殺陣は、日本映画100年が生み出したチャンバラの凄さを見せつける。

鴈龍も、演技はともかく、色気というか、華というか、風格は抜群だった。
あの若さで、往年の時代劇に出てもそん色ない存在感。良い役者になったと思う。

ただし、時代には乗り遅れていた。

もはや時代劇映画は作られず、テレビでも刑事ドラマが消えていく時代だ。
時代劇、ヤクザ映画、テレビの刑事ドラマなら文句なしなのだが、トレンディードラマ(古)では出番がない。
白塗りが映える大きな顔だったから、お祖父さんのようにいっそ舞台の方が将来があったかもしれない。

30年早ければ、良い時代劇俳優だった。合掌。


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