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2019年11月14日01:40

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友人のお葬式に思う

メルボルンで友だちになった同性カップルのひとりが
先日、急性のガンで亡くなったので
そのお葬式に出席してきました。
会場は古いカトリック教会でしたが
お葬式自体はまったく宗教色のないもので
亡くなった彼女の最後のジャズ・ライブ
(本職は環境汚染とITの研究で本も出版している社会学者なのですが
自作のジャズも唄ってCDを出しているので)
を聴きながら
残されたパートナーの送る言葉
(本人は泣き崩れてしまうので録音してあるものを流して)
つぎに
友人代表・職場代表・親戚代表それぞれが
思い出を語るというコンサート形式で
とても心のこもったお別れ会でした。
20年間も人生を共にしたパートナーを亡くすなんて
残された彼女へは
なぐさめの言葉も浮かばず
ただ、ハグすることしかできなかったです。
余命数か月になったときに彼女たちは友人立会いの下に
結婚をしてお互いに妻という立場になったのですが
ものすごく辛いときに
お葬式の主宰はもちろん
共同名義の家や財産など親戚が介入してくる問題が起こらないように
たとえ20年間の事実婚を公に続けた関係性であっても
亡くなる直前には結婚しておくしかなかったんだなぁ、と思います。

いま日本でも話題になってきている同性婚っていうのは、
なんだかすぐに「好きになったから」盛大に結婚式挙げて
「別の好きな人ができたから」すぐに別れて
みたいな、いわゆるセックスフレンドの関係性とは
ぜんっぜん、違う種類の問題なんですよ。





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