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2019年11月13日01:19

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「若い者には負けない」を口にすれば認知症遠ざける可能性も

「アレだよ、アレ」──何気なく使っているフレーズがあなたの脳の衰えを加速させているリスクがある。特効薬のない「新たな国民病」である認知症だが、毎年の健康診断だけでは対応が遅れるリスクがある。そこで注目したいのが、日々の「口癖」だ。
 認知症の専門医である神奈川歯科大学附属病院高齢者内科の眞鍋雄太医師は、70代で最初に受診した男性患者の例を挙げて解説する。
「『もう歳だから』が口癖で、趣味や日課への関心を失っていく初期段階の認知症症状が見られました。長年続けていた将棋クラブ通いも、うっかり反則の手を打って相手を怒らせてしまったことで、『もう歳だから』と、やめてしまった。
 このままではどんどん症状が進行してしまうリスクがあると考え、“年齢は趣味をやめる理由にはならない”と説得したところ、『歳だけど頑張ってみようか』となり、クラブ通いを再開してくれました。これをきっかけに日常生活にも意欲が見受けられるようになり、80歳を超えた現在でも、症状は悪化していません」
 年齢を言い訳にしながら、「どうせ無理」「なんでもいい」「好きにしなよ」などの“無関心ワード”が口癖になっている人の脳内では、こんなことが起きていると考えられる。
「無関心の言葉を繰り返し使うことで脳の神経細胞活動が低下し、物事に対する意欲がなくなってしまう。記憶力に関係するアセチルコリン系細胞の機能も落ちるため、脳の処理速度が下がり、思考も前に進まなくなってしまう。そこで、そうした口癖を減らし、たとえば“まだ若い者には負けない”と意識して口にしていけば、それに伴って行動も積極的になり、認知症を遠ざけられる可能性がある」(眞鍋医師)
 歳を取るにつれて、友人の名前、テレビに映る女優から台所にある調味料に至るまで何から何まで「アレだよ、アレ」「アレ持ってきて」と、済ませがちだ。認知症に詳しい蔵前協立診療所所長の原田文植医師が語る。
「生活を共にする妻や子には伝わることも多いため、実際の名前、名称を思い出そうとすること自体が面倒になり、物事への関心を失っていく人もいますが、注意が必要です」
 実は、「アレ」という言葉を発した場合、認知症の兆候と考えられるケースとそうではない場合がある。見分けるポイントは「アレ」の名前・名称を数分でも、数時間でも、時間をかければ思い出せるかどうかだ。
「脳は20歳のピークから比べると、70〜80歳になると5〜10%ほど重量が減る。脳の神経細胞が加齢とともに壊れていくのに伴うもので、なかでも記憶を司る側頭葉の海馬の機能低下があると記憶力が低下します。加齢とともに、どうしても物忘れは多くなる。
 時間をかけることで“アレ”が思い出せるのであれば、自然な老化現象である可能性が高い。ただし、長年関係のあった人の名前が思い出せないとか、自分が“アレ”を連発していたこと自体を忘れるようであれば、認知症の原因物質が脳に蓄積し始めていることが疑われます」(眞鍋医師)
“さっき言ってたアレ、なんだっけ?”と関心を失わずに、正しい名称に辿り着く努力を怠ってはいけない。
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