劇場版は、原作と違うオリジナルストーリーらしく、原作ファンからは少し違和感があったようです。
しかし、原作を途中までしか読んでいない私には、それほどの違和感は感じませんでした。
評価は面白かった、です。
演者の演技力もよかったですし、セットもゲームも世界観を上手く表現できていました。
ただし、ほぼ役の全員が人間的に正気を逸している部分がある映画なので、演技にも特殊な技術が必要だったので、他の作品に悪影響がないのか、少しだけ心配です。
良かった演者トップ3人は。
蛇喰夢子役の浜辺美波さん
木渡潤役の矢本悠馬さん
五十嵐清華役の中村ゆりかさん
浜辺美波さんは、ちゃんとストーリーが繋がるように、次のシーンはどちらを向いていなければいけないか、とかを理解した演技をしていて頭いいな、と感じましたし、あれだけ感情の幅を必要とされる演技で違和感なく演じていらっしゃいました。
矢本悠馬さんは、演技に若干の違和感がありましたが、台詞のイントネーションを上手く使って、感情の上下動を上手く作っていました。
まあ、もしかすると演出さんの功績なのかな、とも思いましたが、それを含めても将来が楽しみです。
3人の中で一番気になったのが、中村ゆりかさんでした。何がよかったかと言うと、手と目の動きが華麗なのと「オープン」の発音が日本人と少し違う事にひっかかり、ググッてみたらハーフなのだそうです。普通のシーンの演技は普通、と言うか悪態に慣れてないのでしょうかね、「チッ」と舌を鳴らすシーンにひっかかりを感じます、本来はいい人なのでしょう、自分の感情にない演技は慣れてないと難しいですよね。しかし、ディーラーとしての演技となるとそれまでの個性が消えてジャッジに専念する彼女の仕草は完璧でした。手の動きや目の動き、勉強されたのでしょうかね、本職かと思うくらいしっくりとしていました。
ストーリーは、良かったのですが、終わってみればライアーゲームのリボーンの様な終わり方。
そこは真似したとかしていないとか以前にバレたら駄目な部分なので、もうひと工夫欲しかったですかね。
個人的には他作品のリスペクトをするのは歓迎なのですが、バレてもいい場合と駄目な場合があり、バレてもいい場合は知ってる人をクスリささせるギャグ的要素を持たせる意味が強いですが、バレていけない場合は徹底的にその作品の匂いを消さないと盗作と取られかねない事態になってしまいます。
かと言って、オマージュがいけないと言う訳ではありません、そんな事を言っていたら作品なんて作れませんからね。だからこそ気を遣っていたたきたい所でしょう。
ラスト、というかオチも良かったです。
昔キャノンボールと言う洋画があり、自動車でレースして買ったらガムボールの自販機が貰えると言う話なんですが。
勝って得る物は金でも物でもなく栄誉。と言う事を表しているんですが。
それを思い出しました。
総評として、評価は高い作品でした。
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