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2018年07月09日00:02

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ストーンズ・ノーフィルター・ツアー第3夜 2018年5月25日ロンドン・スタジアム

ストーンズのノーフィルター・ツアー第3夜は
2018年5月25日のロンドンスタジアム公演。
今回のゲストはフローレンス&ザ・マシーン。

ボーカルのフローレンス・ウェルチは2012年11月29日に
ロンドンO2アリーナで行われたストーンズ結成50周年公演でも
ギミー・シェルターで共演しています。
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オープニング・アクトを務めるフローレンス&ザ・マシーンが
ステージに上がりフローレンス・ウェルチが登場すると一際
大きな歓声がステージに届けられる。
すごく奇麗な人ですし、ミックのお気に入りなのも頷けますね。
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ステージもストーンズが通る花道を自由自在に走り回って
歌い観客に呼びかけるパフォーマンス。ミニステージの果てまで行くと
今度は右側、そして左側と走り回る体を張った熱演は大歓声に包まれました。
ステージの機材転換が行われストーンズを待ちます。

今日はPIT A ロニー・ウッド側のピットです。
前から3番目でしたが、ステージが近づくにつれて
前から2番目のほぼ正面という好位置へ。
一番前はキースがブライアン・ジョーンズに初めて出会った
ロンドンのイーリング・クラブというライブハウスの
タックトップを着た3名の女性が最前列です。
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4基のタワーの黄色に今回のツアーのベロマークの映像から
グレーに塗りつぶされてゆきチャーリーがスタンバイ。
ギターの音はジャンピン・ジャック・フラッシュ。
50年前の昨夜、イギリスで発表されたシングルカットナンバー
もはや半世紀前の音楽とは思えないイントロの衝撃。
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ノーフィルター・ツアー2017のパリ公演で2日目の
オープニングがこの曲。このツアーで私も初めて体験する
1曲目。この曲がオープニングのストーンズは気合が入り
ミックの気迫が数メートル先から伝わってきます。

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そして2曲はキースが作ったが名曲「夜をぶっとばせ」
レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザーへ。
この曲の人気は根強くサビはキースとスタジアムも大合唱。

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そしてイッツ・オンリー・ロックンロールへ。
キースの鋭いイントロもさることながら、この曲をしっかり
支えるロニーのギターリフも力強く曲を押し上げてゆく。

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81年ツアーではメインで使われていたサンバーストの
テレキャスターで弾かれるダイスをころがせ。
一本一本のギターを見るだけでもストーンズの長い
歴史を再確認するのも私の楽しみです。

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そしてミックがイーリング・クラブで演奏していたころの
曲ですと紹介したのがジャスト・ユア・フール。

ミックがキースからハーモニカを受取り
ミックのハーモニカがブルースの心地よさを表現する。
ブルー&ロンサムからのオープニングを軽快な
演奏で披露してくれました。

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ミックがアコースティックギターを持ちデッド・フラワーズへ。
チャーリーのドラムの入り方からミックのギターが刻まれる
瞬間のサウンドはまさに職人芸。そしてキースが
楽しそうにコーラスを奏でる風景を見つめる幸せ。

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徐々に暗くなり始めるロンドン、次の曲は同じく、
アルバム「スティッキー・フィンガーズ」から
ワイルド・ホーセスへ。キース独特の5弦ギターから
弾かれる暖かくも悲しいメロディ、そしてミックの
艶のあるヴォーカルが重なる。

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1995年のヴードゥー・ラウンジ・ツアーでも披露された
名曲にゲストでローレンス・ウェルチが加わる。
低音部から高音部までの音域を優しく、時には感情的に
歌い上げるフローレンスとミックの声。歌い終えると
8万人の熱狂の声がステージに届けられた。

そして無情の世界へ。しかしミック・ジャガーの奏でる
アコースティックギターの音色が何とも美しいことか。

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そしてフレンチホルンが重なりロンドンを舞台にした歌が
繰り広げてゆく。コンサートでも観客との呼応が会場を
一体化してゆくナンバー。後半の裏打ちからエンディングに
向かってゆく様子は教会で歌われるゴスペルソングのようだ。

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熱狂する観客を更に興奮させる黒くぬれ!が、ここで登場。
キースのイントロからロニーのエレクトリック・シタールの
サウンドが重なり60年代のストーンズの勢いを
今の時代に感じさせる演奏にスタジアムも大興奮

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そして22日も大盛り上がりだったホンキートンクへ。
リラックス・ムードも漂うメロディだがアメリカ南部を舞台に
アメリカの空気を感じさせるナンバーを英国人が演奏する。

ストーンズの世界観が如実に表れたナンバーはキース独特の
チューニングで弾かれるバッキングにギターソロ。
そしてチャックのピアノの味付けが聞きどころ。

そしてメンバー紹介が行われ最後にキースが大歓声を浴びて
ステージ前のマイクへ向かう。今日はアコースティックギター
を抱えて歌うのはザ・ワースト。グラミー賞を受賞した
ヴードゥー・ラウンジからの短いカントリースタイルの曲

キースの味わい深い歌とロニーのスティール・ギターの
響きが素晴らしい。コーラスのバーナード・ファウラーが
前に出てきてキースのマイクで一緒に歌ってくれた。

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そしてキースの代名詞ともいうべきハッピーへ。
ギターのリフの躍動感、そしてバンド全体のサウンドが
押し寄せてくるライブ演奏は、ファンをハッピーにさせてくれた。

曲は本来このツアーのオープニングだった悪魔を憐れむ歌へ。
赤、黒、グレーやスモークの色がスクリーンに投影され
人間の魔性がドラマティックに歌われてゆく。

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1曲目がこの曲のコンサートも体験してみたい願望に
駆られてゆく。バーナード、サーシャのコーラスも見事。

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一緒に歌ってみるかい?と呼びかけ1978年の大ヒット曲
ミス・ユーへ。発売当時に、あまりにもミス・ユーのリクエストが
ラジオ局に殺到した為、英国でこんなわいせつな歌をラジオで
かけるなら辞職した方がマシだというDJがいたというナンバー。

ニューヨークを舞台にした欲望が、ここロンドンで歌われ
ミック、キース、ロニーが花道を通りフィールド後方のファンに
接近してゆく。グランド後方のファンとの交流を楽しみ、
メインステージに戻ってくるメンバーも楽しそうだ。
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ステージ中央にストーンズ4人が集まりミックのハーモニカが
曲を膨らませてゆくミッドナイト・ランブラーへ。
この曲を聞く度にブライアン・ジョーンズ追悼コンサートが
1969年7月5日のロンドン・ハイドパークで演奏された
光景や、2013年のハイドパークでの再演を思い起こす。

そして今2018年にロンドン・スタジアムで目の前の
ストーンズが演奏している現実。1曲1曲が歴史の再検証だ。
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2012年のストーンズ結成50周年記念公演でも一際
盛り上がったスタート・ミー・アップ。
スクリーンに映るTHE ROLLING STONES
の文字が50周年記念公演と同じ心憎い演出。
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そして曲はブラウン・シュガーへ。キースのリズムを刻むギターに
バンドが一丸となって最後の曲を演出してゆく。
ミックが来ていた白に今回のツアーのベロマークの入った
Tシャツを脱ぎPITの客に投げ込んでのプレゼント

後半、観客とバンドで何度も繰り返されるコール&
レスポンス、拳を突き上げて呼応するスタンド席とフィールド。
終わりがなければいいのにと思うがついに迎えるエンディング。

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ステージを去ったバンドに対するアンコールの要求。
スタジアムを暗闇が包むとスクリーンが青く輝き
アンコールのギミー・シェルターのイントロが響き渡る。

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C♯マイナーのコードで演奏される何とも悲しいイントロから
歌が入ってゆく導入部は年月を経て格調のあるストーンズナンバー
としてアンコールに相応しい楽曲になっていた。

「戦争なんて一発の銃声で始まってしまうんだ。
逃げ惑う人たちに、どうか避難場所を与えてやってくれ」
と歌われる不安な社会は、この曲が発表された当時と変わりない
情勢が、世界の課題として今も取り残されていることを証明している。

いつまでも風化しないストーンズの名曲として2018年も
演奏されている。この曲が今夜のアンコール。
もうこの曲で終わってしまっても満足の公演だ。
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そしてストーンズ初の全米ナンバーワンになった
サティスファクションへ。初日は不安定なギターのキースだったが
ロンドン2日目はイントロから最後の曲を引っ張ってゆく。

「何回演奏しても、この曲は新たな発見がある」というキース
曲の後半にはホーンも加わり、曲を贅沢にアレンジしステージを
走り回るミック、そして熱くリフを奏でるキース。

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自分たちの出世作品となった名曲はラジオやテレビの媒体を通じ、
またワールドツアーを通じて世界中で演奏されることになった。

ヨーロッパ、アメリカのツアーからオーストラリア、アジア、
南米、アフリカ、共産圏、中近東 そしてキューバと
演奏された名曲は、ここロンドンで世界中から集まった
ファンに満足を与えてくれた。
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打ち上げられる花火に観客に挨拶するストーンズを
大歓声で見送る世界中から集まったストーンズ・ファンたち。

もしかすると最後の英国でのコンサートツアーになるのかもしれないが
今回もバンドを見ることができた幸運に感謝するとともに
今も演奏活動を続けているバンドをしっかり体験できたことを
日記を読んでいただいた方々にも報告したいと思います。

ありがとうストーンズ。新作の発表をじっくり待っています。
本日ノーフィルター・ツアー最終公演のワルシャワ公演ですね。
ストーンズ、ノーフィルター・ツアー2018お疲れ様でした

1. Jumping Jack Flash
2. Let's Spend The Night Together
3. It's Only Rock'n Roll
4. Tumbling Dice
5. Just Your Fool
6. Dead Flowers
7. Wild Horses (with Florence)
8. You Can't Always Get What You Want
9. Paint It Black
10. Honky Tonk Women
--- Band introductions
11. The Worst (Keith)
12. Happy (Keith)
13. Sympathy For The Devil
14. Miss You
15. Midnight Rambler
16. Start Me Up
17. Brown Sugar
--- Band off stage
18. Gimme Shelter
19. Satisfaction

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