『お嬢ちゃん』10月26日より第七藝術劇場、順次、出町座、元町映画館で公開

『お嬢ちゃん』
「カメラを止めるな！」の「ENBUゼミナール」
「シネマプロジェクト」第8弾のうちの1作。
デビュー作「枝葉のこと」がロカルノ国際映画祭の
コンペティション部門に出品されるなど
注目を集める二ノ宮隆太郎監督の作品。
主演は「ハローグッバイ」の萩原みのり。
鎌倉で祖母と二人で暮らしのみのりは、
観光客向けの甘味処でアルバイトをして暮らしていた。
美人で大人しそうに見えるみのりだったが、
日常では友人だろうが屈強な男性だろうが、
どんな相手にも絶対屈しない持論の持ち主だった。
些細なことでも自分の間尺に合わなければ
徹底して反論し、最後には論破する。
相手は驚いたり、あきれたり、彼氏ができても
言葉にとげがあり結局は関係を壊してしまう。
誰にも媚びない、甘えない彼女なのであったが、
彼女の人格形成には過去の家庭環境が
大きく作用していたのだ。ある日、
いつもふわふわしていて優柔不断ともいえる
親友の理恵子との未来を想像したとき、
自分も結局は現実と向き合っていなかったことに気づく。
満たされない若者の気持ちを不器用に生きる
女性視点で描いた人間ドラマだ。

10月26日より第七藝術劇場、順次、出町座、元町映画館で公開