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2019年09月24日02:17

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オイラ動静 万年筆のボトルインクを買うのにこんなに苦労するとは

万年筆インク瓶一本使い切った。パイロットの黒である。
過去私が使った黒インクではパイロットが最も秀逸なインクである。
だが黒一色では文字が引き立たない。
私は絶望的なほどに字が汚いからインクの濃淡でごまかしてきた。
黒ではこれが難しい。
パイロットの色彩雫も持っているが、これは染料系。耐水性に難有りで、手帳に使うにも不向き
セーラーの女子色インクは耐水性は良いらしいが、可愛すぎて恥ずかしい。
やはり此処は定番のブルーブラックかなぁ。
ブルーブラックインクは青みを帯びた濃いグレーの文字が書ける。
知らない人が多いがブルーブラックは成分によって二種類が存在する

1つ目が古典的ブルーブラック。
2つ目は染料系ブルーブラック。

古典的ブルーブラックは鉄が溶け込んだ硫酸が主成分。これだけでは透明なままなので、文字として目視が出来るように青の染料が混ぜてある。
紙に書いた直後は青い字となるが、時間が経つと硫酸の酸化作用で鉄が黒くなり紙に定着する。
故に耐水性に優れ数百年の保存にも耐える。
良く映画でアメリカの大統領が万年筆で外交文章にサインをするシーンが有るがあれは見栄ではなく、永久にサインを残す意味があるのだ。
優れたインクであるが硫酸や塩酸を使う。万年筆のペン先が金なのは腐食防止の意味があるのである。
この二十年で環境問題でやり玉にあげられ製造中止が相次ぎ大手メーカーで今でも作っているのは日本のプラチナとドイツのペリカンの二社位しか見当たらない。

プラチナのブルーブラックは割と手に入るが、色が鮮やかすぎて私の好みではない。
となると、ペリカンしかない。
このペリカンのブルーブラックを買うために自宅から半径10キロ以内の文具屋を片っ端から探すも置いていない。
モンブランやラミーを勧めるお店も有ったけど、あれも数年前に染料で作ったブルーブラックもどきに切り替わってしまっている。その事をお店の人は知らなかった。

少し前までどこでも買えたブルーブラックインクを手に入れるのにこんなに駆けずり回るとはねぇ。おまけに30ccで1000円。私が学生だった頃は400円だったのに
それだけ万年筆を日常使いする人が減ったという事か。
ペン先にもよるが、私が一番使うペンでインク1ccあたり四千文字。
普通の人は年賀状くらいにしか使わないブロードニブ(太字)でこれだけ書けるのだ。
殆どの日本人が使うファインニブ(細字)ではその数倍は書けるだろう。
ランニングコストでの優位はボールペンより秀でている事は変わらない。



■首相動静―9月23日
(朝日新聞デジタル - 09月23日 20:38)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5799246
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