きっかけはガラスの注射器だった（うちにもある）、シリンダーの内側とピストンはぴったり径があってる。ガラスなのにどうやって？ひきができるだろうし冷えて収縮もするはずだ。旋盤で削っているのだろうか？気になってガラス注射器で検索したら印旛医科器械資料館というのがヒットした。ちょい調べると初期のレントゲン機械やらレーゥェンフックの顕微鏡やら高周波発生装置やらいろいろある。なのでいってみるとこに決めたのが先週の話だ。ここは月水金としか開いてない。電車で行っても１時間半、往復で３０００円くらいするからバイクで行こうと思った。だったら佐倉の国立歴史民俗博物館も行ってみようと。幸い天気は良いので出発。久しぶりのバイクの長距離。ついでに遠近両用メガネのテストも。
この眼鏡目玉を動かすとぼけるので焦点を合わせるために首ごと向きを変えねばならない。が、ドライブにはいい。遠くと手元のマップが見えるから。
スマフォのナビを耳で聞きながら４６４号線をひたすら走る。この国道いい道でまっすぐで長く信号がない。１００kｈほど出しても平気だ。高速道路なみだ。佐倉医科大駅。なんとも半端レトロな建物ででっかい時計塔なんかついてる。目指す資料館はすぐ横。でも開いてるのか？とおもうほどだ。
入ったら係のオジサン一人だけ。だっれもいない。暇そうだ。無料。展示部屋は１０もありそれぞれ麻酔だとか外科だとか循環だとか婦人だとかにわかれている。レトロデザインやスチームパンク好きには良い資料になる。とくに初期の医療機械は木製キャビネットに彫刻がありうやうやしい。これがいい。ダイアルやつまみも大きくエボナイトや真鍮だ。軍隊の野外消毒器だとか大理石の手術台だとかある。もちろん注射器や聴診器、メスや鉗子なども。蘭医学の道具をまねて作った和製の道具とか、ハサミ職人らが作ったらしい。初期のレントゲンや未熟児保護機。電気や炭で温め手を入れる穴がある。心電計や麻酔器具。心肺機、外科照明、顕微鏡に電気メス、不思議な道具機械がいろいろ。
注射器、ガーゼの煮沸消毒器も。これは我が家ではペン入れとポケットティッシュ入れになってる。
ガラスの吸入器もある。同じ奴は先日の地震で落っこちガラス部分が割れたけど。
ひととおり見終えて帰ろうとすると管理のオジサンが映像があるからと見せてくれた。先に見ればよかったけど。誰もいないから楽しめた。目黒の寄生虫博物館はオタクにも有名だがこちらは全然知られてない穴場だ。行く価値ありです
次に佐倉国立歴史民族博物館。ここはかなり有名でいきたいと思ってたがちょい遠いので良い機会といってみた。
結構でかい。国立だからね。石器時代から始まり現代まで展示があるが石器時代の人形がリアルでまた動きや表情がいい。にんげんだと感じる。埴輪の一つに大型船があった。つい最近買った宗像教授や稗田礼次郎の中にも出てくる大型船だ。埴輪を見ると構造がわかった。本体は丸木舟だが上は板をつけて船べりを高くしてある。ああ、準構造舟じゃないか。ああ、、こんなつくりをしていたのかと一人納得。
前から気になっていたヒスイなどの穴のあけ方もでてる。石剣もあった。私は石の剣など折れるだけで戦闘には使えないから儀礼具だとおもってたがこいつに刺さった骨なんかもある。あららこれで戦闘してたんだ。。それから環頭剣。ロングソードレベルのでかいのもあった。
ここでおもしろいと思ったのが鉄剣だ。普通の博物館では掘り出されたものを置いてるからさびてボロボロ。でもここはレプリカながらピカピカに磨き上げた鉄剣を展示している。これは意外でインパクトがあった。縄文土器やら土偶や埴輪なども数が多い。
宗像・沖ノ島の巨石とパノラマモデルなどおもしろい。
平安貴族の調度品もいい。当時の貴族の一室を再現したもので黒漆の調度品がすばらしい。
また寝室も初めて見たが西洋と同じく四柱の天蓋をつけて畳で寝ていたというのははじめてみた。
駆け足で見て中世〜近世 伊能忠敬の地図もあった。四国がえがかれてあるがどうやって全体をまとめて形にしたのだろう？何で描いたかわからない実に細い赤い線がはしってる。放射状になってるのはどこからでも見える山などのランドマーク。沿岸と川にも赤い線がかかれてる。彼の歩幅もでるがあたｔが一歩６０�僂世函�合わせてみたが私の一歩は2/3ほどしかない。彼はよほどの巨人か足長か。でないだろうから股間節痛いくらいに伸ばして歩いてるのか。ともかく驚くべき大股であるいてる。
南蛮屏風があるレプリカだが本物所蔵してるようだ。
で、南蛮人はレピアもってるが人によってシングル。あるいはダガーだ。黒人もずいぶん多く描かれてる。彼らは剣を帯びておらず肌の色も黒からグレーまで数種類描き分けられてる。と裸足だ。船で来てるから水夫なのだろう。南蛮船を見ると 旗が中国風の竜舌旗になってたりする。が、黒人水夫らはマストや縄策にたくさん書かれてるしアクロバティックな姿勢も沢山ある。日本人の画家は彼らの身軽さを見て軽業師だとでも思ったのだろうか。そのくらい描かれている
つまり水夫は相当身軽にマストやロープを伝わって操作をし 日本人が驚いたわけだ
舟は朱印船もあって洋式と中国のジャンクを合わせた面白い構造だ。船首にドルフィンストライカーがありﾐｽﾞﾝﾏｽﾄはスパンカーがついてる。船尾にはスターンギャラリーがある。マストには見張り台がないから上る必要はないのだろう。梯子策もシュラウドもない。
艦首は大きくデッキがあるが波に耐えられたのだろうか？
それからキリシタン弾圧の踏み絵があった。真鍮のキリストレリーフだが顔や腕がすり減って溶けたようになってる。どれだけ踏まれ続けたのやら
時間がなくここで終わり。帰ることにする。
ああそうだった 行きに宮型霊柩車！！をみた縁起がいい。
久しぶりの一人ツーリング。エンジンも時には１００�劼任佞�さないと。ほんとはね春あたりから鋸山か九十九里いこうかとおもってたんだがエネルギーが無くて。。でも頑張れば行けると。。
距離的にはつくばとか横浜くらいだ。九十九里や鋸山の半分ほど。。
ログインしてコメントを確認・投稿する