mixiユーザー(id:10363401)

Javascript の設定が無効になっているため、一部の機能を利用できません。

詳細はヘルプをご覧ください。

2019年07月26日18:01

121 view

瀬戸内国際芸術祭２０１９あつまる夏　高松市美術館宮永愛子展編。

前回の高松市美術館のリベンジ。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1972341192&owner_id=10363401

夏開催の瀬戸芸において今回の高松市美術館企画展も会場の一つとなっており、パスポート持参で１０００円の所８００円で入ることができます。
企画展の会場は、いつもどおり二階となっています。

まずは第１会場。
こちらは撮影OKです。
１《留め石》２０１５年
※は作者の言葉。
※縄に結ばれた石は、意志を静かに留める。あちら側とこちら側。
新たな境界線を生むためではなく、境界線に立つ自信に向き合うために。
妊娠していた時の境界のあいまいな呼気を透明な留め石に封じた。※

２《海に聞いた話》２０１９年
※ナフタレンで象られた帆は、時間の風を受けて、ゆっくりとその形を変える。
与えた形から解放されたナフタレンがガラスケースの中で少しずつ再結晶をはじめ、
新しい地図を描いていく。※

３《Strata》２０１８－２０１９年
※はるか昔から往来を続ける潮のみちかけが、私たちの暮らしに見えないリズムを刻んでいる。
月の下でこれからも続く大潮の暦を水のようなガラスの層に重ね、本に綴じる。※

４《漕法Ⅰ》２００８－２０１９年
※９００リットルの海水から育てた塩を、先達から学んだ漁網に纏わせる。
継ぎ紡がれる世代と気持ちを粒にのこし、波の下に広がる海の景色に編み込まれていく。※

５《手紙》２０１３年
※赤い蝋で空気穴を封印した透明樹脂のトランクに、様々な場所の鍵が眠りにつき、目覚めを待っている。
日々の景色を映し込んだ、幾層もの樹脂と気泡。
歴史を重ね変化を変化を続ける町並み、風や波とともに世界中をめぐる物や人。
変わり続けるこの世界とそれぞれの想いを乗せて、私たちの手紙は、どこまでも運ばれていく※

６《life》２０１８ー２０１９年。
※いつかの日々が、透明な絵画となって浮かんでいる。
世界はいつもひそやかに流動し、私たちを取り巻く環境は変わり続ける。
目の前の景色と私たちが、気泡の中に浮かんでは消え、記憶の奥深くにそっと仕舞われていく。

ここからは第２会場にて撮影禁止。（７はサイトにあった写真を頭に貼ります。）
７《waiting for awakening -chair- 》２０１７年。
８《waiting for awakening -wall clock- 》２０１８－２０１９年。
※透明樹脂に封入された白い椅子。
日々の積層と気泡が時を映す。
封印を解くと、小さな穴から目覚めを迎え、積層のむこうに半透明の痕跡を残す。
不在はときをまとった存在になる。

最後に９は・・・
※は瀬戸芸サイトの作品紹介
高松エリア作品ナンバー１４宮永愛子作「漕法Ⅱ」２０１９年。
キャッチフレーズ「香川のサヌカイトを素材に、変化しながら存在し続ける世界を表現」。
※女木島でも作品展示している宮永愛子を、香川で本格的に紹介する初の展覧会。ナフタリンを素材に、変わりながらも存在し続ける世界を表現する宮永は、本展にて香川特産の音の鳴る石「サヌカイト」を素材とした新作インスタレーションを展示する。室内に涼やかに鳴り響くインスタレーションは郷土史や地質学、音楽など、美術の枠を超えたつながりを感じさせるだろう。※撮影不可。
最後の作品は地元ではカンカン石と呼ばれるサヌカイトを使ったインスタレーション。
自分で鳴らすこともでき、深みのある瞑想様の世界にはまります。

そんな女性アーティストの言葉やナフタリンを素材とした白と透けたその先の繊細な空間は幻想的で神秘的な美しさでした。

続けて２０１９年度第２期常設展の「Colors-いろいろないろ」や「現代工芸ー真子実也を中心に」、第8回グループ尚作品展も楽しみつつ、今回の瀬戸芸夏美術館企画の一つを終えるとします。