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2019年07月06日15:51

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「ルーヴルの猫」読了しました。

「ルーヴルの猫」。雑誌連載中から気になっていたのですが、ちらっとしか見たことなくて。
先日古本屋で下巻だけ売っていて…少し読んでハマったので、上巻を普通に買って読み、さらにまた古本屋に戻って下巻を買って読みました。←面倒くさいことをする…。
50年前に失踪した少女と、6才になっても大人にならない子猫。
わずかな人だけが知る「絵入り」の存在…。
ルーヴル美術館を舞台にしたなかなか骨太な作品でした。

松本大洋、大好きなんです。今回も舞台はおフランスですが、ちゃんとフランスのエスプリと大洋節が炸裂してていい感じです。
子供から大人…というよりは、幼児期から少年になるあわいのような、なんとなく四月から五月の陽気みたいなモヤモヤする感じ。たまりません。
GOGOモンスターも、ピンポンも、鉄魂キンクリートもそういうテーマが根底にありますが。

大洋さん、猫好きみたいであちこち猫が描かれてますけど、今回はキャッツよろしく耳しっぽの擬人化猫たちが出てきて…それがなかなかかわゆいのです。
ネーミングもね。主人公の白い子猫は「ゆきのこ」だよ!

個人的にお気に入りは、ゆきのこにも誰にも優しい毛のない猫、「棒っきれ」(私は人間サイドで「毛なし」という呼び方が結構好き)。
擬人化だとスキンヘッドで優しそうなお兄さんですが(笑)。
しかしあの希少で高価なスフィンクスが、ルーヴルの屋根裏でこっそり飼われてる野良ネコ上がりっていうのも不思議な設定ですけどね(笑)。

あとクモ! ゆきのこの選択には、世界を愛する彼の言葉の力がかなりあったんじゃないかな。ゆきのこに食べられちゃったけど(笑)。

それからどうでもいいけど、アオヒゲがゆきのこに食べさせるために獲ってきた鳥!擬人化バージョンではおしゃれじゃん!!(笑)

久々に充実した読み応えでした。
ふふふ、この勢いでGOモンも読み返そうかな♪
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