今更ではありますが、週刊ダイヤモンドの保険特集を読みました。
今回は話題の節税保険・外貨建て保険というタイムリーな話題を取り上げており、
相変わらず保険商品ランキングは基準がよく分からないがものの
仕上がりはしっかりしたものになっている印象です。
読んでみた感想などをざっとまとめておきます。
・1年前は「経営者保険」と紹介し、今回は「節税保険」と紹介しているのは
いかがなものか。
そもそも個人的には「節税保険」という名称自体が気に入らない。
あくまで課税の繰延で節税できるとは限らないので、正しくは「課税繰延保険」。
・ただし、節税効果を前面に出した営業が行われていなかったかといえば答えはNO。
「返還率も一つの物差しになっていて、そこに競争があったのは事実。」
(第一生命HD稲垣社長)
「損金性にウエートを置いた販売事例が合ったのは事実。」(日本生命清水社長)。
それを踏まえて「節税保険」と呼ばれるのはやむなしかという気もしています。
・キャピタス植村さんの指摘はそのとおり。
生命保険会社の2018年度決算発表では「増収」・「増益」の文字が躍っており、
ソルベンシーマージン比率は高水準で推移しているにも関わらず、
近年の各社における資本調達(主に劣後債務の調達)ラッシュは何故なのか。
金融庁は「経済価値ベースの評価・監督手法の検討に関するフィールドテスト」を
毎年実施すると宣言している背景などを踏まえると、「経済価値」という
モノサシで見たときに各社順風満帆とはいえないだろうという結論に辿り着くのは
自然なことでしょう。
・金融庁長官の写真が柔和になっていて安心しました。
1年前の写真は「その筋の人」ではないかというくらいの威圧感がありましたし。
・例年、保険特集は4月〜5月の発売なのですが、今回はここまで発売が後ろ倒し
になったのは編集が大変だったというのもあるのでしょうが、
一番の理由は国税庁が4月に出したパブリックコメントの結果公示を待って
出したかったというところでしょうかね。
推測の域を出ることはないですが。
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