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2019年06月15日06:11

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早すぎた天才に思う

昨日の徹子の部屋は東海林のり子さんだった。

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本当はもっと前に東海林さんの回が放送されるはずがあの川崎の拡大自殺殺傷事件のせいで日延べになっていたのだ。それをようやく昨日観ることができた。
御年85歳とありさすがにお歳を召された感じながらお元気そうだった。ご主人が他界されて現在はひとりだとか。たまに会う孫との対話が楽しみだそうだ。

右上の写真は東海林さんニッポン放送のアナウンサー時代だそうで出自はラジオの人だと初めて知った。後に事件レポーターの先駆けとなりその熱心な仕事ぶりは皆の知るところだ。大学ノートに記事の切り貼りを施した電話帳のような取材ノートは計67冊にも及びいまも大切にされているとあり凄いなと思った。先駆者はすべからく皆さん努力家ということであろう。東海林さん、どうぞ長生きしてお孫さんと愛猫と幸せにお過ごしください♡。

木曜日のA日新聞の試写室に掲載されていたEテレのドキュメント番組を録画して観た。「サイエンススペシャル フランケンシュタインの誘惑E+」なる番組で、11回目の今回は『強制終了 人工知能を予言した男』というものであった。試写室がこちら。

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アラン・チューリングという英国の数学者だ。その短い生涯を番組で目の当たりにして慄然とさせられた。こんな男がいたのかととにかく驚いた。
詳細をかなりはしょって説明するとこうだ。数学者として有能な彼であったが第二次大戦に駆り出された先は暗号解読部署であり彼はそこでナチスドイツの極めて難解な暗号の解読に成功して大戦を勝利に導く大きな貢献をなしたのであった。

ところが暗号解読という仕事はトップどころかウルトラシークレットでありそれがために彼の偉業功績は一切公開されることない極秘とされ日の目を見ることはなく戦後は失意の日々を送ることとなった。
なれどしばらく後に彼は研究機関に招かれそこで独自の研究を推進することとなる。
それこそが「経験から学習する機械の創造」。ずばりいまで言うAIつまりは人工知能の開発であった。これなんと今からざっと70年も前での話であり実に先駆的なことであった。

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ところがその彼のあまりに早すぎる発想は当時の多くの科学者からは受け入れられずそれどころか変人幼稚者扱いの冷遇を受け結果研究は進めることができなかった。
それだけでなく彼は同性愛の罪により有罪の犯罪者とされ保護観察処分を受ける羽目になり結果研究から退かざるを得ないという不遇に至るのであった。
その二年後に彼は自宅で不審死してしまい自殺で処理された。享年41歳の若さであった。

死の一年前に彼はこう予言していたとあった。

「機械が思考する方法をひとたび確立したならば、我々のごときひ弱な力は、すぐに追い抜かれるだろう。機械が実権を握ることとなる」。

まことに驚愕した。これはいま我々がAIに対して抱いている恐怖と猜疑心の原理そのままではないか。そんなことをかの旧い時代にすでに思索していた人間がいたことにびっくりである。
彼の発想の源は人間の脳を機械化できないかということそのものであった。その夢想を現実化すべき力が彼にはあったのかもしれないが歴史は彼にその機会を与えなかった。

彼の研究者は彼をこう評していた。

「(彼は)知性とは何かを問い科学の新境地を切り開こうとしたのです」。

そうだったんだね。同性愛者で変人扱いを受けた不遇の天才科学者。彼のその早すぎた発想を少しでも理解してくれる人がいたならば現在の我々の暮らしどころか人生自体もっと変わっていたかもしれないと思うと歴史の残酷さに対して途方に暮れるばかりである。

またチューリング博士はこうも言っていたそうだ。

「知能は人間の頭の中にあるのではない。アウトプットがすべてだ」。

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不勉強な僕にはこれの意味するところが分からないので今度検索して調べてみるとしよう。いずれ天才それも早すぎる人って孤独なんだね。良かったよ僕凡才で。というか無芸大食人畜無害だけどね。いやはやすごい番組を観させていただきました。

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今日の家内のお弁当。

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この後に佐藤錦のさくらんぼをひと粒だけ入れておきました。雨の横浜。かあちゃん出勤頑張ってね♡。今日はめぐちゃん放課後デイなのでともみと僕とで半日留守番です(*^-^*)。
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