mixiユーザー(id:57364023)

2019年04月11日01:21

77 view

映画「麻雀放浪記2020」感想(ネタバレあり)

まず始めに。
この作品は、ピエール瀧の最期の出演作となるでしょう。彼はこの作品ではほんのちょい役ですが、彼のせいで映画の本編の前にピエール瀧出演に関するお詫びがスクリーンに映し出されて。さらに、パンフレットは作り直し。
ピエール瀧の逮捕が報道されたのが3月13日、映画が公開されたのが4月5日。本編を代役を選考して撮影し直す時間がなかったのは当然のこと。今回、そのまま公開したことは英断だと思います。そして、違法薬物に手を出す馬鹿は全員逮捕されてしまえばいい。

さて、ここからが本番。
この映画、一見くだらなそうにみえて、本当はかなり奥深い作品だと思います。
斎藤工さんが、演じる主人公、坊や哲は、第二次世界対戦後の日本で、賭け麻雀をしながら必死に生きる二十歳の若者。そんな彼がとても珍しい技で上がった時、突然彼は2020年の日本に飛ばされてしまいます。そして、この映画における2020年は、平和ボケした日本がある国を怒らせた結果、戦争になって、ボロ負けした戦後でした。
そこは、戦後の昭和を賭け麻雀で生き抜いていた哲から見たら恐ろしくぬるい世界でした。麻雀はコスプレ女子とお金を賭けずにやるお遊びに成り下がり。人々は額に埋め込まれたチップによりマイナンバー登録されているため、警察が機械を使えばすぐに身元がバレる世界。そんな世界で、昭和からきた哲は当然マイナンバー登録されてはいなくて。
昭和に帰るために、芸能界で学ランに褌姿で賭け麻雀をすることになります。
[戦争負けても麻雀負けぬ、昭和哲]をキャッチフレーズに、あの珍しい上がり方で昭和に帰るために、麻雀をする彼の姿は本当に素敵でした。


何て言うか、現代ってぬるいよね。テキトーに緩く生きていたら、なんとかなる世界。わたし、賭け事はやらないけど。ある意味、わたしの人生自体がギャンブルみたいなもので。
正直、今まで本当に色々あったし。全体公開では書けないくらいのことも、多々ありました。
だから思うの。それが正しいかどうかはともかく、坊や哲を始めとした、この映画に出てくる人々のそれぞれに、必死に生きていく姿は最高に格好いい。
なんか、もっと本気で生きたいんだ。

「麻雀放浪記2020」気になる方は是非!

そうそう、2020年パートでは、ヴァニラさんがからくり人形レベルの人工知能、ベッキーさんが本格的な感情を持つ人工知能として出演しています。ふたりの人工知能的な動きにもご注目!特にベッキーさんの人工知能っぷりはすごい!
7 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する