mixiユーザー(id:1904053)

2019年04月09日14:58

138 view

「いたずら好きの公爵」序曲

危険・警告ここからいくつかの日記は、第35回ネット鑑賞会の解説です。危険・警告

ジークフリート・ワーグナー作曲
歌劇「いたずら好きの公爵」序曲
ヴェルナー・アンドレアス・アルベルト指揮
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団


かんち自身の解説

ワーグナーと言えば、リヒャルトですけれど、もうひとり、ジークフリートも居たことをご存知ですか?え、それって、ワーグナーの楽劇じゃないの?というあなたは狂ってもいませんし大丈夫です。その楽劇の主人公の名前をです、リヒャルトは息子につけてしまったんですねえ。それが今回取り上げます作曲家、ジークフリート・ワーグナーです。

はじめは父とは異なる道を選択しようとしますが、やがて同じ道を志すようになります。そしてじつは父リヒャルトよりも多くの作品を残し、特に指揮活動で父の作品を後世に残し、バイロイト音楽祭が継続するのに資力したのが、この息子ジークフリートです。ちなみに、ジークフリートの息子がヴォルフガングで、あの有名な演出家なのです。

かれが存命中はナチスとは距離を取っていたワーグナー家。死後、寡婦がヒトラーと懇意になったところから悲劇が始まります・・・・・その尻拭いはヴォルフガングへと引き継がれることになります。

ジークフリートの作品を聴いていますと、本当に健康的な明るさしか伝わってこなくて、ジークフリートの人柄が偲ばれますが、その分音楽に毒がなく、生前から評価が低かったのはしょうがないだろうなあと思います。人間が芸術に求めるものは複雑ですからねえ・・・・・

今回はそんなジークフリートの作品の中から、初期の父の亜流とも言われる歌劇「いたずら好きの公爵」序曲を選択しました。亜流って本当?と疑問を持ちながら聴いてみてください。きっと何かが語りかけてきます。

****************************************

ジークフリート・ワーグナー(Siegfried Helferich Richard Wagner, 1869年6月6日 - 1930年8月4日)は、ドイツの作曲家、指揮者、演出家。リヒャルト・ワーグナーとコジマ・フォン・ビューローの子で、フランツ・リストの孫。

1869年6月6日にスイスのルツェルン湖畔のトリプシェンで生まれた。

当初は父リヒャルトが必ずしも音楽家の道を強制しなかったこともあり、建築家を志し建築学を専攻していた。だが徐々に後継者としての使命感に目覚め、父の弟子フンパーディンクに師事、作曲を学んだ。 作曲家としては多作で、オペラの作曲数は19と父親よりも多く、台本も自ら執筆している。この他に交響詩や協奏曲などの器楽曲も手がけた。ただし彼の作品は生前から評価が高くなく、今日の標準的なレパートリーにもどれ一つ残っていない。1896年にはバイロイト音楽祭の『ニーベルングの指環』で指揮者としてもデビューを果たした。指揮者としては相当な腕の持ち主で、バイロイト祝祭の一時期を支える一方、ドイツ各地でも巡演をおこなった。 1908年からは同音楽祭の終身芸術監督に就任し、いくつかの新演出も担当した。後年の「トリスタン」では舞台を簡素化した上で、最新の照明技術を積極的に駆使するなど、新バイロイト様式のはしりとも言える革新的試みもおこなったが、1930年、母コジマの後を追うようにバイロイトにて心臓発作で他界した。

性格は極めて温厚で円満であり、癇癪や偏見、浪費といった父親の悪癖とも無縁だった。その人柄には多くの音楽家が惹き付けられ、気むずかし屋で知られたトスカニーニも彼のためにバイロイト音楽祭への出演を快諾している。 その気質からか、台頭しはじめていたナチズムにも終始距離を保ち続けた。

ジークフリートは密かに両性愛者であったとも言われており、異性にはともかく、結婚にはほとんど関心を示さなかった。1914年にバイロイト音楽祭において、17歳のヴィニフレート・クリントヴォルトと接触する機会が用意され、1915年9月22日に両者は結婚した。二人がもうけた子供は、以下の四人である。

ヴィーラント (1917年 - 1966年)
フリーデリンデ (1918年 - 1991年5月8日)
ヴォルフガング (1919年 - 2010年)
ヴェレナ (1920年 - )
このほかにジークフリートは、牧師の娘との間に私生児ヴァルター・アイグン(Walter Aign)を儲けた。ヴァルターはジークフリートの存命中に、バイロイト祝祭歌劇場のコレペティートルに雇われたが、ジークフリートの没後にヴィニフレート未亡人が劇場運営を支配するようになって解雇されている。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する