mixiユーザー(id:66671909)

2019年03月01日03:24

2981 view

転勤族の子供は学校の成績と人間関係において不利な生活を強いられる

また、子供時代の愚痴みたいになりますが、僕が子供の頃からずーっと疑問に思っていたことについて書きます。


父が大手企業に勤務している、いわゆる転勤族の子供というのは、高校大学受験の時にかなり不利だと思います。

もちろん、西田ひかる、デーモン小暮、その他のバイリンガル女子アナのように親が海外勤務が長かったという帰国子女は、「英語がほぼ完璧にしゃべれる」というだけで有名私大の外国語科などに余裕で入学してます。

ですが、一方で僕の父のように東北大学法学部卒で大手銀行勤務なのに英語がほとんど出来ず、南は松山市から北は今住んでいるいる仙台まで転勤しただけで、家族は転勤先でただ精神的に苦労したというだけの家族はかなり貧乏クジを引いたと思います。

自慢話みたいになりますが、転勤族の生徒というのはまあまあ頭が良い生徒が多いです。転勤族は北は北海道から南は九州までに支店がある大手企業にお父さんが勤務しているので、大手企業勤務ということは父親がまあまあ学歴が高いから子供も優秀なことが多いのです。

一方で例えば僕の場合は、小学校に上がる時に名古屋から東京に引っ越して、小学校3年の6月に広島に引っ越しました。その後、小学校5年の1月には大阪(正確には西宮)に引っ越して、2つ年上の兄が高校受験が1年後になったので、両親の故郷の仙台にマイホームを買ってやっと落ち着いたのです。僕は小学校を卒業と同時に西宮から仙台へと引っ越したのです。ただし、その後も父は大阪支店で単身赴任を続けました。この僕が子供の頃は転勤族だったという話は、既にもう何度も書きましたが。(苦笑)

それで転勤族の子供がなんで不利かというと、全国の小中高校で使われている教科書が違うので、新しい学校に引っ越すとまず前の小学校で習ったところ、習ってないところを担任の先生と確認して、まだ習ってないところはプリント学習で自分で自習しないといけないからです。それに東京で20人ほどいた友達が急にゼロになるので、そういう精神的な不安定もあります。

その証拠に、僕が広島の小学校から大阪の小学校に引っ越すことを小学5年の時に担任の先生がクラスに告げたら、小学3年から同じクラスだった同級生は
「G(僕のこと)はまだ3年生で引っ越してきたばかりやろ。また、引っ越すのか?かわいそうじゃの」
などと言ってました。それで、休憩時間に前のクラスで同じクラスだったA君という学年で一番勉強が出来る生徒が近づいてきて、
「お前、まだ引っ越すのか?今度は大阪か。お前の親父は銀行員だから転勤が多いのか。かわいそうじゃの。お前大丈夫か?」
と言って、さらに、
「Gがもしも広島生まれだったら、間違いなく学年で一番だったじゃろ。大阪でも頑張れや」
と言いました。そのA君が成績優秀ということは、後に僕が高校一年の時に全国統一模試があって、「成績優秀者」のところに「A 広島学院」と書いてあったのでわかったのでした。

西宮の小学6年の時には
「中学校から成績で順番をつけるという試験があるから、その練習のためにクラス内で順番を付けるテストをします」
と担任の中年女性の先生に言われて、学年全員がクラス内で順番を付けるテストを受けた。

僕の結果はクラスで6番だったが3番だったB君が、
「Gは塾に行ってないのにクラスで6番なのか?すごいな。西宮は灘中、関西学院中とかを受験する奴が多いから、クラスでも10人くらいは浜学園という塾に行ってるねんで。塾に行かないで6番だったら、お前が塾に行っていたらクラスで一番のCと同じくらいの成績で、トップ争いをしているやろな」
と言っていた。クラスでトップだったC君はその後、中学受験をして灘中学に合格した。それでBはさらに、
「お前、仙台に引っ越さないで、関西の私立中学を受験しろや。お父さんが単身赴任で大阪支店で働き続けるんだったら、俺たちもお前の家に遊びに行くからお父さんと一緒に関西で生活したらええやろ。仙台なんていう田舎に行くと、受験対策をちゃんとしてくれる学校も塾も予備校もないから、受験指導が整っている関西で一緒に京大目指して勉強した方がええやろ」
と言って、関西に残るように言ってくれた。

そういう友達からの勧めもあって、灘中は流石に無理としても、関西学院大学か関西大学の付属中学を受けて父と一緒に関西地方に残ることも一応考えた。
「関学か関大の附属中学に入れば、あとは受験をせずにエスカレート方式で上がれるから、中学受験をしてここで受験を終わらせる方が、転勤が多いウチにとっては良いかもしれない」
ということを考えたが、「両親が宮城県出身で、お父さんも仙台にマイホームを建てることに決めてるから、やはり、初めのプラン通り仙台に引っ越してお父さんが単身赴任の方がいいだろう」
ということになった。


でも、仙台の公立進学校に入ったら成績がトップクラスから真ん中くらいに落ち始めたので、父と話をすると父はこんなことを言っていた。
「お父さんは田舎の普通の高校卒業で農家の生まれだから、ずーっと同じ家に高校卒業まで住んでいて成績もずーっと1番だったら、あまり苦労せずに東北大学法学部に入れた。でも、お前たちはお父さんが銀行員になったて全国を転校させたから、それで仙台に慣れるまでに時間もかかったので精神的に不安定なこともあって、進学校に入ったら色んな悩みが噴出して成績が伸びなくなったんだろ。それは悪かったと思っているから、別に東北大学、旧帝国大学とかにこだわらなくてもいい」
と言っていた。

今は僕もまあまあの生活が出来ているので別に現状に不満はないけれども、冷静に客観的に見て転校が多かった子供時代を過ごした人は、高校受験、大学受験などでかなり不利だと思う。東大卒の才色兼備の女性の高田万由子、菊川怜は転校をしたことがなく、子供4人を東大医学部に合格させた有名な教育ママの、佐藤亮子の夫も弁護士で転勤をしたことがない。このように、転勤をせずに中学受験の頃から多くの学校の選択肢がある方が、受験では有利に決まってる。転校が多い生徒はどうしても大学受験の大事な時とかになると、それまでの精神的な疲れとかが出てしまって不利になる。

こんなことを書いているけれども、別に現状に不満があるというわけではありません。ただし、僕の学生時代を振り返ると、転校が多い子供も伸び伸びと不安なく学校生活を送れるようにするには、今のような詰め込み式で入学試験が難しくて卒業が比較的簡単という教育制度ではダメです。さらに、身体と精神障害者の教育とかも真剣に考えると、入学試験のために勉強するという制度では無理があると思います。やはり、欧米と同じように卒業する時に先生と教授が時間をかけて生徒と面接をして、生徒1人1人の話をよく聞いて卒業させるかどうかを判断するという制度を、日本でも導入するべきだと思うのです。


9 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する