また、ちょっと、ドイツでの思い出話を書きます。 ドイツでの特に天然ボケの白人女性と接触して会話した時の笑い話はたくさんあるので、これが（その１）になります。（笑）
2006年の7月にドイツのベルリンにいた時のことだった。次に旧東ドイツ地区のハレという街に行く予定だったが、まだホテルを確保していなかったので、電話をしてホテルを予約することにした。あらかじめ自宅のネットで比較的安いホテルを見つけておいたので、そこに電話をした。
ドイツ語で会話をすることにした。ハレは旧東ドイツ地域であり、旧東ドイツだと英語が通じない可能性もあったので。
「(Guten Tag)グーテン タッグ。おたくのホテルに７月２５日から３０日まで泊まりたいのですが。シングルルームをお願いします」
電話に出たのは、声からして恐らく若いフロイライン（女性）だった。
「ヤー(Ja)（はい）。シングルルームの空き室はあります。大丈夫です。(Also Ihr Name bitte)アルゾー イーア ナーメ ビッテ（それでは、名前を教えてください）」
ここから先がちょっと問題になった。
「(Ich heisse)イッヒ ハイセ ○○○○（僕の名前）」
と言うと向こうは、
「(wie bitte?)ビー ビッテ？（何ですって？）全然わからないんだけど・・・。 もう一度言ってちょうだい！？」
という風に、急にナーバスな口調になったのだった。僕はちょっと困惑して、
「自分は (Herr)ヘル（英語のミスター）○○○○。つづりは××××！」
とゆっくりと大声で言うと、
「なに言ってるの！？そんな名前はないと思うんだけど！アンタ、ふざけてんの？イタズラ電話かなんかなの？」
とパニクった口調で言ったのだった。
こちらも、なぜ、フロイラインがパニクっているのかが全くわからなかったので、とりあえず、会話を続けた。
「ありますよ！(Herr)ヘル ○○○○（名前）です」
「ナイン(Nein!)（英語のノー！）、ナイン、ナイン！！そんな名前はあり得ないです。イタズラ電話でしょ！？もう、切るからね！」
ここまで来て「ヤバイ！」と思い、とりあえず、出来るだけ自分の情報を伝えようと思って、
「(Ich bin Japaner)イッヒ ビン ヤパナー（僕は日本人だ）」
と言った。
すると、電話の向こうから「アーッハハハハハ」という笑い声が聞こえた。
「(Also, Sie sind Japaner.)アルゾー ジー ジンド ヤパナー（そうか、あなた、日本人なんですね）。なるほど、ハイ、わかりました。ヘル(Herr)○○○○。ええ、宿泊は承りました。あなた日本人なんですね。ハハハハハ」
と、明るい口調の答えが返ってきた。
僕の方からすれば、何とも頼りなく不思議な答ではあったが、一応、ホテルの予約が出来たようだったので、もう一度、
「予約は大丈夫ですね」
「ハイ、大丈夫です」
と、確認のやりとりをしてから電話を切った。
どうやら彼女は、こっちがドイツ語で話したので、てっきり僕のことをドイツ人か、ドイツ語圏の人と思って応対したようだ。だから、僕の名前を聞いた時に、
「そんな名前のドイツ人はいないから、子供か変な人のイタズラだろう」
とでも思ったのだろう。まあ確かに、外国人観光客がたくさん来るような、大きな街の大きなホテルではないので、彼女の応対も仕方がなかったのかもしれないけど、「それにしても、本当に天然ボケの白人女だな。よくそんな天然の性格でキャリアを目指してるな」と思った。白人の若い女性には、こういう信じられないほど�狹形灰椒院匹離�ャラがたまにいる。
日本だったら当然、
「失礼ですが、確認させていただきます。外国の方ですね？」
と質問するのだろうが、そういうことをせずに勝手に、
「ドイツ語で電話をしているから、ドイツ系の人だろう」
などと決めつけるのが、日本人にはちょっと理解できない。（苦笑）
ハレのホテルに着いた時に、僕と電話で話した�狹形灰椒院匹� フロイラインを探してみた。４人ぐらいのクラークが受付にいて、その内の１人のフロイラインが、妙に僕のことをニコニコ笑って見ていたので、「恐らくあの子だろう」と思った。だが、確信はなかった。ひょっとしたら、電話に出た彼女はその日は非番だったのかもしれない。（笑）
写真はハレの中心部に建つ2つの教会の塔。
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