大野くんの話し

朝はＦＭヨコハマを聴いているのですが、６時４５分頃から
『嵐ディスカバリー』というコーナーがあり、嵐の大野くんがＤＪを担当しています。
リスナーの一人が大野くんのロボットボイスとおしゃべりできたり
大野くんのちょっとしたトークが聴けるのですが
この大野くんのトーク、結構面白いのです。

嵐のメンバーの事やテレビの収録の話、家族の話、一人暮らしの普段の生活など
いろんな話をしてくれますが、中でも子供の頃の思い出話はいつも楽しい。
小学生の頃、バクテンをして食卓にぶつかりご飯を全部ぶちまけてしまい
怒った母親に三千円渡され「出ていきなさい」と言われた話、
お人形が好きで、お雛様の時期はよくお雛様で遊んでいたけど
夜になるとお雛様が怖くて、トイレに行くときすごく怖かったという話。
あははと笑ってしまいます。
大野くんの話しぶりに、大野くんは家族が大好きなんだな〜と思えます。

金曜日はリスナーからの質問に大野くんが答えることになっていて
今日の質問は「小さい頃の思い出で印象に残っていることはありますか？」というものでした。
それに答えた大野くんの話に、ちょっと感動してしまいました。


子供の頃、アニメのグッズを売っているお店に母ちゃんに連れて行ってもらった。
自分はドラゴンボールが好きでノートか何かを買ってもらった。
その頃、母ちゃんは大変そうで、自分もそれをわかっていた。
お店に行ったあと、公園に行ってベンチでアイスを食べた。
それがとても幸せだった。
母ちゃんは今大変なのに、忙しいのに、そういう時間を作ってくれた。
その事を思い出すと、今でも涙が出そうになる。

こんなお話でした。
私もなんか胸がいっぱいになって涙が出そうになってしまいました。


そして、私も思い出したことがありました。

小学校低学年の頃、母親と一緒に市役所に行った事がありました。
その時私はお向かいの家で遊んでいたのですが、母が来て
市役所に行くから一緒に行く？と言ったのです。
姉と妹はどこに行っていたのか覚えていないのですが、私は「行く」と言って
母と二人で出かけて行きました。
母はお向かいの家の事をなんとなくよく思っていないのを私は感じていて
私を連れ出すために一緒に行こうと言ったのかな？と思ったりもしました。
普段母と二人だけで出かけるなんてことはありませんでした。
下の妹はまだ生まれていませんでしたが、３つ離れた妹がいて
なんとなく母は妹のものと思っていましたし、それが淋しいとかではなくて
そんなものだと思っていました。
それが、母と二人でお出かけして、なんだか母を一人じめしているのが
信じられないようなくすぐったいような気持ちでいました。

市役所で、母は窓口で何か申請したのか、もらう書類があったのか
私はロビーの椅子に座って待っていました。
その時、アイスを買ってもらったのです。
コーヒーフロートだったかな、バニラとチョコのマーブルのアイスだったかな、
白と茶色のアイスだったことだけ覚えています（笑）
いつもなんでも姉妹（その頃は３人）が同じものだったり分けたりするのに、今日は私だけが
母にアイスを買ってもらって食べている。いつもは１０円のアイスなのに
これはもっと高い。いいんだろうか？
嬉しいような後ろめたいような気持ちでアイスを食べていました。

後にも先にも、子どもの頃母と二人だけで出かけたのはその時だけだったと思います。
あの時の、私だけ、と言う感覚は何とも言えないものでした。
なぜあの時母は私だけを連れて行ったのか、姉はともかく小さい妹はどこにいたのか
不思議なのですが、
今朝の大野くんの話を聞いて、ふっと思い出しました。
大野くんの幸せな気持ちがとてもわかる、と思いました。


そして、私は子供にそんなふうに思い出せる幸せな時間を
与えてあげた事があるのだろうか、と考えてしまいました。